TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025007375
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023108731
出願日
2023-06-30
発明の名称
キッチンタオルロール
出願人
日本製紙クレシア株式会社
代理人
主分類
D21H
27/00 20060101AFI20250109BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】シートの坪量及びプライボンドグルーの塗布量を維持しつつ、柔らかな風合いを保ち、吸水量にも優れ、かつ、プライ剥がれがしにくいキッチンタオルロールを提供する。
【解決手段】少なくとも1プライにエンボスパターンが付与されたシートをプライボンドグルーで接着処理し、2プライに積層したキッチンタオルシートを、ロール状に巻取ったキッチンタオルロールであって、キッチンタオルシートの1プライの坪量が16g/m
2
以上26g/m
2
以下、剥離強度が0.04N/100m以上0.22N/100mm以下であり、キッチンタオルシートの2プライにおける単位面積当たりの吸水量が340g/m
2
以上600g/m
2
以下、単位重量当たりの吸水量が7g以上13g以下であることを特徴とする、キッチンタオルロールを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1プライにエンボスパターンが付与されたシートをプライボンドグルーで接着処理し、2プライに積層したキッチンタオルシートを、ロール状に巻取ったキッチンタオルロールであって、
前記キッチンタオルシートの1プライの坪量が16g/m
2
以上26g/m
2
以下、剥離強度が0.04N/100m以上0.22N/100mm以下であり、
前記キッチンタオルシートの2プライにおける単位面積当たりの吸水量が340g/m
2
以上600g/m
2
以下、単位重量当たりの吸水量が7g以上13g以下であることを特徴とする、キッチンタオルロール。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記キッチンタオルシートの紙厚が1.3mm/10プライ以上5.0mm/10プライ以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項3】
前記キッチンタオルシートの比容積が7.6cm
3
/g以上19.2cm
3
/g以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項4】
前記キッチンタオルシートは、前記エンボスパターンとは異なる抄紙工程由来の凹凸のパターンを有していることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項5】
前記エンボスパターンが線状であるものを含み、
前記線状のエンボスパターンにおける、太さが0.1mm以上4mm以下で、かつ長さが5mm以上であるエンボスが占める面積が、前記キッチンタオルシートのシート面積の5%以上40%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項6】
前記プライボンドグルーは、25℃におけるpHが5以上8以下であり、合成樹脂を含む、ポリビニルアルコール系接着剤であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項7】
前記プライボンドグルーの30℃における粘度は、20mPa・s以上75mPa・s以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項8】
前記プライボンドグルーに含まれる不揮発分は、2%以上13%以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
【請求項9】
前記プライボンドグルーの塗布量は、0.5g/m
2
以上7.5g/m
2
以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、2プライのキッチンタオルロールに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、キッチンタオルシートや、シートをロール状に巻き取ったキッチンタオルロールが各種開発・販売されている。
【0003】
キッチンタオルは強度や使用時のしっかり感が重要であり、通常の原紙では、しっかり感を出すために原紙の強度を高くする抄紙技術が開発されている。
【0004】
一方で、通気乾燥を用いた、所謂TAD(Through Air Drying)抄紙技術は、吸水性が高く、柔らかな風合いをもつ原紙が得られることから、キッチンタオルロールの原紙として優れている。
【0005】
通常のキッチンタオルロールの原紙は、できるだけプライ同士を接着する接着剤(プライボンドグルー、以下単に「グルー」とも称する)の塗布量を少なくして、触感やコストに影響がでないよう工夫されている。プライボンドグルーの塗布量が少ないとプライ剥がれがしやすくなるが、一方で塗布量が多いとコストアップの原因となり、使用感(ふわふわ感)にも劣る。
【0006】
キッチンタオルロールに関する先行技術文献として、例えば、特許文献1には、エンボスパターンが付与されたシートをグルーで接着処理し、2プライに積層したキッチンタオルシートをロール状に巻取ったキッチンタオルロールであって、キッチンタオルシートは、エンボスパターンとは異なる抄紙工程由来の凹凸のパターンを有しており、2プライの坪量が30g/m
2
以上54g/m
2
以下、紙厚が1.3mm/10枚以上5mm/10枚以下であり、2プライの1m
2
あたりの吸水量が220g以上600g以下であり、キッチンタオルロールの巻長が14m以上44m以下、巻直径が110mm以上189mm以下であることを特徴とする、キッチンタオルロールが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-116768号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述したように、プライボンドグルーの塗布量が少ないとプライ剥がれが起こりやすくなるが、逆に塗布量が多いとコストアップの原因となったり、シートが硬くなって使用感が劣ったりしてしまい、更に吸水性も劣るといった問題もある。
【0009】
プライ剥がれを防ぐために、プライボンドグルーの塗布量を増やし、シートの坪量を大きくして吸水性の低下を防ぐことはできるが、それらの対策が今度はコストアップの原因となってしまう。
特にTAD抄紙の場合は、凹凸のファブリックを用いているため、プライボンドグルーの塗布量が少ないと通常品よりもプライ剥がれが起こりやすくなる。しかし、プライボンドグルーの塗布量が多いとコストアップになるだけでなく、シートが硬くなってTAD抄紙による柔らかな使用感がなくなってしまう。
【0010】
これまでは、エンボス面積を小さくして、プライボンドグルーの濃度を高くすることで、柔らかな風合いを保ったまま、プライ剥がれを防止してきた。
しかし、プライボンドグルーの濃度が高いと、コストアップの原因となるだけでなく、エンボスロールの清掃作業にも手間がかかることが問題となっていた。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
三菱製紙株式会社
包装用紙
3日前
三菱製紙株式会社
印刷用紙
3か月前
三菱製紙株式会社
印刷用紙
1か月前
三菱製紙株式会社
印刷用紙
1か月前
三菱製紙株式会社
包装用紙
3日前
日本製紙株式会社
上質紙
3か月前
個人
炭・竹パウダ-を使用した紙
3か月前
三菱製紙株式会社
グラビア印刷用紙
3日前
三菱製紙株式会社
不織布の製造方法
4か月前
日本製紙株式会社
塗工紙
1か月前
井前工業株式会社
不燃紙又はシート
6日前
ハイモ株式会社
濾水性向上を図る抄紙方法
1か月前
日本製紙株式会社
ヒートシール紙
5か月前
特種東海製紙株式会社
耐油紙及びその製造方法
2か月前
日本製紙株式会社
ヒートシール紙
5か月前
個人
耐水紙体の製造方法および耐水紙体
27日前
大王製紙株式会社
板紙
4か月前
株式会社アトリエMay
葦繊維の製造方法
5か月前
日本製紙株式会社
段ボール用ライナ
4か月前
日本製紙クレシア株式会社
キッチンタオルロール
1か月前
日本製紙株式会社
パルプの解砕方法。
27日前
株式会社サトミ製作所
叩解方法及び叩解装置
14日前
栗田工業株式会社
紙の製造方法及び薬剤
5か月前
王子ホールディングス株式会社
カレンダー装置
14日前
日本製紙株式会社
塗工紙および紙製緩衝体
4か月前
大王製紙株式会社
板紙
5か月前
セイコーエプソン株式会社
解繊装置
4か月前
日本製紙株式会社
顔料塗工紙
5か月前
栗田工業株式会社
製紙工程用洗浄剤
21日前
王子ホールディングス株式会社
滅菌紙、および滅菌包装体
3か月前
セイコーエプソン株式会社
オイル吸収体
5か月前
日本フイルコン株式会社
工業用多層織物
13日前
丸住製紙株式会社
機能性材料
1か月前
栗田工業株式会社
マクロスティッキー処理剤
21日前
日本製紙株式会社
グラビア印刷用塗工紙
5か月前
株式会社ユポ・コーポレーション
記録用紙
4か月前
続きを見る
他の特許を見る