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公開番号2025018400
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122079
出願日2023-07-27
発明の名称カレンダー装置
出願人王子ホールディングス株式会社
代理人個人
主分類D21G 1/00 20060101AFI20250130BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】本発明は生産性、安全性にすぐれたカレンダー装置を提供する。
【解決手段】複数のロールが垂直方向に配置され、隣り合う前記ロールの間にニップ部が形成可能なカレンダー装置であって、前記カレンダー装置は前記複数のロールを回転可能なように把持するフレームを有し、前記複数のロールは、各ロールの両端部の回転軸付近から突出した軸部を有し、前記カレンダー装置は、前記軸部を前記フレーム中に把持するための軸受け部と軸受け部と接するロール吊り上げジグを有し、前記ロール吊り上げジグは、前記ロール吊り上げジグを垂直方向に位置調整可能な吊り上げ手段に接続しているカレンダー装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数のロールが垂直方向に配置され、隣り合う前記ロールの間にニップ部が形成可能なカレンダー装置であって、前記カレンダー装置は前記複数のロールを回転可能なように把持するフレームを有し、前記複数のロールは、各ロールの両端部の回転軸付近から突出した軸部を有し、前記カレンダー装置は、前記軸部を前記フレーム中に把持するための軸受け部と軸受け部と接するロール吊り上げジグを有し、前記ロール吊り上げジグは、前記ロール吊り上げジグを垂直方向に位置調整可能な吊り上げ手段に接続しているカレンダー装置。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記軸受け部はベアリング機構と前記ベアリング機構を収納するハウジング部を有し、前記ハウジング部は前記ベアリング機構よりも前記軸部の端部方向に縮径して延長されたカバー部を有し、前記ロール吊り上げジグは、前記ハウジング部と前記カバー部の両方に接する請求項1に記載のカレンダー装置。
【請求項3】
前記ロール吊り上げジグは、前記ロールの回転軸と直交する方向かつ水平方向に延在し、前記ロール吊り上げジグの延在方向の端部に力を加えて前記ロール吊り上げジグの位置調整を行う請求項1又は2に記載のカレンダー装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抄紙機や塗工機で得られた紙シートの表面平滑性、厚み、嵩密度を調整するためのカレンダー装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
紙の製造工程において、所望する紙の表面平滑性、光沢性、厚み等を調整するためにカレンダー装置が一般に用いられている。抄紙機においては、ドライヤーパート又はサイズプレスパートの後にカレンダー装置が組み込まれる場合が多い。また、塗工機においては、ドライヤーパートとワインダー装置の間に設置される。或いは、抄紙機や塗工機とは独立して、巻き取り紙を巻き戻して処理するカレンダー装置などがある。
【0003】
紙の製造現場においては、顧客の要望に合わせた平滑度や光沢度に調整するため、同じ製造原料、同じ製造条件で抄紙塗工して得られた紙から、カレンダー処理条件を変更することによって、いくつかのグレードを製造することが行われている。
特許文献1においては、2つのカレンダー装置を並列して配置し、通紙経路を変えることにより、2つのカレンダーを使い分けてカレンダー条件を変更し、顧客の要望に合わせた平滑度や光沢度を有する紙を製造する方法が記載されている
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、グレードを変更する毎にカレンダーの通紙経路を変更し直す必要がある。通紙作業は、人手がかかる上に危険が伴うという安全上の問題があった。また、通紙作業中は操業ラインを停止しなければならず、生産性が低下するという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公平7-122233公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、通紙経路を変更することなく、カレンダー処理条件の変更を可能とすることにより、オペレーターの安全を確保し、生産性を高めながら、顧客が所望する様々な光沢度や平滑度の紙製品を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]複数のロールが垂直方向に配置され、隣り合う前記ロールの間にニップ部が形成可能なカレンダー装置であって、前記カレンダー装置は前記複数のロールを回転可能なように把持するフレームを有し、前記複数のロールは、各ロールの両端部の回転軸付近から突出した軸部を有し、前記カレンダー装置は、前記軸部を前記フレーム中に把持するための軸受け部と軸受け部と接するロール吊り上げジグを有し、前記ロール吊り上げジグは、前記ロール吊り上げジグを垂直方向に位置調整可能な吊り上げ手段に接続しているカレンダー装置。
[2]前記軸受け部はベアリング機構と前記ベアリング機構を収納するハウジング部を有し、前記ハウジング部は前記ベアリング機構よりも前記軸部の端部方向に縮径して延長されたカバー部を有し、前記ロール吊り上げジグは、前記ハウジング部と前記カバー部の両方に接する[1]に記載のカレンダー装置。
[3]前記ロール吊り上げジグは、前記ロールの回転軸と直交する方向かつ水平方向に延在し、前記ロール吊り上げジグの延在方向の端部に力を加えて前記ロール吊り上げジグの位置調整を行う[1]または[2]に記載のカレンダー装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、通紙経路を変更することなく、カレンダー処理条件の変更が可能なカレンダー装置であり、本発明によれば、オペレーターの安全を確保し、生産性を高めながら、顧客が所望する様々な光沢度や平滑度の紙製品を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図を用いて本発明のカレンダー装置を説明する。
図1に示すように、カレンダー装置のフレーム1の中に複数のロールが垂直に積み重ねて配置されている。図1では、7本のカレンダーロール21、22、23、24、25、26、27を描いているが、ロールは3本以上であればカレンダー処理条件の変更が可能である。 複数のカレンダーロールは回転軸の方向が互いに平行となるようにフレーム1の中に配置されている。
【0009】
前記複数のカレンダーロールは、通常金属ロールと弾性ロールが交互に配置される。
前記複数のカレンダーロールのうち少なくとも1つが動力により回転する駆動軸に繋がっていてもよい。
【0010】
前記複数のカレンダーロールは自重によって他のカレンダーロールと接触し、接触部においてニップ圧が生じる。
カレンダー装置は、カレンダーロールの自重以上にニップ圧を上げるための加圧装置を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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