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公開番号2025053810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023162867
出願日2023-09-26
発明の名称液体吐出装置
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B41J 2/015 20060101AFI20250331BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】液体吐出装置において、液体の吐出を安定化させる。
【解決手段】駆動信号は、媒体に着弾するまでに合体する複数の液滴に対応する複数の吐出パルスを含み、第1の吐出パルスは、第1の電位から第2の電位に変化し、前記圧力室の容積を拡大させるように前記駆動素子を駆動する第1の膨張要素を備え、第1の吐出パルスの次の第2の吐出パルスは、第4の電位から第5の電位に変化し、圧力室の容積を拡大させるように前記駆動素子を駆動する第2の膨張要素を備え、第2の膨張要素の第4の電位から第5の電位まで変化する期間である第1の期間の時間長は、第1の膨張要素の第1の電位から第2の電位まで変化する期間である第2の期間の時間長より長い。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
媒体に着弾させる液体を吐出するノズルと、前記ノズルと連通し液体が流通する圧力室と、駆動信号が供給されることで前記圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる駆動素子と、を有する吐出部と、
前記駆動信号を生成する駆動信号生成部と、
を備え、
前記駆動信号は、媒体に着弾するまでに合体する複数の液滴に対応する複数の吐出パルスを含み、
前記複数の吐出パルスのうち時系列順で最初の第1の吐出パルスは、
第1の電位から第2の電位に変化し、前記圧力室の容積を拡大させるように前記駆動素子を駆動する第1の膨張要素と、
前記第2の電位から第3の電位に変化し、前記第1の膨張要素により膨張した前記圧力室の容積を収縮させ、前記ノズルから液滴を吐出させる第1の吐出要素と、を備え、
前記複数の吐出パルスのうち時系列順で前記第1の吐出パルスの次の第2の吐出パルスは、
第4の電位から第5の電位に変化し、前記圧力室の容積を拡大させるように前記駆動素子を駆動する第2の膨張要素と、
前記第5の電位から第6の電位に変化し、前記第2の膨張要素により膨張した前記圧力室の容積を収縮させ、前記ノズルから液滴を吐出させる第2の吐出要素と、を備え、
前記第2の膨張要素の前記第4の電位から前記第5の電位まで変化する期間である第1の期間の時間長は、前記第1の膨張要素の前記第1の電位から前記第2の電位まで変化する期間である第2の期間の時間長より長い、液体吐出装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1の期間の時間長は、前記第2の期間の時間長の1.5倍以上3倍以下である、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記第2の膨張要素における、前記第4の電位から前記第5の電位までの電位変化率は、前記第1の膨張要素における、前記第1の電位から前記第2の電位までの電位変化率より小さい、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記第2の膨張要素における、前記第4の電位と前記第5の電位との電位差は、前記第1の膨張要素における、前記第1の電位と前記第2の電位との電位差以上である、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記第1の吐出パルスは、前記第1の膨張要素の終端から前記第1の吐出要素の始端まで前記第2の電位を維持する要素である、第1の維持要素を備え、
前記第1吐出パルスは、前記第1の膨張要素から始まり、前記第1の吐出要素で終了し、
前記駆動信号は、前記第1吐出パルスの終端から前記第2吐出パルスの始端まで一定の電位を維持する接続要素を含み、
前記第2の膨張要素は、前記第4の電位から前記第5の電位まで、単調増加又は単調減少する、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記駆動信号により前記駆動素子が駆動されたときに前記吐出部に生じる振動の固有振動周期をTcとした場合、前記第1の膨張要素の始端から、前記第2の膨張要素の始端までの期間の時間長は、0.85Tc以上1.15Tc以下である、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記駆動信号により前記駆動素子が駆動されたときに前記吐出部に生じる振動の固有振動周期をTcとした場合、前記第1の吐出要素の始端から、前記第2の吐出要素の始端までの期間の時間長は、1Tc以上1.4Tc以下である、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
前記駆動信号により前記駆動素子が駆動されたときに前記吐出部に生じる振動の固有振動周期をTcとした場合、前記第1の吐出要素の終端から、前記第2の吐出要素の終端までの期間の時間長は、1Tc以上1.4Tc以下である、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記駆動信号は、前記第1の吐出パルスと前記第2の吐出パルスとを接続する接続要素を備え、
前記接続要素は、前記第1の吐出要素に接続し、前記駆動信号により前記駆動素子が駆動されたときに前記吐出部に生じる振動の固有振動周期をTcとした場合、0.3Tc以上0.5Tc以下の期間に渡って、前記第3の電位を維持する、
請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
前記第2の吐出要素における、前記第5の電位と前記第6の電位との電位差は、前記第1の吐出要素における、前記第2の電位と前記第3の電位との電位差以上である、
請求項9に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンター等の液体吐出装置は、当該液体吐出装置が備える吐出部に設けられた圧電素子を駆動信号により駆動することで、当該吐出部に設けられた圧力室に充填されているインク等の液体を液滴としてノズルから吐出させ、記録用紙等の媒体に画像を形成する。
【0003】
このような液体吐出装置においては、例えば、特許文献1に記載のように、ノズルから吐出される一の液滴と、当該一の液滴が吐出された後にノズルから吐出される他の液滴とを、媒体への着弾前に合体させることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-140761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、近年の印刷速度の高速化の要求に応えるために、吐出部の駆動周期を短くする場合、ノズルから一の液滴を吐出してから他の液滴が吐出されるまでの間隔が短くなるため、他の液滴の吐出が不安定になるという問題が存在した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る液体吐出装置は、媒体に着弾させる液体を吐出するノズルと、前記ノズルと連通し液体が流通する圧力室と、駆動信号が供給されることで前記圧力室内の液体に圧力変動を生じさせる駆動素子と、を有する吐出部と、前記駆動信号を生成する駆動信号生成部と、を備え、前記駆動信号は、媒体に着弾するまでに合体する複数の液滴に対応する複数の吐出パルスを含み、前記複数の吐出パルスのうち時系列順で最初の第1の吐出パルスは、第1の電位から第2の電位に変化し、前記圧力室の容積を拡大させるように前記駆動素子を駆動する第1の膨張要素と、前記第2の電位から第3の電位に変化し、前記第1の膨張要素により膨張した前記圧力室の容積を収縮させ、前記ノズルから液滴を吐出させる第1の吐出要素と、を備え、前記複数の吐出パルスのうち時系列順で前記第1の吐出パルスの次の第2の吐出パルスは、第4の電位から第5の電位に変化し、前記圧力室の容積を拡大させるように前記駆動素子を駆動する第2の膨張要素と、前記第5の電位から第6の電位に変化し、前記第2の膨張要素により膨張した前記圧力室の容積を収縮させ、前記ノズルから液滴を吐出させる第2の吐出要素と、を備え、前記第2の膨張要素の前記第4の電位から前記第5の電位まで変化する期間である第1の期間の時間長は、前記第1の膨張要素の前記第1の電位から前記第2の電位まで変化する期間である第2の期間の時間長より長い。
【図面の簡単な説明】
【0007】
インクジェットプリンター1の構成の一例を示す機能ブロック図である。
インクジェットプリンター1の概略的な内部構造の一例を示す斜視図である。
記録ヘッド32の概略的な一部断面図である。
ヘッドユニット3の構成の一例を示すブロック図である。
ヘッドユニット3に供給される駆動信号Com等の各種信号を示すタイミングチャートである。
個別指定信号Sd[m]を説明するための説明図である。
従来例における駆動信号Comを示すタイミングチャートの例である。
第1実施形態における駆動信号Comを示すタイミングチャートの例である。
第2実施形態における駆動信号Comを示すタイミングチャートの例である。
波形PP6(2)の拡大図である。
第3実施形態における駆動信号Comを示すタイミングチャートの例である。
第4実施形態における駆動信号Comを示すタイミングチャートの例である。
第5実施形態における駆動信号Comを示すタイミングチャートの例である。
変形例2における駆動信号Comを示すタイミングチャートの例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0009】
1:第1実施形態
本実施形態では、インクを吐出して記録用紙PRに画像を形成するインクジェットプリンターを例示して、液体吐出装置を説明する。
【0010】
1-1:インクジェットプリンターの概要
以下、図1乃至図3を参照しつつ、本実施形態に係るインクジェットプリンター1の構成の一例について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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