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公開番号2025043602
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-01
出願番号2023150983
出願日2023-09-19
発明の名称白板紙
出願人レンゴー株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類D21H 19/10 20060101AFI20250325BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】排水処理の負荷を低減し、かつ、白板紙の裏層に塗工しやすい低粘度となる澱粉系の化合物を見いだすことを目的とする。
【解決手段】少なくとも表層及び裏層を有する白板紙において、表層に顔料を有する塗工層が配され、裏層は古紙パルプを主とする層であり、裏層に酸化カチオン化澱粉が配され、酸化カチオン化澱粉のカチオン化度が0.010以上0.050以下である白板紙を用いる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも表層及び裏層を有する白板紙において、
前記表層に顔料を有する塗工層が配され、
前記裏層は古紙パルプを主とする層であり、
前記裏層に酸化カチオン化澱粉が配され、
前記酸化カチオン化澱粉のカチオン化度が0.010以上0.050以下である白板紙。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記酸化カチオン化澱粉の酸化度が5mEq/100g以上15mEq/100g以下である請求項1に記載の白板紙。
【請求項3】
前記酸化カチオン化澱粉の前記裏層への塗工量は、0.5g/m

以上1.5g/m

以下である請求項1又は2に記載の白板紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、白板紙に関する。詳しくは、裏層に酸化カチオン化澱粉を配した白板紙に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
白板紙は、洗剤箱、ティッシュペーパーの箱等の物品包装用の箱として広く使用されている。
白板紙は、一般に表層、裏層の少なくとも2層以上からなり、表層、裏層の間に、中層が配される場合が多い。この表層は、バージンパルプ及び古紙パルプを用い、その表層に白色顔料等の顔料を有する塗工層が積層される。一方、前記の中層や裏層は、主として古紙パルプが用いられる。
この白板紙は、抄紙・塗工後、オフセット印刷等の印刷が行われるまでの間、巻取又は枚葉で保存、輸送されるが、表層の塗工面と裏層が荷重を受けながら接触する時間があるため、これを剥す際に裏層表面の一部の微細繊維が脱落し、紙粉が発生することがある。この紙粉によって、印刷時における印刷不良や周囲の汚損等が生じたりするおそれがある。
【0003】
これに対し、紙粉の発生を抑制するのに、白板紙の表面強度を向上させることを目的に、白板紙の裏層に、ポリアクリルアミドやポリビニルアルコールを塗工する方法(特許文献1)、ポリビニルアルコール、澱粉及び架橋剤を有する水性組成物を塗工する方法(特許文献2)、澱粉水溶液を2回塗工したり、水及び澱粉水溶液をそれぞれ塗工したりする方法(特許文献3)等が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-279985号公報
特開2011-236516号公報
特開2013-204155号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、白板紙は、製造中に発生した損紙も含めて、使用後に回収され、離解することで古紙パルプに変換して再利用に供される。この再利用時、白板紙に配合されたポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、澱粉等の製紙用添加剤は、離解液中に溶出するため、排水処理に負荷をかけることとなる。また、白板紙を製造した際に残存した製紙用添加剤の処理もあり、この負荷を減少させることが好ましい。特に、ポリアクリルアミドやポリビニルアルコール等の化石燃料由来の化合物は、バイオマス由来の澱粉に比べて、製造する際の二酸化炭素排出量が多いことから、それらを使用する製紙工場でサプライチェーンの二酸化炭素排出量が増大する要因となっている。
さらに、白板紙の裏層に塗工を行う場合、塗工液の粘度が高いと、塗工が困難となるおそれが生じる。
そこで、この発明は、二酸化炭素排出量の少ない製紙用添加剤への転換を図るだけでなく、排水処理の負荷を低減し、かつ、白板紙の裏層に塗工しやすい低粘度となる澱粉系の化合物を見いだすことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、特定の澱粉類を用いることにより、前記の課題を解決したものであり、その要旨は、下記の[1]~[3]に存する。
[1]少なくとも表層及び裏層を有する白板紙において、前記表層に顔料を有する塗工層が配され、前記裏層は古紙パルプを主とする層であり、前記裏層に酸化カチオン化澱粉が配され、前記酸化カチオン化澱粉のカチオン化度が0.010以上0.050以下である白板紙。
[2]前記酸化カチオン化澱粉の酸化度が5mEq/100g以上15mEq/100g以下である[1]に記載の白板紙。
[3]前記酸化カチオン化澱粉の前記裏層への塗工量は、0.5g/m

以上1.5g/m

以下である[1]又は[2]に記載の白板紙。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係る白板紙は、裏層の微細繊維脱落防止のため、特定の澱粉類を裏層に塗工するが、塗工液が低い粘度となり、塗工を行いやすい。そして、塗工の結果、白板紙の表面強度が向上し、裏層からの紙粉の発生を抑制することができる。
また、この白板紙を離解しても、特定の澱粉類は、離解液に溶出しにくく、排水中のTOC(全有機炭素)が低くなり、排水処理の負荷を軽減させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本願発明について説明する。
この発明は、裏層に特定の澱粉類からなる層を配した白板紙についての発明である。
<白板紙>
本願発明にかかる白板紙は、板紙であって、少なくとも表層及び裏層を有し、その表層、又は表層及び裏層が白いものをいう。この表層は、バージンパルプを含有し、必要に応じて、古紙パルプが配合されて形成される層であり、この層の表面に、白色顔料等の顔料を有する塗工層が配される。
また、前記裏層は、古紙パルプを50重量%以上配合して形成される層である。さらに、前記白板紙は、必要に応じて中層を有してもよく、この中層は、古紙パルプを主として形成される層である。この古紙パルプは、目的に合わせて、脱墨したものや脱墨しないものを適宜使用することができる。
この白板紙の裏層は、前記の通り、古紙パルプを主とするので、この裏層から微細繊維が脱落して紙粉を発生する場合がある。
【0009】
<特定の澱粉類-酸化カチオン化澱粉>
本願発明で用いられる特定の澱粉類としては、酸化処理をすると共に、一部の水酸基を第4級アンモニウム基等のカチオン基に置換した澱粉(以下、「酸化カチオン化澱粉」と称することがある。)を用いることにより、パルプへの定着性の向上に寄与する。
【0010】
この酸化カチオン化澱粉は、まず澱粉の酸化処理を行い、次いでカチオン化を行うことにより製造される。それにより、酸化処理で生じるおそれのあるカチオン基の脱落を防止することができる。
前記の酸化処理により、澱粉の炭素鎖が切断されて、重量平均分子量は低下し、処理された澱粉を糊化した糊液の粘度が低下していく。
この澱粉の酸化処理は、種々の方法で行うことができる。例えば、次亜塩素酸ナトリウム等の次亜ハロゲン酸塩で代表される酸化剤を用いて処理する方法が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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