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公開番号
2025067625
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177751
出願日
2023-10-13
発明の名称
両艶クラフト紙
出願人
三菱製紙株式会社
代理人
主分類
D21H
27/10 20060101AFI20250417BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】未晒クラフト紙と比較して紙の強度があまり見劣りしない及び各種印刷適性を有する、並びに填料を実質的に含有しない両艶クラフト紙を提供する。
【解決手段】晒クラフトパルプ、サイズ剤、紙力剤、硫酸アルミニウム及び(メタ)アクリルアミド系樹脂を含有し、ISO8791-4:1992に準拠して求められる紙の表面及び裏面のパーカープリントサーフ平滑度(ソフトバッキング/クランプ圧2000kPa)が各々2.00μm以上2.60μm以下であり、かつ以下式で求められる数値Rが各々0.30μm以上0.70μm以下である、填料を実質的に含有しない両艶クラフト紙。R=[パーカープリントサーフ平滑度(ソフトバッキング/クランプ圧500kPa)]-[パーカープリントサーフ平滑度(ソフトバッキング/クランプ圧2000kPa)]
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
晒クラフトパルプ、サイズ剤、紙力剤、硫酸アルミニウム及び(メタ)アクリルアミド系樹脂を含有し、ISO8791-4:1992に準拠して求められる紙の表面及び裏面のパーカープリントサーフ平滑度(ソフトバッキング/クランプ圧2000kPa)が各々2.00μm以上2.60μm以下であり、かつ下記式で求められる数値Rが各々0.30μm以上0.70μm以下である、填料を実質的に含有しない両艶クラフト紙。
R=
[パーカープリントサーフ平滑度(ソフトバッキング/クランプ圧500kPa)]-
[パーカープリントサーフ平滑度(ソフトバッキング/クランプ圧2000kPa)]
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に晒クラフトパルプを含有する両艶クラフト紙に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
クラフト紙は、クラフト法で生産されるクラフトパルプを原料とした紙である。当該クラフト紙は、例えば、包装材料、紙袋、封筒及び粘着テープ用基材などに使用される。
クラフト紙では、片艶クラフト紙及び晒クラフト紙などが既に存在する。前者では、例えば、パルプ繊維を主成分とし、一方の面が艶面、他方の面が非艶面であり、前記パルプが、広葉樹哂クラフトパルプ、針葉樹哂クラフトパルプ及び針葉樹未哂クラフトパルプを含有し、前記パルプにおける広葉樹哂クラフトパルプ及び上記針葉樹哂クラフトパルプの合計含有量が95質量%以上であり、前記艶面のベック平滑度が85秒以上200秒以下であり、前記非艶面の上記ベック平滑度が5秒以上20秒以下であり、かつ前記艶面及び前記非艶面の平滑度差が80秒以上であり、前記艶面のパーカープリントサーフ平滑度が1.6μm以上5.5μm以下であり、前記非艶面のパーカープリントサーフ平滑度が5.5μm以上10.0μm以下である片艶クラフト紙が公知である(例えば、特許文献1参照)。後者では、例えば、下記(1)から(8)の条件を満たす晒クラフト紙が公知である(例えば、特許文献2参照)。(1)原料パルプとして広葉樹晒クラフトパルプを50~70質量%及び針葉樹晒クラフトパルプを30~50質量%含む。(2)広葉樹晒クラフトパルプのフリーネスが300~450ml及び針葉樹晒クラフトパルプのフリーネスが500~600mlである。(3)填料として炭酸カルシウム1.0%以上を添加して灰分0.5~5.0%とする。(4)接着剤を主成分とする表面処理剤を片面当たり0.2~1.0g/m
2
塗布する。(5)内添サイズ剤と表面サイズ剤とを使用してステキヒトサイズ度30秒以上とする。(6)白色度75%以上。(7)吸油度40~80秒。(8)平滑度30~80秒。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-131922号公報
特開2013-100623号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クラフト紙には、パルプの種類によって、未晒クラフトパルプを主原料に使用する未晒クラフト紙と、晒クラフトパルプを主原料に使用する晒クラフト紙とがある。
未晒クラフト紙は、薬品を用いた晒工程(漂白工程)を経ていないために紙の強度が晒クラフト紙に比べて優位である。しかしながら、未晒クラフト紙は、色が茶色であって色彩から印刷に不適である。
晒クラフト紙は、薬品を用いた晒工程を経るために色が白色であって色彩から印刷に適する。しかしながら、薬品を用いた晒工程を経るために紙の強度が未晒クラフト紙に比べて劣る。
特許文献1に記載されるが如くの片艶クラフト紙は、クラフト紙の片面だけが艶面であるために、当然のごとく表裏差を有する。また、特許文献2に記載されるが如くの晒クラフト紙は填料を含有する。填料は、印刷適性向上の効果を有するものの、紙の強度に対して負の効果になる。
【0005】
本発明の課題は、未晒クラフト紙と比較して紙の強度があまり見劣りしない、オフセット印刷、グラビア印刷及びフレキソ印刷に対する各種印刷適性を有する、並びに填料を実質的に含有しない両艶クラフト紙を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の課題は、下記によって解決できる。
[1]晒クラフトパルプ、サイズ剤、紙力剤、硫酸アルミニウム及び(メタ)アクリルアミド系樹脂を含有し、ISO8791-4:1992に準拠して求められる紙の表面及び裏面のパーカープリントサーフ平滑度(ソフトバッキング/クランプ圧2000kPa)が各々2.00μm以上2.60μm以下であり、かつ下記式で求められる数値Rが各々0.30μm以上0.70μm以下である、填料を実質的に含有しない両艶クラフト紙。
R=
[パーカープリントサーフ平滑度(ソフトバッキング/クランプ圧500kPa)]-
[パーカープリントサーフ平滑度(ソフトバッキング/クランプ圧2000kPa)]
【0007】
紙の裏面とは、抄紙工程において、所謂ワイヤー面と称する抄紙ワイヤーに接している面を指す。紙の表面とは、前記裏面の反対面を指す。
【発明の効果】
【0008】
本発明の両艶クラフト紙は、両艶クラフト紙の表裏に関係なく及び填料を実質的に含有しないで、未晒クラフト紙と比較して紙の強度があまり見劣りしない、並びにオフセット印刷、グラビア印刷及びフレキソ印刷に対する各種印刷適性を有することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】
両艶クラフト紙は、晒クラフトパルプと、サイズ剤、紙力剤、硫酸アルミニウム及び(メタ)アクリルアミド系樹脂とを少なくとも含有する。
さらに、クラフト紙は、サイズ剤、紙力剤、硫酸アルミニウム及び(メタ)アクリルアミド系樹脂以外であって製紙分野で従来公知の添加剤を含有することができる。添加剤の例としては、定着剤、歩留り剤、耐水化剤、分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、及び防バイ剤などを挙げることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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