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公開番号2025027194
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2023131783
出願日2023-08-14
発明の名称感熱記録体の製造方法
出願人日本製紙株式会社
代理人個人
主分類B41M 5/40 20060101AFI20250219BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】発色感度、印字走行性(特に、耐ヘッドカス付着性)、耐擦過性が良好で、さらに、高速印字時の印字精細性が良い感熱記録体を提供する。
【解決手段】支持体上に、下塗り層と、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料、電子受容性顕色剤及び増感剤を含有する感熱記録層と、保護層と、をこの順で設ける感熱記録体の製造方法であって、感熱記録層と保護層を、感熱記録層用塗液と保護層用塗液を多層カーテン塗布法により塗布、乾燥して形成し、感熱記録層用塗液が顔料を含まない。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
支持体上に、下塗り層と、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料、電子受容性顕色剤及び増感剤を含有する感熱記録層と、保護層と、をこの順で設ける感熱記録体の製造方法であって、
前記感熱記録層と前記保護層を、感熱記録層用塗液と保護層用塗液を多層カーテン塗布法により塗布、乾燥して形成し、
前記感熱記録層用塗液が顔料を含まない、感熱記録体の製造方法。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記感熱記録層用塗液における、前記ロイコ染料、前記顕色剤及び前記増感剤の合計含有量(固形分)が、70.0重量%以上であり、
前記感熱記録層の塗工量が、2.5g/m

以下である、請求項1に記載の感熱記録体の製造方法。
【請求項3】
前記保護層の塗工量が、2.5g/m

以下である、請求項1又は2に記載の感熱記録体の製造方法。
【請求項4】
前記感熱記録層用塗液が、滑剤を含有しない、請求項1又は2に記載の感熱記録体の製造方法。
【請求項5】
前記顕色剤が、下記一般式(1)で表されるウレア化合物を含有する、請求項1又は2に記載の感熱記録体の製造方法。
TIFF
2025027194000010.tif
39
159
(式中、Xは-O-又は-NH-を表し、R

は、水素原子または-SO

-R

を表し、R

は、置換若しくは無置換のアルキル基、アラルキル基又はアリール基を表し、R

は、水素原子又はアルキル基を表し、mは0又は1を表す。)
【請求項6】
前記保護層用塗液が、アスペクト比が30以上の顔料を含有する、請求項2に記載の感熱記録体の製造方法。
【請求項7】
前記保護層用塗液が、滑剤を含有する、請求項2に記載の感熱記録体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料(以下、「ロイコ染料」ともいう。)と電子受容性顕色剤(以下、「顕色剤」ともいう。)との発色反応を利用した感熱記録体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、感熱記録体は通常無色ないし淡色のロイコ染料と顕色剤とを含有する塗工液を、紙、合成紙、フィルム、プラスチック等の支持体に塗工したものであり、サーマルヘッド、ホットスタンプ、熱ペン、レーザー光等の加熱による瞬時の化学反応により発色し、記録画像が得られる。感熱記録体は、ファクシミリ、コンピューターの端末プリンタ、自動券売機、計測用レコーダー、スーパーマーケットやコンビニなどのレシート等の記録媒体として広範囲に使用されている。
【0003】
近年、感熱記録体は、各種チケット用、レシート用、ラベル用、銀行のATM用、ガスや電気の検針用、車馬券等の金券用など多様な用途にも拡大してきており、そのため、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性、耐油性、過酷な条件下における画像部及び白紙部の保存性など様々な性能が必要とされてきている。
【0004】
このような用途において、感熱記録体に安定して印字できることが求められている。しかし頻繁に印字すると印字ヘッドに記録紙がスティックしたり、印字ヘッドにヘッドカスが溜まったりして印字が適切に行われなくなることがあり、こういったトラブルを解消するために、保護層などの最表層にリン酸エステル化合物を配合する技術が知られている(特許文献1等)。
また、感熱記録層と保護層を同時多層カーテン塗布法により塗布、乾燥して形成することで、発色感度を向上させた感熱記録体が知られている(特許文献2等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-56184号公報
特許5626218号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、このような従来技術を用いても、発色感度、及び印字走行性(耐ヘッドカス付着性や耐スティック性)を両立することは困難であった。
そこで、本発明は、発色感度、印字走行性(特に、耐ヘッドカス付着性)、耐擦過性が良好で、さらに、高速印字時の印字精細性が良い感熱記録体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討の結果、感熱記録層と保護層を、感熱記録層用塗液と保護層用塗液を時多層カーテン塗布法により塗布、乾燥して形成し、感熱記録層用塗液が顔料を含まないことで、発色感度が向上することを見出した。
これは、感熱記録層用塗液に顔料を含有させると、その分だけ発色感度に寄与するロイコ染料、顕色剤及び増感剤の合計含有量が低減してしまうからである。但し、感熱記録層中のロイコ染料等の含有量が高いと、印字走行性(ヘッドカスやスティック)が課題となるため保護層を設けた。
さらに、上述のように、感熱記録層と保護層を多層カーテン塗布法により塗布、乾燥して形成すると、感熱記録層と保護層の表面平滑性が高くなり、印字走行性(特に、耐ヘッドカス付着性)がさらに向上することを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、支持体上に、下塗り層と、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料、電子受容性顕色剤及び増感剤を含有する感熱記録層と、保護層と、をこの順で設ける感熱記録体の製造方法であって、感熱記録層と保護層を、感熱記録層用塗液と保護層用塗液を多層カーテン塗布法により塗布、乾燥して形成し、感熱記録層用塗液が顔料を含まない。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、発色感度、印字走行性(特に、耐ヘッドカス付着性)及び耐擦過性が良好で、さらに、高速印字時の印字精細性が良い感熱記録体を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の感熱記録体の製造方法は、支持体上に、下塗り層と、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料、電子受容性顕色剤及び増感剤を含有する感熱記録層と、保護層と、をこの順で設ける感熱記録体の製造方法であって、感熱記録層と保護層を、感熱記録層用塗液と保護層用塗液を多層カーテン塗布法により塗布、乾燥して形成し、感熱記録層用塗液が顔料を含まない。
(【0011】以降は省略されています)

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