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公開番号
2025057537
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-09
出願番号
2023167244
出願日
2023-09-28
発明の名称
印刷用カセット
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
主分類
B41J
17/32 20060101AFI20250402BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】インクリボンを正しく搬送できる印刷用カセットを提供する。
【解決手段】印刷用カセットにおいて、ケース9は第1部材10、第2部材20を含む。第1部材10は板状の規制部14を有する。規制部14はインクリボン3の下端と当接することで、インクリボン3が下方に移動することを規制する。第2部材20はガイド部24を有する。ガイド部24は円柱部24Aを有する。円柱部24Aは壁20Aの下面から下方に延びる。円柱部24Aは凹部24Dを有する。凹部24Dは円柱部24Aの下面24Bから上方に凹んで形成される。凹部24Dは、規制部14のうち基部側の一部分と嵌合する。ケース9内を搬送されるインクリボン3は、円柱部24Aに巻き掛けられ、円柱部24Aの外周面に沿って搬送方向を前方から左方に変更する。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
インクリボンと、
前記インクリボンを収容し、所定方向に並ぶ第1ケースと第2ケースを含むケースとを備え、
前記第1ケースは、
第1壁と、
前記第1壁から前記所定方向と平行に且つ前記第2ケースに向かって延び、前記インクリボンが巻き掛けられ、前記インクリボンの搬送方向を変えるガイド部とを有し、
前記第2ケースは、
前記第1壁と前記所定方向に対向する第2壁と、
前記第2壁に設けられ、前記インクリボンの幅方向の一端に当接することで前記インクリボンの搬送における前記幅方向への移動を規制する規制部とを有し、
前記ガイド部は、前記第2壁側に開口し前記規制部の一部分と嵌合する凹部を有することを特徴とする印刷用カセット。
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【請求項2】
前記ケースは、前記幅方向に延びる軸周りに前記インクリボンを巻回した元巻を収容し、
前記ケースに形成され、前記元巻から繰り出された前記インクリボンを前記ケースの外部に排出するための出口が形成され、
前記ガイド部及び前記規制部は、前記元巻から前記出口の間を搬送される前記インクリボンの搬送経路上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の印刷用カセット。
【請求項3】
前記規制部において前記凹部に嵌合されない部分は、前記凹部に嵌合される前記一部分から前記所定方向と平行に延びる軸心の径方向の外側に向かって延び、前記ガイド部により前記搬送方向を変える前記インクリボンにおける前記一端に当接可能であることを特徴とする請求項1に記載の印刷用カセット。
【請求項4】
前記規制部における前記軸心の周方向の大きさは、前記規制部における前記径方向の大きさよりも小さいことを特徴とする請求項3に記載の印刷用カセット。
【請求項5】
前記凹部を構成する内壁の前記第1壁側の端は、前記規制部の前記第1壁側の端に対して前記第1壁側に離隔していることを特徴とする請求項1に記載の印刷用カセット。
【請求項6】
前記ガイド部は、前記所定方向に延びて前記ガイド部を前記第2壁側に開口し、且つ前記凹部と連通する穴部を有し、
前記第2ケースは、前記規制部の前記一部分における前記第1壁側の端から前記所定方向と平行に且つ前記第1壁側に向かって延び、前記穴部に圧入される圧入部を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷用カセット。
【請求項7】
前記凹部において、前記第2壁側の端における幅の大きさは、前記第1壁側の端における幅の大きさよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の印刷用カセット。
【請求項8】
印刷媒体である印刷用テープを収容する第3ケースをさらに含み、
前記インクリボンは、前記第1ケース及び前記第2ケースのうち少なくとも前記第1ケースに収容され、
前記ケースでは、前記所定方向において、前記第3ケース、前記第1ケース、前記第2ケースの順に並んで設けられ、
前記印刷用テープは、前記第3ケースから前記第1ケースに引き回され、前記インクリボンに重ねられることを特徴とする請求項1に記載の印刷用カセット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷用カセットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
インクリボンを収容するインクリボンカセットが知られている。特許文献1に記載のインクリボンは、第1分割ケース及び第2分割ケースを備える。第1分割ケースと第2分割ケースとは、インクリボンの幅方向で互いに対向する。第1分割ケースには、案内部材が形成される。案内部材は、第1分割ケースの外周壁端部から第2分割ケースに向けて延び、インクリボンの一側面に摺接して搬送方向を変更する。第2分割ケースには、インクリボンの幅方向の端に当接可能であり、案内部材を摺接するインクリボンの幅方向への移動を規制する2つの突出段部が形成される。2つの突出段部は、第2分割ケースの内底面に互いに間隔をあけて形成され、案内部材に外嵌する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-127096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記インクリボンカセットにおいて、案内部材と突出段部との間には、突出段部が案内部材を外嵌するための隙間がある。そのため、搬送中のインクリボンの端が幅方向に移動して隙間に入り、案内部材の先端に到達することがある。このとき、インクリボンには案内部材の径方向の内側に向かう張力がかかるので、インクリボンの端が案内部材の先端と第2分割ケースとの間に入り込み、インクリボンが正しく搬送されない可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、インクリボンを正しく搬送できる印刷用カセットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る印刷用カセットは、インクリボンと、前記インクリボンを収容し、所定方向に並ぶ第1ケースと第2ケースを含むケースとを備え、前記第1ケースは、第1壁と、前記第1壁から前記所定方向と平行に且つ前記第2ケースに向かって延び、前記インクリボンが巻き掛けられ、前記インクリボンの搬送方向を変えるガイド部とを有し、前記第2ケースは、前記第1壁と前記所定方向に対向する第2壁と、前記第2壁に設けられ、前記インクリボンの幅方向の一端に当接することで前記インクリボンの搬送における前記幅方向への移動を規制する規制部とを有し、前記ガイド部は、前記第2壁側に開口し前記規制部の一部分と嵌合する凹部を有することを特徴とする。
【0007】
印刷用カセットによれば、凹部が規制部の一部分に嵌合する。規制部の凹部に嵌合されない部分は、ガイド部の外側でインクリボンの一端に当接する。ガイド部における第2壁側の端は、規制部における第1壁側の端に対してオーバーラップして、規制部における第1壁側の端よりも第2壁側にある。これにより、インクリボンの端がガイド部における第2壁側の端に到達することが抑制され、印刷用カセットはインクリボンを正しく搬送できる。
【0008】
印刷用カセットにおいて、前記ケースは、前記幅方向に延びる軸周りに前記インクリボンを巻回した元巻を収容し、前記ケースに形成され、前記元巻から繰り出された前記インクリボンを前記ケースの外部に排出するための出口が形成され、前記ガイド部及び前記規制部は、前記元巻から前記出口の間を搬送される前記インクリボンの搬送経路上に設けられてもよい。インクリボンは、元巻から出口に向けて搬送され、出口から排出された後に印刷媒体への印刷に使用される。印刷用カセットでは、ガイド部及び規制部が元巻から出口までの間の搬送経路上に設けられ、インクリボンが正しく搬送される。よって、印刷用カセットを使用するプリンタは、正しく搬送された状態のインクリボンを用いて印刷できる。
【0009】
印刷用カセットにおいて、前記規制部において前記凹部に嵌合されない部分は、前記凹部に嵌合される前記一部分から前記所定方向と平行に延びる軸心の径方向の外側に向かって延び、前記ガイド部により前記搬送方向を変える前記インクリボンにおける前記一端に当接可能であってもよい。この場合、規制部における凹部に嵌合されない部分は、ガイド部により搬送方向を変えるインクリボンの一端に当接して、インクリボンにおける幅方向への移動を規制する。規制部における凹部に嵌合されない部分は凹部に嵌合される一部分から所定方向と平行に延びる軸心の径方向の外側に延びる。故に、規制部における凹部に嵌合されない部分はインクリボンの一端に当接しやすい。よって、印刷用カセットはインクリボンの一端がガイド部における第2壁側の端に到達することを抑制できる。
【0010】
印刷用カセットにおいて、前記規制部における前記軸心の周方向の大きさは、前記規制部における前記径方向の大きさよりも小さくてもよい。この場合、印刷用カセットはインクリボンの一端が凹部に入り込むことを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
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