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公開番号
2025093492
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-24
出願番号
2023209171
出願日
2023-12-12
発明の名称
ヒートシール紙、及び該ヒートシール紙を用いた包装材、容器又はストロー
出願人
DICグラフィックス株式会社
代理人
個人
主分類
D21H
27/10 20060101AFI20250617BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】 優れた耐水性、耐油性を有し、且つヒートシール性を有する紙の積層体であることから、プラスチックフィルムをラミネートした紙の代替として有用可能なヒートシール紙を提供する。また、各種用途に有用な上、紙リサイクル効率に貢献できるヒートシール紙を提供する。
【解決手段】 紙基材と、紙基材の少なくとも一部に設けられた樹脂層と、樹脂層に接触して設けられたヒートシール層を有し、樹脂層は(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を有する重合体を含み、ヒートシール層はオレフィン-α,β不飽和カルボン酸共重合体を含むヒートシール紙。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
紙基材と、
前記紙基材の少なくとも一部に設けられた樹脂層と、
前記樹脂層に接触して設けられたヒートシール層を有し、
前記樹脂層は(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を有する重合体を含み、
前記ヒートシール層はオレフィン-α,β不飽和カルボン酸共重合体を含む
ことを特徴とするヒートシール紙。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記樹脂層に含まれる(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を有する重合体は、酸価が10mgKOH/g以上80mgKOH/g以下であり、ガラス転移温度が-30℃~100℃である
請求項1に記載のヒートシール紙。
【請求項3】
前記樹脂層に含まれる(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を有する重合体は、スチレン類と(メタ)アクリレートとの共重合体からなるスチレンアクリル共重合体を含有する
請求項1又は2に記載のヒートシール紙。
【請求項4】
前記樹脂層が更にワックスを含有する
請求項1又は2に記載のヒートシール紙。
【請求項5】
前記ヒートシール層がワックス及び/又はレベリング剤を含有する
請求項1又は2に記載のヒートシール紙。
【請求項6】
前記ヒートシール層の乾燥時の塗布量が1.0~8.0g/m
2
である請求項1又は2に記載のヒートシール紙。
【請求項7】
前記樹脂層の乾燥時の塗布量が1.0~8.0g/m
2
である請求項1又は2に記載のヒートシール紙。
【請求項8】
請求項1に記載のヒートシール紙と他の紙基材あるいはプラスチックフィルムとが、前記ヒートシール層を介して接着している包装材、容器又はストロー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒートシール紙、及び該ヒートシール紙を用いた包装材、容器又はストローに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
紙袋、紙箱、紙カップ等の紙包装材は、各種の用途・目的に応じて従来より使用されてきた。近年では、マイクロプラスチックを始めとする海洋プラスチックごみ問題がクローズアップされる中で、「再利用可能」「生分解性を有する」などの機能を持つ素材の一つとして、プラスチック材料に代わり、再生可能な資源である「木」を原料とする「紙」を使用する動きが高まってきている。
【0003】
現在広く普及している紙製容器の1つとして、飲料用やアイスクリーム、ヨーグルト等の容器として使用される紙カップ類がある。紙カップ類は、紙であるものの原料の一部にポリエチレンフィルムを使用することにより耐水性が付与されている。このような紙カップ類は、熱で溶かしたポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等をフィルム状に押し出したポリエチレンフィルムやポリプロピレンフィルム等を紙基材に貼り合わせて得る。ポリエチレンフィルムが紙カップ成型時には、バーナーや熱風等の間接加熱下による熱溶融で接着剤の役目を果たし、且つ、ポリエチレンフィルムが紙カップ内側に存在するので紙基材が直接内容物と接触する事なく防水性、防湿性や強度が付与される。
【0004】
しかしながら貼り合わされたポリエチレンフィルムは、紙リサイクル時に紙リサイクル処理で使用するアルカリ溶液に溶解しないため物理的に除去する必要があり、リサイクル効率の低下につながる。またプラスチックごみの海洋への流出による海洋汚染が世界的に問題となっている。持続可能な開発目標(SDGs)のターゲットとして「2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する」という目標が掲げられ、サミット(主要国首脳会議)でも取り組み強化が合意されるなど世界的な重要テーマとなっている。従って、これらの用途に適用可能で且つ紙リサイクル効率を低下させない、ポリエチレンフィルム代替品が求められている。
【0005】
一方で、袋、箱、紙カップ等の成型時に接着剤の役目を果たすものとして、水性のヒートシール剤が知られている。例えば、特許文献1ではアンモニアまたはアミンで中和されたオレフィン-α,β不飽和カルボン酸共重合体と、これ以外のオレフィン系熱可塑性樹脂とを特定比率で混合分散したエチレン-系樹脂水性分散液がヒートシール剤として適用できる旨の開示がなされている。
【0006】
また特許文献2では、不飽和カルボン酸単位、エチレン-系炭化水素、およびアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルとから構成されるポリオレフィン樹脂と、天然ワックス、および水性媒体を特定比率で含有する水性分散体がヒートシール剤として適用できる旨の開示がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-7860号公報
特開2006-45313号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、ヒートシールが可能で包材設計に優れており、且つ耐油・耐水性にも優れているプラスチック包装材の代替として、紙包装材を使用するには、まだ課題が多い。特許文献1や特許文献2のような紙用のヒートシール剤はこれまでに存在していたが、これらの文献には、ヒートシール強度や耐ブロッキング性といったいわゆるヒートシール剤としての性能しか開示されておらず、ポリエチレンフィルムの代替として所望される耐水性及び耐油性については何ら記載されていない。つまり、耐油性、耐水性を備えたヒートシール剤は無いことから、種々のプラスチック包装体を紙包装材へ転換する際には、耐油、耐水性の向上が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
即ち本発明は、紙基材と、紙基材の少なくとも一部に設けられた樹脂層と、樹脂層に接触して設けられたヒートシール層を有し、樹脂層は(メタ)アクリル酸エステル由来の構成単位を有する重合体を含み、ヒートシール層はオレフィン-α,β不飽和カルボン酸共重合体を含むヒートシール紙である。
【0010】
また、本発明は、上記ヒートシール紙を用いた包装体、容器又はストローを提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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