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公開番号
2025062023
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2025015841,2021049400
出願日
2025-02-03,2021-03-24
発明の名称
包装容器に用いられるグラビア印刷用塗工紙
出願人
日本製紙株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D21H
19/38 20060101AFI20250403BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】本発明の課題は、包装容器などに用いるのに十分なほどに破裂強度が高く、グラビア印刷適性に優れたグラビア印刷塗工用紙を提供することにある。
【解決手段】原紙の少なくとも片面に顔料及び接着剤を含有する顔料塗工層を有するグラビア印刷用塗工紙であって、前記原紙が原料パルプとして針葉樹クラフトパルプ(NKP)を全原料パルプ中の30重量%以上含有し、前記顔料塗工層が顔料としてアスペクト比が10未満、平均粒子径(D50)が1.0μm未満のクレーを全顔料中の60重量%以上含有し、前記顔料塗工層の塗工量が片面あたり固形分で11g/m
2
以上であることを特徴とするグラビア印刷用塗工紙。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
包装容器に用いるためのグラビア印刷用塗工紙であって、
このグラビア印刷用塗工紙は、原紙の少なくとも片面に、顔料及び接着剤を含有する顔料塗工層を有しており、前記原紙が原料パルプとして針葉樹クラフトパルプ(NKP)を全原料パルプ中の30重量%以上含有し、前記顔料塗工層が顔料としてアスペクト比が10未満、平均粒子径(D50)が1.0μm未満のクレーを全顔料中の60重量%以上含有し、前記顔料塗工層の塗工量が片面あたり固形分で11g/m
2
以上である、上記グラビア印刷用塗工紙。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記原紙が原料パルプとして針葉樹クラフトパルプ(NKP)を全原料パルプ中の70重量%以下含有する、請求項1に記載のグラビア印刷用塗工紙。
【請求項3】
前記顔料塗工層の塗工量が片面あたり固形分で15g/m
2
以下である、請求項1または2に記載のグラビア印刷用塗工紙。
【請求項4】
前記顔料塗工層が、顔料として軽質炭酸カルシウムを含有する、請求項1~3のいずれかに記載のグラビア印刷用塗工紙。
【請求項5】
前記接着剤が、共重合体ラテックスを含む、請求項1~4のいずれかに記載のグラビア印刷用塗工紙。
【請求項6】
前記接着剤が、スチレン・ブタジエン系共重合ラテックスを含む、請求項1~5のいずれかに記載のグラビア印刷用塗工紙。
【請求項7】
前記顔料塗工層が、顔料100重量部に対して固形分で1~20重量部の接着剤を含む、請求項1~6のいずれかに記載のグラビア印刷用塗工紙。
【請求項8】
前記原紙が、原紙中に固形分で1~40重量%の填料を含む、請求項1~7のいずれかに記載のグラビア印刷用塗工紙。
【請求項9】
坪量が45~75g/m
2
である、請求項1~8のいずれかに記載のグラビア印刷用塗工紙。
【請求項10】
JIS P 8142:2005に基づいて測定した顔料塗工層表面の75度鏡面光沢度が70%以上である、請求項1~9のいずれかに記載のグラビア印刷用塗工紙。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、優れた破裂強度と印刷適性を兼ね備えたグラビア印刷塗工紙に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
グラビア印刷は、版の凹部分のインキを加圧下で転移するという凹版印刷方式であり、階調再現性に優れているため、写真などの図版がある雑誌、カタログ、パンフレットなどの商業印刷分野などで広く用いられている。特に商業印刷分野で使用されるグラビア印刷用紙は、用紙自体にかける費用を削減するため、低価格で印刷適性に優れた用紙が求められている。
【0003】
グラビア印刷は凹版印刷であるため、オフセット印刷と比較して硬質の版を使用する。そのため、グラビア印刷時に版面が用紙に完全に密着しにくく、網点が正常に転移しないスペックルが発生する場合がある。このスペックルが多い場合は印刷品質の低下となる。スペックルの発生を抑制するには、グラビア印刷の版面と用紙との密着性を高めることが重要である。
【0004】
グラビア印刷の版面と用紙との密着性を高めるには、用紙の面からは、平滑性と弾力性を高めることが効果的であり、原紙のパルプ配合において広葉樹クラフトパルプ(LKP)の配合量を増やして平滑性を高める手法や、機械パルプ(MP)を配合して弾力性を高める手法が提案されている。
一方、印刷塗工紙を包装用紙等の用途に使用する場合は破裂強度を高めることが効果的であり、原紙のパルプ配合において針葉樹クラフトパルプ(NKP)の配合量を増やす手法が提案されている。特に印刷塗工紙をタバコやチョコレートなどの包装容器に用いる場合は、容器の寸法が小さい事に加えて容器の美麗性を高めるため折り部を鋭利にする必要があり、折り部からの容器破損を抑制するため、破裂強度を高める事が要求されている。
【0005】
そして、塗料配合の観点から塗工紙表面の平滑性を向上させる方法として、塗工層形成物中にアスペクト比の高い層状ケイ酸塩鉱物顔料(デラミネーデットクレー、タルク等)を配合することが提案されている(特許文献1)。しかしながら、塗工層組成物中にアスペクト比の高い顔料を多く配合すると塗工液の粘度が上昇するため、調液時のハンドリングが難しく、ストリーク、スクラッチ等の塗工不良の原因になりやすい。このため、塗工層を設けるための塗料の固形分濃度をあまり高くできないのが現状であり、水分の高い塗料を塗工する結果、用紙の乾燥時間を長く確保する必要があり、高速での操業に適さない。また、アスペクト比の高いデラミネーデットクレーやタルクといった顔料は、艶消し塗被紙のような白紙光沢度の低い用途に適したものであり(特許文献2)、配合量を多くした場合に光沢発現性が悪化するため、白紙光沢度が必要なグロス調塗工紙への使用は困難であった。
【0006】
また、スペックルの発生防止、不透明度の向上を目的として、焼成クレーを他の顔料と併用する方法も知られている。しかし、焼成クレーは流動性に劣るため、塗工液の粘度が上昇し、ストリーク、スクラッチ等の塗工不良の原因になりやすく、塗工工程での作業性が悪化する。このため、焼成クレーを使用した場合も、塗料の固形分粘度をあまり高くすることができず、その結果、塗工後の乾燥時間を長く保つ必要があり、高速での操業には限界がある。
【0007】
さらに、プラスチックピグメントなどの有機顔料を使用し、高白紙光沢度、スペックルの防止効果、不透明性などを付与する方法が知られている(特許文献3)。しかし、有機
顔料は、無機顔料と比較して高価であるためにコスト高となり、また、有機顔料を添加した塗工液は、高せん断力下における粘度が上昇しやすく、ストリーク、スクラッチ等の塗工不良の原因になりやすい。このため、塗料の固形分濃度をあまり高くできないことが現状であり、その結果、塗工後の乾燥時間を長く保つ必要があり、高速での操業に適さないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2002-088679号公報
特開2000-199198号公報
特開平1-20396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
以上のような背景から、包装容器などに用いるのに十分なほどに破裂強度が高く、グラビア印刷適性に優れたグラビア印刷用塗工紙の開発が望まれていた。
【0010】
このような状況に鑑みて、本発明の課題は、破裂強度が高く、グラビア印刷適性に優れた、包装容器に用いられるグラビア印刷塗工用紙を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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