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公開番号
2025069622
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-01
出願番号
2023179445
出願日
2023-10-18
発明の名称
色管理システム
出願人
株式会社大善
代理人
個人
,
個人
主分類
D21H
21/28 20060101AFI20250423BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】抄紙工程の前に色を計測し、色紙用原料の調整に反映させる色管理システムの提供。
【解決手段】原料送り込み流路41の分岐流路31にシリンダプレス1が接続されている。シリンダプレス1では、紙料スラリーに染料が添加されたものが、脱水・シート化されて、取り出しコンベア32上にWETシートSとして出てくる。シリンダプレス1では、脱水ドラムの回転速度を遅くすることにより、WETシートSの取り出しコンベア32上での移送速度を遅くして静置状態に近いものにすることができる。取り出しコンベア32の上方に、測色計35が配置されている。制御用コントローラでは、予定する「色」は範囲をもって設定されており、測色計35からの色情報が、予定する「色」の中心よりも数値がずれた場合には、それが許容範囲である限りは、全体の運転を停止せずに、そのずれが補正される方向にポンプ(M)、(M)、……の吐出量の手順が変更される。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
紙料スラリーに対して調整可能に染料を添加した色紙用原料を種箱に送り込む原料送り込み流路から分岐されたサンプル作製用分岐流路と、前記サンプル作製用分岐流路に接続されサンプル作製用の色紙用原料を脱水してWETシート化したサンプルを作製するサンプル作製部と、サンプルの色を計測する色計測部と、前記色計測部で計測された色に基づいて、染料供給量を調整する調整手段を備えることを特徴とする色管理システム。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
請求項1に記載した色管理システムにおいて、
調整手段は、色計測部で計測された色に基づいて、原料送り込み流路に接続された染料添加流路に介挿されたポンプの吐出量を調整するものであることを特徴とする色管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載した色管理システムにおいて、
予定の色が範囲をもって設定され、調整手段はその範囲に収めるようにポンプの吐出量を自動制御により調整することを特徴とする色管理システム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載した色管理システムにおいて、
サンプル作製部は、
色紙用原料を収容する原料収容槽と、
前記原料収容槽内に並列した状態で設けられ、周期的な弾接と互いの逆回転によりその間にきた色紙用原料を圧縮しながら上方に送り出す一対の脱水ドラムと、
前記原料収容槽に設けられ、前記脱水ドラムの下側で連通する原料供給口と、
前記原料収容槽に設けられ、前記脱水ドラム内で連通する排水口を備えたシリンダプレスで構成され、
前記一対の脱水ドラムの間から一方の脱水ドラム側に引き寄せられて色紙用原料がWETシートになって出てくることを特徴とする色管理システム。
【請求項5】
請求項4に記載した色管理システムにおいて、
シリンダプレスは、
原料収容槽の内面から一対の脱水ドラムのそれぞれの外周面に向かって高さ位置を揃えてシートフラップ状に突設され、その先端が前記外周面にその長さ方向全般にわたって当たることで前記原料収容槽の内面と前記脱水ドラムの外周面の間の隙間を閉鎖して上下を仕切るゴム状閉鎖部材と、
前記原料供給口から供給する原料供給量を調整する原料供給量調整手段を備え、
前記ゴム状閉鎖部材への原料の接触状況に応じて前記原料供給量調整手段により原料供給量を調整することを特徴とする色管理システム。
【請求項6】
請求項5に記載した色管理システムにおいて、
シリンダプレスは、
原料供給口が一対の脱水ドラムのそれぞれの下方に、前記脱水ドラムの軸方向に間隔をあけて複数設けられていることを特徴とする色管理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は色紙の製造において、抄紙工程の前で色を計測して管理できる色管理システムに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
色紙を製造する場合には、抄紙工程の前に、紙料スラリーに染料を添加・混合させて定着させておく。
而して、製紙用パルプは自然物であり、漂白しても一律に同じ白さにはならない。また、使用する染料は、希望する色を得るために数種類の染料を混合して定着させる場合が多いが、製紙用パルプへの親和性が各染料により異なる。これらの原因により、予め設定された手順で複数の染料を連続的に送られてくる紙料スラリーに添加していくと、途中で染料の最適な配合条件が変わって、抄紙して更に乾燥した後の紙の「色」が予定したものと違ってしまう場合が出てくる。
従来は、抄紙し更に乾燥させて紙として完成した段階で、その「色」を検査しており、「色」が予定したものと違ってしまった場合には、その段階で抄紙工程を含む全体の工程を停止させて、手順を変更するなどの対応をしていた。
しかしながら、この段階での対応では既にかなりの動力がかかっており、無駄が多い。
【0003】
ところで、特許文献1に示す濃縮脱水機では、紙料スラリーが原料投入口から原料収容槽内へ投入されると、その水分は一対の脱水ドラムのそれぞれの外周面の金網とパンチメタルの孔を介して内部に流入する。また、脱水ドラムの回転に従い、繊維分が孔縁や金網に引っ掛かりながら上方に運ばれていき、固定側の脱水ドラムに対して可動側の脱水ドラムが弾圧することでその間で圧縮されることで更に脱水されると共に、可動側の繊維分が固定側に引き寄せられて一種のシート状態となる。これが、ドクターによって引き剥がされるのでその時点ではシート状態が維持される。そして、次工程に搬送される。一方、水分は、排水口から排水される。
【0004】
また、特許文献2に示す濃縮脱水機では、特許文献1に記載の濃縮脱水機の基本的な構成をそのまま生かしながら、排水口の配置位置の変更と、防水接続構造の採用で、脱水効果を一層高めたものになっている。
特許文献1、2に記載のタイプの濃縮脱水機は、水位を付けたことによる脱水ドラムによる濾過排水と、金網どうしの接点における押し合いによる濃縮脱水により、高い濃縮脱水効果が得られると共に、自然バキューム方式であることもあってコスト的にも有利なものになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3433905号公報
特許第7208618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
最近では、測色計の性能も上がっており、抄紙工程を経て紙にする前であっても、十分に脱水されてWETシート化されていれば、色を計測できるようになっている。
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、特許文献1、2に記載の濃縮脱水機を、色紙製造において抄紙工程前に色を計測するためのサンプル作製機として利用して、抄紙工程の前に色を計測してその結果を色紙用原料の調整に反映させることを可能とする、新規且つ有用な色管理システムを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、紙料スラリーに対して調整可能に染料を添加した色紙用原料を種箱に送り込む原料送り込み流路から分岐されたサンプル作製用分岐流路と、前記サンプル作製用分岐流路に接続されサンプル作製用の色紙用原料を脱水してWETシート化したサンプルを作製するサンプル作製部と、サンプルの色を計測する色計測部と、前記色計測部で計測された色に基づいて、染料供給量を調整する調整手段を備えることを特徴とする色管理システムである。
【0008】
好ましくは、調整手段は、色計測部で計測された色に基づいて、原料送り込み流路に接続された染料添加流路に介挿されたポンプの吐出量を調整するものである。
より好ましくは、予定の色が範囲をもって設定され、調整手段はその範囲に収めるようにポンプの吐出量を自動制御により調整する。
【0009】
本発明のサンプル作製部は、好ましくは、色紙用原料を収容する原料収容槽と、前記原料収容槽内に並列した状態で設けられ、周期的な弾接と互いの逆回転によりその間にきた色紙用原料を圧縮しながら上方に送り出す一対の脱水ドラムと、前記原料収容槽に設けられ、前記脱水ドラムの下側で連通する原料供給口と、前記原料収容槽に設けられ、前記脱水ドラム内で連通する排水口を備えたシリンダプレスで構成され、前記一対の脱水ドラムの間から一方の脱水ドラム側に引き寄せられて色紙用原料がWETシートになって出てくる。
【0010】
好ましくは、シリンダプレスは、原料収容槽の内面から一対の脱水ドラムのそれぞれの外周面に向かって高さ位置を揃えてシートフラップ状に突設され、その先端が前記外周面にその長さ方向全般にわたって当たることで前記原料収容槽の内面と前記脱水ドラムの外周面の間の隙間を閉鎖して上下を仕切るゴム状閉鎖部材と、前記原料供給口から供給する原料供給量を調整する原料供給量調整手段を備え、前記ゴム状閉鎖部材への原料の接触状況に応じて前記原料供給量調整手段により原料供給量を調整することを特徴とする。
より好ましくは、シリンダプレスは、原料供給口が一対の脱水ドラムのそれぞれの下方に、前記脱水ドラムの軸方向に間隔をあけて複数設けられている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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