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公開番号2025056447
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023165923
出願日2023-09-27
発明の名称運行システム及び運行方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類G08G 1/127 20060101AFI20250401BHJP(信号)
要約【課題】自動運転車両の運行において、降車までの時間を考慮して降車困難者の降車を可能とする運行システムを提供する。
【解決手段】運行システムは、リクエストを受けて乗客の降車補助を請け負うサービス提供者のサービス状況を示す第1情報と、乗客の降車補助を提供可能な補助提供場所の位置を示す第2情報と、を管理する。降車困難者が検知された場合に、運行システムは、リクエストを行うとしたときに降車困難者の降車地点にサービス提供者が到着する第1予想時刻と、降車地点の付近の対象補助提供場所を行き先に含めるとしたときに自動運転車両が対象補助提供場所に到着する第2予想時刻とを算出し、第2予想時刻が第1予想時刻よりも所定時間以上早い場合、対象補助提供場所を行き先に含め、第2予想時刻が第1予想時刻よりも所定時間以上早くない場合、リクエストを行う。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
乗客を乗せて1又は複数の地点を行き先にして走行する自動運転車両の運行システムであって、
1又は複数のプロセッサと、
1又は複数の記憶装置と、
を備え、
前記1又は複数の記憶装置は、
リクエストを受けて前記乗客の降車補助を請け負うサービス提供者のサービス状況を示す第1情報と、
前記乗客の降車補助を提供可能な補助提供場所の位置を示す第2情報と、
を記憶し、
前記1又は複数のプロセッサは、
前記乗客の中で降車が困難となっている降車困難者を検知する処理を実行し、
前記降車困難者が検知された場合に、
前記第1情報に基づいて、前記リクエストを行うとしたときに前記降車困難者が降車しようとする前記地点である降車地点に前記サービス提供者が到着する第1予想時刻を算出し、
前記第2情報に基づいて、前記降車地点の付近の前記補助提供場所である対象補助提供場所の位置を取得し、
前記対象補助提供場所を前記行き先に含めるとしたときに前記自動運転車両が前記対象補助提供場所に到着する第2予想時刻を算出し、
前記第1予想時刻と前記第2予想時刻を比較し、前記第2予想時刻が前記第1予想時刻よりも所定時間以上早い場合、前記対象補助提供場所を前記行き先に含め、前記第2予想時刻が前記第1予想時刻よりも前記所定時間以上早くない場合、前記リクエストを行う
ように構成される
運行システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の運行システムであって、
前記自動運転車両は、前記乗客の乗降に利用されるスロープを提供するスロープ提供装置を備え、
前記1又は複数のプロセッサは、
前記降車困難者を検知する処理において、
前記乗客のうち前記スロープを利用するスロープ利用客を管理し、
前記スロープ提供装置の故障を検知したときに、前記スロープ利用客を前記降車困難者とする
ように構成される
運行システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の運行システムであって、
前記1又は複数のプロセッサは、
前記降車困難者が検知された場合に、さらに、
前記乗客による乗客補助によって前記降車困難者の前記降車地点での降車が可能であるか否かを判断し、
前記乗客補助によって前記降車困難者の前記降車地点での降車が可能であると判断する場合、前記第1予想時刻と前記第2予想時刻の前記比較を行わない
ように構成される
運行システム。
【請求項4】
請求項3に記載の運行システムであって、
前記1又は複数のプロセッサは、
前記乗客補助によって前記降車困難者の前記降車地点での降車が可能であると判断する場合、さらに、前記自動運転車両が前記降車地点に到着したときに、前記乗客に前記乗客補助を求める通知を行う
ように構成される
運行システム。
【請求項5】
乗客を乗せて1又は複数の地点を行き先にして走行する自動運転車両の運行方法であって、
リクエストを受けて前記乗客の降車補助を請け負うサービス提供者のサービス状況を示す第1情報と、前記乗客の降車補助を提供可能な補助提供場所の位置を示す第2情報と、を管理することと、
前記乗客の中で降車が困難となっている降車困難者を検知することと、
前記第1情報に基づいて、前記リクエストを行うとしたときに前記降車困難者が降車しようとする前記地点である降車地点に前記サービス提供者が到着する第1予想時刻を算出することと、
前記第2情報に基づいて、前記降車地点の付近の前記補助提供場所である対象補助提供場所の位置を取得することと、
前記対象補助提供場所を前記行き先に含めるとしたときに前記自動運転車両が前記対象補助提供場所に到着する第2予想時刻を算出することと、
前記第1予想時刻と前記第2予想時刻を比較し、前記第2予想時刻が前記第1予想時刻よりも所定時間以上早い場合、前記対象補助提供場所を前記行き先に含め、前記第2予想時刻が前記第1予想時刻よりも前記所定時間以上早くない場合、前記リクエストを行うことと、
を含む
運行方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、自動運転車両を運行する技術に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動運転車両は、公共交通機関の1つとして運行されることが考えられている。例えば、特許文献1には、乗客を輸送するバスとして利用される自動運転車両が開示されている。特に特許文献1には、車いす乗車スペースを備えた自動運転車両が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-009452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動運転車両は、ドライバによる運転操作を必要とすることなく走行することが可能である。このため自動運転車両は、車内に乗務員がいない無人車両として運行されることが想定される。ところで自動運転車両の運行において、乗客の中に降車することが困難となっている者(降車困難者)が現れる事態が考えられる。例えば、特許文献1では、車いす利用者は、出し入れ可能なスロープを用いて自動運転車両に乗降することが開示されている。ここで車いす利用者は、乗車後にスロープが利用できなくなるような場合に降車困難者となることが考えられる。車内に乗務員がいる場合は、降車困難者は、乗務員の補助によって降車することが可能である。しかしながら無人車両では、降車困難者は、乗務員の補助を受けることができない。このように、自動運転車両の運行では、降車困難者に対してどのように対処するかが課題となる。特に運行サービスの利便性の観点から、降車困難者がより早く適切に降車できるようになることが望まれる。
【0005】
本開示の1つの目的は、上記の課題を鑑みたものであり、自動運転車両の運行において、降車までの時間を考慮して降車困難者の降車を可能とする技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の開示は、乗客を乗せて1又は複数の地点を行き先にして走行する自動運転車両の運行システムに関する。第1の開示に係る運行システムは、1又は複数のプロセッサと、1又は複数の記憶装置と、を備える。1又は複数の記憶装置は、リクエストを受けて乗客の降車補助を請け負うサービス提供者のサービス状況を示す第1情報と、乗客の降車補助を提供可能な補助提供場所の位置を示す第2情報と、を記憶する。1又は複数のプロセッサは、乗客の中で降車が困難となっている降車困難者を検知する処理を実行し、降車困難者が検知された場合に、第1情報に基づいて、リクエストを行うとしたときに降車困難者が降車しようとする降車地点にサービス提供者が到着する第1予想時刻を算出し、第2情報に基づいて、降車地点の付近の対象補助提供場所の位置を取得し、対象補助提供場所を行き先に含めるとしたときに自動運転車両が対象補助提供場所に到着する第2予想時刻を算出し、第1予想時刻と第2予想時刻を比較し、第2予想時刻が第1予想時刻よりも所定時間以上早い場合、対象補助提供場所を行き先に含め、第2予想時刻が第1予想時刻よりも所定時間以上早くない場合、リクエストを行うように構成される。
【0007】
第2の開示は、乗客を乗せて1又は複数の地点を行き先にして走行する自動運転車両の運行方法に関する。第2の開示に係る運行方法は、リクエストを受けて乗客の降車補助を請け負うサービス提供者のサービス状況を示す第1情報と、乗客の降車補助を提供可能な補助提供場所の位置を示す第2情報と、を管理することと、乗客の中で降車が困難となっている降車困難者を検知することと、第1情報に基づいて、リクエストを行うとしたときに降車困難者が降車しようとする降車地点にサービス提供者が到着する第1予想時刻を算出することと、第2情報に基づいて、降車地点の付近の対象補助提供場所の位置を取得することと、対象補助提供場所を行き先に含めるとしたときに自動運転車両が対象補助提供場所に到着する第2予想時刻を算出することと、第1予想時刻と第2予想時刻を比較し、第2予想時刻が第1予想時刻よりも所定時間以上早い場合、対象補助提供場所を行き先に含め、第2予想時刻が第1予想時刻よりも所定時間以上早くない場合、リクエストを行うことと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、降車までの時間を考慮して、降車困難者に対する降車手段を提供することができる。延いては、運行サービスの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る運行システムによる自動運転車両の運行の一例を示す概念図である。
本実施形態に係る運行システムの構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る運行システムの機能構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る運行システムにおいて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
1 自動運転車両の運行
本実施形態に係る運行システムは、自動運転車両を運行する。図1は、本実施形態に係る運行システムによる自動運転車両200の運行の一例を示す概念図である。
(【0011】以降は省略されています)

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