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公開番号2025053832
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023162897
出願日2023-09-26
発明の名称鹿による採食・踏圧耐性の高い植物による緑化方法、及び緑化基材
出願人株式会社新日本緑化,紅大貿易株式会社,国土防災技術株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類A01G 20/00 20180101AFI20250331BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】鹿による採食・踏圧被害が抑制された緑化方法等の提供。
【解決手段】緑化対象地に付与される植物種子の全体量の発生期待本数において50%以上に相当する量が、(a)味覚評価、(b)臭覚評価、(c)痛覚評価、(d)難採食評価、(e)再生力評価の少なくとも1つ以上に該当する選定植物の種子からなり、クリーピングレッドフェスク、クリーピングベントグラス、バミューダグラス、レッドトップ、ケンタッキーブルーグラス、ハードフェスク、チューイングフェスク、ススキ、チカラシバ、ノシバ、カゼクサ、メドハギ、クララ、ナガバヤブマオ、レモンエゴマ、アオジソ、アオタデ、マツカゼソウ、オオバコ、アセビ、ミツマタ、コマツナギから選ばれる少なくとも1種以上を含み、緑化対象地に対して、窒素の含有量が8g/m2以上に相当する窒素肥料と、10g/m2以上のケイ酸に相当するケイ酸肥料とが付与される方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
緑化対象地に付与される植物種子の全体量のうち、その全体量の発生期待本数において50%以上に相当する量が、以下に示される評価項目(a)~(e)の少なくとも1つ以上に該当する鹿による採食・踏圧耐性の高い選定植物の種子からなり、
前記選定植物が、クリーピングレッドフェスク、クリーピングベントグラス、バミューダグラス、レッドトップ、ケンタッキーブルーグラス、ハードフェスク、チューイングフェスク、ススキ、チカラシバ、ノシバ、カゼクサ、メドハギ、クララ、ナガバヤブマオ、レモンエゴマ、アオジソ、アオタデ、マツカゼソウ、オオバコ、アセビ、ミツマタ、コマツナギから選ばれる少なくとも1種以上を含み、
前記緑化対象地に対して、前記選定植物における窒素の含有量が8g/m

以上に相当する分量の窒素肥料と、10g/m

以上のケイ酸に相当する分量のケイ酸肥料とが付与される鹿による採食・踏圧耐性の高い植物による緑化方法。
(a)味覚評価:鹿が味覚異常や不味と感じる植物
(b)臭覚評価:鹿に対して忌避効果がある臭いを有する植物
(c)痛覚評価:鹿の痛覚を刺激する棘や堅い葉を有する植物
(d)難採食評価:鹿が食べ難く、食べ残しが生じ易い植物
(e)再生力評価:採食されても再生し易く、かつ踏圧耐性を有する匍匐型、分枝型又はロゼット型の植物
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
緑化対象地の植栽に使用される植物全体の植被部分のうち、50%以上が、以下に示される評価項目(a)~(e)の少なくとも1つ以上に該当する鹿による採食・踏圧耐性の高い選定植物からなり、
前記選定植物が、クリーピングレッドフェスク、クリーピングベントグラス、バミューダグラス、レッドトップ、ケンタッキーブルーグラス、ハードフェスク、チューイングフェスク、ススキ、チカラシバ、ノシバ、カゼクサ、メドハギ、クララ、ナガバヤブマオ、レモンエゴマ、アオジソ、アオタデ、マツカゼソウ、オオバコ、アセビ、ミツマタ、コマツナギから選ばれる少なくとも1種以上を含み、
前記緑化対象地に対して、前記選定植物における窒素の含有量が8g/m

以上に相当する分量の窒素肥料と、10g/m

以上のケイ酸に相当する分量のケイ酸肥料とを付与する鹿による採食・踏圧耐性の高い植物による緑化方法。
(a)味覚評価:鹿が味覚異常や不味と感じる植物
(b)臭覚評価:鹿に対して忌避効果がある臭いを有する植物
(c)痛覚評価:鹿の痛覚を刺激する棘や堅い葉を有する植物
(d)難採食評価:鹿が食べ難く、食べ残しが生じ易い植物
(e)再生力評価:採食されても再生し易く、かつ踏圧耐性を有する匍匐型、分枝型又はロゼット型の植物
【請求項3】
基材と、
前記基材に付与される植物の種子とを有する緑化基材であって、
前記植物の種子の全体量のうち、その全体量の発生期待本数において50%以上に相当する量が、以下に示される評価項目(a)~(e)の少なくとも1つ以上に該当する鹿による採食・踏圧耐性の高い選定植物の種子からなり、
前記選定植物が、クリーピングレッドフェスク、クリーピングベントグラス、バミューダグラス、レッドトップ、ケンタッキーブルーグラス、ハードフェスク、チューイングフェスク、ススキ、チカラシバ、ノシバ、カゼクサ、メドハギ、クララ、ナガバヤブマオ、レモンエゴマ、アオジソ、アオタデ、マツカゼソウ、オオバコ、アセビ、ミツマタ、コマツナギから選ばれる少なくとも1種以上を含み、
前記基材に対して、前記選定植物における窒素の含有量が8g/m

以上に相当する分量の窒素肥料と、10g/m

以上のケイ酸に相当する分量のケイ酸肥料とが付与される緑化基材。
(a)味覚評価:鹿が味覚異常や不味と感じる植物
(b)臭覚評価:鹿に対して忌避効果がある臭いを有する植物
(c)痛覚評価:鹿の痛覚を刺激する棘や堅い葉を有する植物
(d)難採食評価:鹿が食べ難く、食べ残しが生じ易い植物
(e)再生力評価:採食されても再生し易く、かつ踏圧耐性を有する匍匐型、分枝型又はロゼット型の植物

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鹿による採食・踏圧耐性の高い植物による緑化方法、及び緑化基材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ニホンジカ、エゾジカ等の鹿の個体数が増加し、その生息分布が拡大している。そのため、各地の農地、森林、緑化地では、鹿による採食被害や踏圧被害が引き起こされている。特に、斜面(のり面を含む)や、公園等の緑地での採食被害等が増加しており、景観保全、災害等国土保全等の観点より、大きな影響が出ている。
【0003】
このような鹿による採食被害等を回避するために、従来、保護する場所に、動物(鹿等)の侵入を防ぐための柵やネットを設置すること(特許文献1)や、鹿が侵入しても全ての植物を食べ尽くさないように植物を金網等で覆うこと(特許文献2,3)が行われていた。
【0004】
また、従来、鹿が全く採食しない、或いは採食したとしても他の植物よりも相対的に採食の頻度が少ない不嗜好性植物が知られている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6507584号公報
特許第3793524号公報
特許第5981063号公報
【非特許文献】
【0006】
神奈川県自然環境保全センター発行、「神奈川県シカ不嗜好性植物図鑑」、2016年3月、https://www.agri-kanagawa.jp/tebiki/fushiko_2016.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の鹿による採食被害対策は、上述したように、柵やネットで鹿の侵入を物理的に防ぐものや、植物全体を食べられないように金網等で物理的に保護するものであった。そのため、従来は、緑化工事に加えて、柵や金網等を設置する追加工事が必要となるため、工事全体の期間が長くなり、しかも、工事全体の費用が高くなってしまうという問題があった。また、柵や金網等は、時間の経過等により、破損することがあるため、鹿による採食被害対策として、十分な効果が得られない場合があった。
【0008】
なお、上述した不嗜好性植物を活用して、鹿による採食被害対策を行うことも考えられるが、従来、知られている不嗜好性植物(種子を含む)は、一般的な市場で流通しているものが少なく、入手が困難であり、現実的ではなかった。
【0009】
本発明の目的は、鹿による採食・踏圧被害が抑制された緑化方法、及び緑化基材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
<1> 緑化対象地に付与される植物種子の全体量のうち、その全体量の発生期待本数において50%以上に相当する量が、以下に示される評価項目(a)~(e)の少なくとも1つ以上に該当する鹿による採食・踏圧耐性の高い選定植物の種子からなり、
前記選定植物が、クリーピングレッドフェスク、クリーピングベントグラス、バミューダグラス、レッドトップ、ケンタッキーブルーグラス、ハードフェスク、チューイングフェスク、ススキ、チカラシバ、ノシバ、カゼクサ、メドハギ、クララ、ナガバヤブマオ、レモンエゴマ、アオジソ、アオタデ、マツカゼソウ、オオバコ、アセビ、ミツマタ、コマツナギから選ばれる少なくとも1種以上を含み、
前記緑化対象地に対して、前記選定植物における窒素の含有量が8g/m

以上に相当する分量の窒素肥料と、10g/m

以上のケイ酸に相当する分量のケイ酸肥料とが付与される鹿による採食・踏圧耐性の高い植物による緑化方法。
(a)味覚評価:鹿が味覚異常や不味と感じる植物
(b)臭覚評価:鹿に対して忌避効果がある臭いを有する植物
(c)痛覚評価:鹿の痛覚を刺激する棘や堅い葉を有する植物
(d)難採食評価:鹿が食べ難く、食べ残しが生じ易い植物
(e)再生力評価:採食されても再生し易く、かつ踏圧耐性を有する匍匐型、分枝型又はロゼット型の植物
(【0011】以降は省略されています)

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