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公開番号
2025054031
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023163207
出願日
2023-09-26
発明の名称
軸受シール
出願人
中西金属工業株式会社
代理人
弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類
F16C
33/78 20060101AFI20250331BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】転がり軸受の電食を防止する軸受シールにおいて、通電抵抗を下げ且つ通電安定性を向上するとともに、製造を容易にする。
【解決手段】弾性体4の一方の表面側の表層部には導電性繊維5が一体化し、導電性繊維5の一部は前記表面から露出している。弾性体4の外周部8の前記表面から露出する導電性繊維5の一部が外輪11に接触し、弾性体4の内周部9の前記表面から露出する導電性繊維5の一部が内輪12に接触する。弾性体4の前記表層部には導電性繊維5が一体化しているので、弾性体4から導電性繊維5が剥離する懸念は非常に小さくなる。弾性体4の前記表面から露出している導電性繊維5が内輪12に摺接するので、通電抵抗が小さくなるとともに通電のための接触が安定する。弾性体4の前記表層部に導電性繊維5を一体化させ、導電性繊維5の一部を前記表面から露出させることには製造上の困難性がない。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
外輪、内輪及び転動体を含む転がり軸受に用いられる、円環状のシールリングを含む軸受シールであって、
前記シールリングは、ゴム材料からなる弾性体を有し、
前記弾性体の一方の表面側の表層部には導電性繊維が一体化し、前記導電性繊維の一部は前記表面から露出しており、
前記弾性体の外周部の前記表面から露出する前記導電性繊維が前記外輪に接触し、
前記弾性体の内周部の前記表面から露出する前記導電性繊維が前記内輪に接触する、
軸受シール。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
外輪、内輪及び転動体を含む転がり軸受に用いられる、円環状のシールリングを含む軸受シールであって、
前記シールリングは、前記外輪に係合する係合部を有する芯金、及び前記芯金に接合された弾性体を有し、
前記弾性体の一方の表面側の表層部には導電性繊維が一体化し、前記導電性繊維の一部は前記表面から露出しており、
前記弾性体の外周部の前記表面から露出する前記導電性繊維が前記芯金に接触し、
前記弾性体の内周部の前記表面から露出する前記導電性繊維が前記内輪に接触する、
軸受シール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受の電食を防止する軸受シールに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、電気自動車のモータ及び減速機ユニット、並びに電気自動車以外のインバータ駆動のモータ等では、電流が漏れて回転軸に流れる場合がある。その場合、前記回転軸を支持する転がり軸受において、潤滑油膜を破って外輪と内輪との間に電流が流れ、転動体の転動面にアークによって損傷が生じることがある。
【0003】
このような転がり軸受の電食を防止する軸受シールとして、外輪と内輪とを導通させるための導電材を設けたものがある(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0004】
特許文献1の軸受シール(密封材A)の構造は、弾性体B及び補強材2を有し、前記導電材である電気伝導材3を弾性体Bに埋設(第1図)又は付着(第2図)させ、外輪1bに嵌合する嵌合部A1及び内輪1aに摺接する摺接部A2に電気伝導材3を連ならせている。電気伝導材3は、線材、板材又は箔材等である。
【0005】
特許文献2の軸受シール(シール組立体04)の構造は、エラストマー本体08及び補強材09からなるシール05を有し、前記導電材である円環状の導電性要素14をシール05に貼付けており、導電性要素14の外径側は外輪02に接触し、導電性要素14の内径側は内輪03に摺接する(FIG.1)。導電性要素14は、炭素繊維、炭素繊維の誘導体、金属繊維又は充填ポリマー繊維からなる導電性繊維織物を、エラストマーマトリックスに埋め込んだもの、すなわち導電性エラストマーである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開昭62-106125号公報
米国特許第11,493,133号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1における、線材、板材又は箔材等である電気伝導材を弾性体に埋設させる構造である軸受シールの場合、前記電気伝導材を弾性体の径方向へ貫通させ、弾性体の所定位置から突出させて内輪に確実に摺接させるようにすることは、製造上非常に困難である。特許文献1における前記電気伝導材を弾性体に埋設又は付着させる構造である軸受シールの場合、前記電気伝導材と弾性体との境界ができるため、前記電気伝導材が弾性体から剥離する懸念がある。
【0008】
特許文献2のように導電性エラストマーを内輪に摺動させる構造である軸受シールの場合、エラストマーに埋め込まれた炭素繊維等が通電するため通電抵抗が大きくなるとともに、潤滑剤(グリス、オイル等)の存在下では、導電性エラストマーと内輪との摺動面に油膜が形成されるため、導電性エラストマーと内輪との通電のための接触が安定しない。
【0009】
本発明は、転がり軸受の電食を防止する軸受シールにおいて、通電抵抗を下げ且つ通電安定性を向上するとともに、製造を容易にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1観点に係る軸受シールは、外輪、内輪及び転動体を含む転がり軸受に用いられる、円環状のシールリングを含む軸受シールであって、前記シールリングは、ゴム材料からなる弾性体を有する。前記弾性体の一方の表面側の表層部には導電性繊維が一体化し、前記導電性繊維の一部は前記表面から露出している。前記弾性体の外周部の前記表面から露出する前記導電性繊維が前記外輪に接触し、前記弾性体の内周部の前記表面から露出する前記導電性繊維が前記内輪に接触する。
(【0011】以降は省略されています)
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