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公開番号2025066606
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023176339
出願日2023-10-11
発明の名称T形安全単管ジョイント
出願人個人
代理人個人,個人
主分類E04G 7/20 20060101AFI20250416BHJP(建築物)
要約【課題】単管の解体時に単管ジョイントの落下を防止するT形安全単管ジョイントを提供する。
【解決手段】T形安全単管ジョイントの軸方向一方端部に平面視略T字状の切欠部を形成し、軸方向他方端部に平面視逆L字状の切欠部を形成する。略T字状の切欠部においてT字の横棒部分を構成する領域の一方端領域に第1のピン係止部を設け、他方端領域においてT字の横棒部分の最端領域に第2のピン係止部を設け、その最端領域とT字の縦棒部分との間に、当該ジョイントの軸方向一方端部の開口方向に凹状にくびれたくびれ部からなる第3のピン係止部を設けた。この他方端領域内で係止ピンがずれても、第3のピン係止部によって確実に保持、係止されるため、垂直方向に連結された単管のうち垂直下部にある単管を引き抜いた後においても、垂直上部にある単管と当該ジョイントとの結合状態が維持され、垂直上部の単管から単管ジョイントが外れて脱落するのを防止できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内部に係止ピンが設けられた第1の単管と第2の単管との間に介在して、これら第1の単管と第2の単管を連結するT形下安全単管ジョイントであって、
前記第1の単管の長手方向端部を外嵌可能に構成され、該第1の単管に挿入される側の端部外周面に、前記係止ピンの挿通および離脱が可能な平面視略T字形の第1の切欠部を形成した第1の筒状部と、
前記第2の単管の長手方向端部を外嵌可能に構成され、該第2の単管に挿入される側の端部外周面に、前記係止ピンの挿通および離脱が可能な平面視略逆L字形の第2の切欠部を形成した第2の筒状部と、
前記第1の筒状部と前記第2の筒状部を同心状かつ一体的に接続する、環状の部材からなる中間円筒部と、を備え、
前記第1の切欠部は、前記T字の横棒部分を構成する領域の一方端領域に設けた第1のピン係止部と、前記T字の横棒部分を構成する領域の他方端領域であって該T字の横棒部分の最端領域に設けた第2のピン係止部と、前記他方端領域であって前記最端領域と前記T字の縦棒部分との間に設けられ、前記第1の筒状部の開口方向に凹状にくびれたくびれ部からなる第3のピン係止部とを有することを特徴とするT形下安全単管ジョイント。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記T字の横棒方向と、前記くびれ部の開口側一方端から底部に向かう第1の辺状部とのなす第1の角度が略45°で、前記T字の横棒方向と、前記くびれ部の開口側他方端から底部に向かう第2の辺状部とのなす第2の角度が90°より小さく、かつ前記第1の角度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のT形下安全単管ジョイント。
【請求項3】
前記第1の筒状部の軸方向における前記くびれ部の深さが前記係止ピンの直径と略同じであることを特徴とする請求項1に記載のT形下安全単管ジョイント。
【請求項4】
前記第1の筒状部の軸方向における前記第3のピン係止部の高さが前記係止ピンの直径と略同じであることを特徴とする請求項1に記載のT形下安全単管ジョイント。
【請求項5】
当該T形下安全単管ジョイントを介して垂直方向上側に位置する前記第1の単管と垂直方向下側に位置する前記第2の単管とが垂直方向に連結され、該第2の単管を軸心方向に回転して当該T形下安全単管ジョイントより離脱する際、前記第1の単管の係止ピンが前記第1の切欠部の前記一方端領域より前記他方端領域へ移動した場合、該係止ピンが前記第2のピン係止部または前記第3のピン係止部に保持されることで該第1の単管と当該T形下安全単管ジョイントとの連結状態が維持されることを特徴とする請求項1に記載のT形下安全単管ジョイント。
【請求項6】
前記中間円筒部の外周面であって周方向に対称となる位置に、当該T形下安全単管ジョイントの軸方向に線状に延びる一対の溝をさらに備え、前記第1の切欠部と前記第2の切欠部それぞれの位置に対応させて前記軸方向における該溝の溝幅を変えたことを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のT形下安全単管ジョイント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の単管パイプを連結して足場等を組む際に使用するT形下安全単管ジョイントに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
建築現場、外壁塗装現場、土木工事現場等において、単管パイプ、クランプ等の部材を使用して高所作業用の足場を組み立てている。その際、所定長の単管パイプのみでは必要な長さの足場を構成できない場合、単管パイプ同士を単管ジョイントを用いて連結し、所望の長さの足場を確保している。
【0003】
単管ジョイントは、両端部それぞれに単管を差し込むためのパイプ状の部材で構成されており、例えば、軸方向両端部の周方向にL形の切欠部を設け、両端部それぞれに差し込んだ単管を各々軸心回り(時計方向)に回転させて、単管の内部の端部近傍に設けられたロックピンを、L形の切欠部に挿入して係合させることで、単管同士を連結している。
【0004】
一方、両端部にL形の切欠部を設けた従来の単管ジョイントに結合された単管パイプをその単管ジョイントから引き抜く場合、引き抜く側の単管パイプあるいは単管ジョイントそのものを所定方向に回転して、L字形の切欠部から単管パイプのロックピンを解除する。その際、引き抜く単管パイプと反対側の単管パイプのロックピンも単管ジョイントから解除状態となり、引き抜く側の単管パイプによって単管ジョイントが引っ張られた場合、単管ジョイントが脱落するという問題がある。また、連結された単管パイプが同時に抜けて単管ジョイントがフリーの状態となり、そのまま脱落するという問題もある。
【0005】
上記の問題に着目して提案された特許文献1のパイプジョイント(単管ジョイント)は、一方端部の外周に略L字形の係止溝を形成し、他方端部の外周に略逆T字形の係止溝を形成して、略L字形の係止溝を有する側に結合された単管パイプを回転させて引き抜く際にパイプジョイントが回転しても、略逆T字形の係止溝を有する側に結合された単管パイプのロックピンが略逆T字形の一方の係止部から他方の係止部に移動することで、パイプジョイントの脱落・落下事故を防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-116070
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載のパイプジョイントは、パイプジョイントを介して水平方向に連結された単管パイプをパイプジョイントから引き抜く場合におけるパイプジョイントの脱落防止に有効であるが、パイプジョイントを介して垂直方向に連結された単管パイプをパイプジョイントから引き抜く場合には、パイプジョイントの脱落を防止できないという問題がある。
【0008】
具体的には、図6(a)に示すように、特許文献1に記載のパイプジョイント(パイプジョイント101とする)によって、L字形の係止溝112が形成された一方端部103を上側、T字形の係止溝109が形成された他方端部105を下側にして、単管パイプ121,123(図では破線で示す)が垂直方向に連結されている場合、単管パイプ123を図中の矢印G方向に回転が止まるまで回すと、単管パイプ123のロックピン125がT字形の係止溝109の一方の係止位置から他方の係止位置(破線で示す位置から点線で示す位置)へ移動し、その回転に連動して単管ジョイント101も回転する。
【0009】
これにより、単管パイプ121のロックピン127がL字形の係止溝112の解放位置(点線で示す位置)へ移動し、単管ジョイント101を脱落させずに、単管パイプ123に単管ジョイント101が結合した状態でそれらを引き抜くことができる。
【0010】
一方、図6(b)に示すように特許文献1のパイプジョイント101を、T字形の係止溝109が形成された一方端部105を上側、L字形の係止溝112が形成された他方端部103を下側にして、垂直方向に単管パイプ121,123(図では破線で示す)が連結されている場合には、以下の問題が生じる。
(【0011】以降は省略されています)

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