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公開番号2025057135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166814
出願日2023-09-28
発明の名称建物および照明設計方法
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人弁理士法人アイミー国際特許事務所
主分類E04H 1/02 20060101AFI20250402BHJP(建築物)
要約【課題】守衛室および室外空間の状況を想定した簡易計算式により、守衛室の観察位置から見た窓への映り込みを低減する。
【解決手段】建物(1)は、窓(20)および窓に対面する背面壁(22)を有する守衛室(2)と、窓を介して守衛室に隣接する室外空間(3)とを備え、守衛室および室外空間にはそれぞれ、室内照明器具(41)および室外照明器具(42)が設けられている。この建物は、室内照明器具の光が窓で反射して守衛室内の観察位置(50)に届く第1の反射光(Li1)の光量と、室内照明器具の光が背面壁および窓の順に反射して観察位置に届く第2の反射光(Li2)の光量とを足し合わせた窓反射光の光量が、室外照明器具の光が室外空間における観察対象(P2)に反射した後、窓を透過して観察位置に届く仮想透過光(Lo2)の光量よりも小さくなるように調整されていることを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
窓および前記窓に対面する背面壁を有し、室内照明器具が設けられた守衛室と、
前記窓を介して前記守衛室に隣接し、室外照明器具が設けられた室外空間とを備え、
前記室内照明器具の光が前記窓で反射して前記守衛室内の観察位置に届く第1の反射光の光量と、前記室内照明器具の光が前記背面壁および前記窓の順に反射して前記観察位置に届く第2の反射光の光量とを足し合わせた窓反射光の光量が、前記室外照明器具の光が前記室外空間における観察対象に反射した後、前記窓を透過して前記観察位置に届く仮想透過光の光量よりも小さくなるように調整されていることを特徴とする、建物。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記仮想透過光の光量の算出に用いる前記観察対象の反射率が、0.1以上0.5以下の範囲内で定められている、請求項1に記載の建物。
【請求項3】
前記室外空間は、屋外の軒下空間であり、
前記室外照明器具は、軒天井に設けられた1または複数のダウンライトである、請求項1に記載の建物。
【請求項4】
窓および前記窓に対面する背面壁を有する守衛室と、前記窓を介して前記守衛室に隣接する室外空間とを備えた建物における照明設計方法であって、
前記守衛室内に設けられる室内照明器具の光が前記窓で反射して前記守衛室内の観察位置に届く第1の反射光の光量と、前記室内照明器具の光が前記背面壁および前記窓の順に反射して前記観察位置に届く第2の反射光の光量との合計を、窓反射光の光量として、第1の算出式で算出する第1の算出ステップと、
前記窓を介して前記室外空間に設けられる室外照明器具の光が前記室外空間における観察対象に反射した後、前記窓を透過して前記観察位置に届く仮想透過光の光量を、第2の算出式で算出する第2の算出ステップと、
前記窓反射光の光量が前記仮想透過光の光量よりも小さくなるように、前記室内照明器具の光束、前記窓の反射率または透過率、前記背面壁の反射率、および前記室外照明器具の光束のうちの少なくとも一つを調整する調整ステップとを含む、照明設計方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物および照明設計方法に関し、特に、守衛室を備えた建物、および、当該建物における照明設計方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
守衛室の照明器具の明るさは、一般的に、JIS規格の推奨照度により定められる。守衛室は窓を備え、守衛室内の観察者(守衛)は窓を介して室外空間(たとえば屋外の軒下空間など)を監視する。室外空間に設ける照明器具の明るさについては、一般的に守衛室の照明器具よりも暗く設計される。
【0003】
特開2020-180511号公報(特許文献1)には、第1窓部を備える居室と、第1窓部に面する第1中庭と、第1中庭に光を照射する第1照明と、居室を挟んで第1窓部に対向して設けられた第2窓部と、第2窓部に面する第2中庭と、第2中庭に光を照射する第2照明を備え、第1中庭の照度または第2中庭の照度を、居室内の照度よりも大きくした住宅が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-180511号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
守衛室内の観察者は、窓越しに訪問者の有無を確認する役目があるが、夜間に室外空間を見ると、窓(ガラス面)に映り込みが生じ、訪問者が見え難くなる。そのため、守衛室の窓に室内の光景が映り込むことを抑制する技術が求められていた。
【0006】
特許文献1では、夜間でも中庭を鑑賞できるようにするために、中庭の照度を居室内の照度よりも大きくしているが、このような住宅の照明設計を、守衛室の照明設計にそのまま適用することはできない。守衛室は、住宅の居室よりも狭く、また、観察対象の室外空間が屋外空間である場合、訪問者の背面側に光を反射するもの(壁など)がないことから、映り込みがより生じやすくなるためである。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、守衛室および室外空間の状況を考慮した簡易計算式により、守衛室の観察位置から見た窓への映り込みを低減した建物を提供することである。
【0008】
また、簡易計算式を用いることで、映り込みを低減可能な照設計方法を提供することも、他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明のある局面に従う建物は、窓および窓に対面する背面壁を有する守衛室と、窓を介して守衛室に隣接する室外空間とを備え、守衛室および室外空間にはそれぞれ、室内照明器具および室外照明器具が設けられている。この建物は、室内照明器具の光が窓で反射して守衛室内の観察位置に届く第1の反射光の光量と、室内照明器具の光が背面壁および窓の順に反射して観察位置に届く第2の反射光の光量とを足し合わせた窓反射光の光量が、室外照明器具の光が室外空間における観察対象に反射した後、窓を透過して観察位置に届く仮想透過光の光量よりも小さくなるように調整されていることを特徴とする。
【0010】
好ましくは、仮想透過光の光量の算出に用いる観察対象の反射率が、0.1以上0.5以下の範囲内で定められている。
(【0011】以降は省略されています)

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