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公開番号
2025058479
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023168438
出願日
2023-09-28
発明の名称
液体吐出装置、その制御装置、制御方法及びプログラム
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250402BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】ヘッドの停止位置に応じた制御により画質の悪化抑制と高速記録とを共に実現する。
【解決手段】移動機構は、走査方向の一方から他方にヘッドを移動させる第1移動動作と走査方向の他方から一方にヘッドを移動させる第2移動動作とを実行可能である。制御部は、第1移動動作におけるヘッドの停止位置が目標位置に対して走査方向の一方にないと判断した場合(S15:NO)、移動機構に第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において加速区間でノズルからインクを吐出させず定速区間でノズルからインクを吐出させる(S12)。制御部は、第1移動動作におけるヘッドの停止位置が目標位置に対して走査方向の一方にあると判断した場合(S15:YES)、移動機構に第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において加速区間及び定速区間でノズルからインクを吐出させる(S17)。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
ノズルを有するヘッドと、
走査方向の一方から他方に前記ヘッドを移動させる第1移動動作と、前記走査方向の他方から一方に前記ヘッドを移動させる第2移動動作と、を実行可能な移動機構と、
制御部と、を備え、
前記第1移動動作及び前記第2移動動作は、それぞれ、前記ヘッドの速度がゼロから所定速度に至るまでの加速区間と、前記加速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度に維持される定速区間と、前記定速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度からゼロに至るまでの減速区間と、に亘って前記ヘッドを移動させるものであり、
前記制御部は、
前記移動機構に前記第1移動動作を実行させる移動処理と、
前記第1移動動作における前記減速区間の終点で前記ヘッドが停止した停止位置が、目標位置に対して前記走査方向の一方にあるか否かを判断する第1判断処理と、を実行可能であり、
前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にないと判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間で前記ノズルから液体を吐出させず、前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させ、
前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にあると判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間及び前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させることを特徴とする、液体吐出装置。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
前記制御部は、
画像データに基づいて前記ノズルから液体を吐出させるための吐出データを生成する生成処理と、
前記第2移動動作の前記加速区間及び前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させる前に、前記第2移動動作の前記加速区間における前記吐出データを、前記第2移動動作の前記加速区間における前記ヘッドの速度と前記所定速度との差に応じて、前記ノズルから吐出される液体の着弾位置が前記走査方向に等間隔になる方向に、補正する補正処理と、
をさらに実行可能であることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にないと判断された場合、及び、前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にあると判断された場合、のいずれにおいても、当該第2移動動作において、前記減速区間で前記ノズルから液体を吐出させないことを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にあると判断された場合に、所定条件が満たされるか否かを判断する第2判断処理をさらに実行可能であり、
前記第2判断処理において前記所定条件が満たされると判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間及び前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させることを特徴とする、請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第2判断処理において前記所定条件が満たされないと判断された場合、前記移動機構により前記ヘッドを前記目標位置に移動させた後、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間で前記ノズルから液体を吐出させず、前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させることを特徴とする、請求項4に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記所定条件は、前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にあると判断された回数が、所定回数(自然数)を超えることであることを特徴とする、請求項4に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記制御部は、ユーザによる第1指示、及び、ユーザによる前記第1指示とは異なる第2指示、のいずれかを受け付ける受付処理をさらに実行可能であり、
前記所定条件は、前記受付処理において前記第1指示を受け付けたことであることを特徴とする、請求項4に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記所定条件は、前記停止位置と前記目標位置との距離が閾値を超えないことであることを特徴とする、請求項5に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
ノズルを有するヘッドと、走査方向の一方から他方に前記ヘッドを移動させる第1移動動作と、前記走査方向の他方から一方に前記ヘッドを移動させる第2移動動作と、を実行可能な移動機構と、を備えた液体吐出装置を制御する制御装置であって、
前記第1移動動作及び前記第2移動動作は、それぞれ、前記ヘッドの速度がゼロから所定速度に至るまでの加速区間と、前記加速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度に維持される定速区間と、前記定速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度からゼロに至るまでの減速区間と、に亘って前記ヘッドを移動させるものであり、
前記制御装置は、
前記移動機構に前記第1移動動作を実行させる移動処理と、
前記第1移動動作における前記減速区間の終点で前記ヘッドが停止した停止位置が、目標位置に対して前記走査方向の一方にあるか否かを判断する第1判断処理と、を実行可能であり、
前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にないと判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間で前記ノズルから液体を吐出させず、前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させ、
前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にあると判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間及び前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させることを特徴とする、制御装置。
【請求項10】
ノズルを有するヘッドと、走査方向の一方から他方に前記ヘッドを移動させる第1移動動作と、前記走査方向の他方から一方に前記ヘッドを移動させる第2移動動作と、を実行可能な移動機構と、を備えた液体吐出装置を制御する制御方法であって、
前記第1移動動作及び前記第2移動動作は、それぞれ、前記ヘッドの速度がゼロから所定速度に至るまでの加速区間と、前記加速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度に維持される定速区間と、前記定速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度からゼロに至るまでの減速区間と、に亘って前記ヘッドを移動させるものであり、
前記移動機構に前記第1移動動作を実行させる移動処理と、
前記第1移動動作における前記減速区間の終点で前記ヘッドが停止した停止位置が、目標位置に対して前記走査方向の一方にあるか否かを判断する第1判断処理と、を実行し、
前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にないと判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間で前記ノズルから液体を吐出させず、前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させ、
前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にあると判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間及び前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させることを特徴とする、制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドを走査方向に移動させる移動機構を備えた液体吐出装置、その制御装置、制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ヘッドを搭載したキャリッジの加速途中より一定速度に至る加速領域において加速印字が実行され、引き続きキャリッジが目標速度で定速走行する定速領域において定速印字が実行され、また定速走行から停止に至る減速領域においては印字動作を停止させることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平成11-199255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように加速領域(加速区間)及び定速領域(定速区間)で印字を実行する(液体を吐出させる)構成は、高速記録を実現できる点で有利である。しかしながら、加速領域で吐出された液体の着弾位置は所望の位置からずれ易いため、上記構成は、定速領域でのみ印字を実行する構成に比べ、画質が悪化し得る。
【0005】
ところで、走査方向の一方から他方にヘッドを移動させる第1移動動作における、減速領域(減速区間)の終点において、目標位置の手前でヘッドが停止する場合がある。このことは、例えば移動機構(モータ、チューブ等)の劣化により生じ得る。この場合、次に実行される、走査方向の他方から一方にヘッドを移動させる第2移動動作を、ヘッドを目標位置に移動させてから、開始することが考えられる。しかしながら、この場合、ヘッドを目標位置に移動させるための時間が必要であり、高速記録を実現できない。
【0006】
本発明の目的は、ヘッドの停止位置に応じた制御により画質の悪化抑制と高速記録とを共に実現することができる液体吐出装置、その制御方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る液体吐出装置は、ノズルを有するヘッドと、走査方向の一方から他方に前記ヘッドを移動させる第1移動動作と、前記走査方向の他方から一方に前記ヘッドを移動させる第2移動動作と、を実行可能な移動機構と、制御部と、を備え、前記第1移動動作及び前記第2移動動作は、それぞれ、前記ヘッドの速度がゼロから所定速度に至るまでの加速区間と、前記加速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度に維持される定速区間と、前記定速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度からゼロに至るまでの減速区間と、に亘って前記ヘッドを移動させるものであり、前記制御部は、前記移動機構に前記第1移動動作を実行させる移動処理と、前記第1移動動作における前記減速区間の終点で前記ヘッドが停止した停止位置が、目標位置に対して前記走査方向の一方にあるか否かを判断する第1判断処理と、を実行可能であり、前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にないと判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間で前記ノズルから液体を吐出させず、前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させ、前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にあると判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間及び前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る制御装置は、ノズルを有するヘッドと、走査方向の一方から他方に前記ヘッドを移動させる第1移動動作と、前記走査方向の他方から一方に前記ヘッドを移動させる第2移動動作と、を実行可能な移動機構と、を備えた液体吐出装置を制御する制御装置であって、前記第1移動動作及び前記第2移動動作は、それぞれ、前記ヘッドの速度がゼロから所定速度に至るまでの加速区間と、前記加速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度に維持される定速区間と、前記定速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度からゼロに至るまでの減速区間と、に亘って前記ヘッドを移動させるものであり、前記制御装置は、前記移動機構に前記第1移動動作を実行させる移動処理と、前記第1移動動作における前記減速区間の終点で前記ヘッドが停止した停止位置が、目標位置に対して前記走査方向の一方にあるか否かを判断する第1判断処理と、を実行可能であり、前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にないと判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間で前記ノズルから液体を吐出させず、前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させ、前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にあると判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間及び前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る制御方法は、ノズルを有するヘッドと、走査方向の一方から他方に前記ヘッドを移動させる第1移動動作と、前記走査方向の他方から一方に前記ヘッドを移動させる第2移動動作と、を実行可能な移動機構と、を備えた液体吐出装置を制御する制御方法であって、前記第1移動動作及び前記第2移動動作は、それぞれ、前記ヘッドの速度がゼロから所定速度に至るまでの加速区間と、前記加速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度に維持される定速区間と、前記定速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度からゼロに至るまでの減速区間と、に亘って前記ヘッドを移動させるものであり、前記移動機構に前記第1移動動作を実行させる移動処理と、前記第1移動動作における前記減速区間の終点で前記ヘッドが停止した停止位置が、目標位置に対して前記走査方向の一方にあるか否かを判断する第1判断処理と、を実行し、前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にないと判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間で前記ノズルから液体を吐出させず、前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させ、前記第1判断処理において前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にあると判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間及び前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させることを特徴とする。
【0010】
本発明に係るプログラムは、ノズルを有するヘッドと、走査方向の一方から他方に前記ヘッドを移動させる第1移動動作と、前記走査方向の他方から一方に前記ヘッドを移動させる第2移動動作と、を実行可能な移動機構と、を備え、前記第1移動動作及び前記第2移動動作は、それぞれ、前記ヘッドの速度がゼロから所定速度に至るまでの加速区間と、前記加速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度に維持される定速区間と、前記定速区間の後に前記ヘッドの速度が前記所定速度からゼロに至るまでの減速区間と、に亘って前記ヘッドを移動させるものである、液体吐出装置を、前記移動機構に前記第1移動動作を実行させる移動手段、及び、前記第1移動動作における前記減速区間の終点で前記ヘッドが停止した停止位置が、目標位置に対して前記走査方向の一方にあるか否かを判断する第1判断手段、として機能させ、前記第1判断手段によって前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にないと判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間で前記ノズルから液体を吐出させず、前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させ、前記第1判断手段によって前記停止位置が前記目標位置に対して前記走査方向の一方にあると判断された場合、前記移動機構に前記第2移動動作を実行させると共に、当該第2移動動作において、前記加速区間及び前記定速区間で前記ノズルから液体を吐出させることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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