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公開番号
2025062751
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023171978
出願日
2023-10-03
発明の名称
包装用紙
出願人
北越コーポレーション株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D21H
21/20 20060101AFI20250408BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】本発明は、耐熱水性および耐湿潤性を有する包装用紙とその製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、パルプを主成分とする紙中に湿潤紙力剤、サイズ剤、および高分子材料を含有し、高分子材料がスチレン-ブタジエン系ラテックス、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂から選択される1種または2種以上であることを特徴とする包装用紙に関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
パルプを主成分とする紙中に湿潤紙力剤、サイズ剤、および高分子材料を含有し、高分子材料がスチレン-ブタジエン系ラテックス、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂から選択される1種または2種以上であることを特徴とする、包装用紙。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
湿潤紙力剤が、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂の中から選択される1種または2種以上であることを特徴とする、請求項1に記載の包装用紙。
【請求項3】
サイズ剤が、アルキルケテンダイマー系サイズ剤、ロジン系サイズ剤、アルケニル無水コハク酸系サイズ剤、スチレンアクリル系サイズ剤の中から選択される1種または2種以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の包装用紙。
【請求項4】
パルプが針葉樹パルプであることを特徴とする、請求項1または2に記載の包装用紙。
【請求項5】
パルプを主成分とする紙基材に、前記高分子材料を含浸させることによって添加することを特徴とする、請求項1または2に記載の包装用紙を製造するための方法。
【請求項6】
坪量が40~150g/m
2
である、請求項1または2に記載の包装用紙。
【請求項7】
乾燥時から23℃の水で15分間浸漬した後の湿潤時の突き刺し強度の低下率が15%以下、かつ、湿潤内部結合強度が100mJ以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の包装用紙。
【請求項8】
熱水木口吸水度が2.0g/1000mm
2
以下であることを特徴とする、請求項1または2に記載の包装用紙。
【請求項9】
レトルト包装のための包装用紙であることを特徴とする、請求項6に記載の包装用紙。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は耐熱水性および耐湿潤性に優れた包装用紙とその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、プラスチックゴミ問題が深刻化している。世界のプラスチックの生産量は4億トン/年を超えると言われ、その中でも包装容器セクターでのプラスチック生産量が多く、プラスチックゴミの原因になっている。プラスチックは半永久的に分解せず、そのゴミは自然環境下でマイクロプラスチック化し、生態系に深刻な悪影響を与えている。包装容器に使用されるプラスチックとしては、飲料用コップや、飲料のボトル等に使用されるポリエチレンテレフタレート(PET)、レジ袋、容器のラミネートに使用されるポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)が最も多く使用されている。特に海洋の汚染は著しく、そのプラスチックゴミは回収不可能と言われている。今後、プラスチックの使用を低減することが地球環境にとって必要である。
【0003】
このような問題に対して、多くの分野でプラスチックから紙への置き換えが進んでおり、包装容器の分野においても多くの紙製品が存在する。さらに、その包装容器においても、耐熱性と耐水性を兼ね備えたプラスチック容器に代えて、紙である包装用紙を使用した包装容器が開発されており、そのような包装用紙の中には食品用の包装用紙がある。食品用の包装として使用される「軟包装」は、ポリエチレンやポリプロピレンといった柔らかいプラスチック素材でできた包装が一般的に使用されている。このような軟包装用途のプラスチック包装フィルムに代えて、耐水性および耐油性を有する食品用の包装用紙や、吸水性および吸油性を有する食品用の包装用紙などが開発されている。
【0004】
さらには、食品用の包装用紙であるので、食品用の包装用紙と共に食材や食品等を調理することがある。例えば、オーブンで焼く、熱水中でボイルする、蒸す、電子レンジで加熱等を行うことで、食品用の包装用紙と共に食材や食品が調理されることがある。さらには、レトルト食品に使用されるレトルト用のレトルト包装もある。レトルト食品とは、レトルト殺菌に使用されるレトルトパウチなどのレトルト包装に入れてレトルト殺菌された食品をいう。レトルト殺菌は、レトルト包装で包装された食品を100℃以上の蒸気や加圧熱水を利用して殺菌する方法である。レトルト包装には、アルミ箔パウチなどのレトルトパウチ、トレー状容器などのレトルト容器などがあり、用途によって選択されている。このようなレトルト包装に入れられたレトルト食品は、保存料などを使用することなく安全で衛生的であり長期の流通保存が可能となり、必要に応じて食品を真空下で処理することにより栄養素の消失を少なくすることできるという利点がある。また消費者としても、湯せんなどで短時間の調理が可能であり、軽量で開封も容易であるという利点がある。
【0005】
このようにレトルト包装として使用する包装用紙、および、オーブンで焼く、熱水中でボイルする、蒸す、電子レンジで加熱する等の加工が行われる食品用の包装用紙においても、プラスチックの使用量を削減および二酸化炭素排出量を抑制するために、プラスチック包装に代わって近年紙を使用する試みがなされている。そのためには包装紙としての強度に加えて、レトルト殺菌や調理に使用する熱水に対する耐性(耐熱水性)、さらには水中に浸漬させ、紙が水を吸収した際、すなわち湿潤時においても強度(耐湿潤性)を有する包装用紙が必要となる。
【0006】
このようなレトルト包装などの耐水性が必要な包装に紙を用いる際は、紙の片面または両面に耐水化剤の塗工やラミネートを行うことが一般的である。しかしながら、これらの方法では、紙端面からの吸水を抑制することはできない。紙端面に耐水性を付与する技術として積層耐水紙が挙げられるが(特許文献1参照)、常温水よりも浸透しやすい熱水に対しての耐熱水性について記載がない。また、紙は湿潤状態となると強度低下や層間剥離等が発生する問題がある。湿潤状態に強い耐熱水性を有する紙製容器が挙げられるが(特許文献2参照)、軟包装用途で必要となる突き刺し強度についての対策は示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2004-308094号公報
特開2001-270516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような問題に鑑み、耐熱水性および耐湿潤性を有する包装用紙とその製造方法を提供することを課題とする。本発明は、特に、熱水に対して紙端面からの吸水を抑制でき、さらに湿潤時の突き刺し強度の低下を抑制し、内部結合強度を維持できる包装用紙とその製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、パルプを主成分とする紙中に湿潤紙力剤、サイズ剤、および高分子材料を含有し、高分子材料がスチレン-ブタジエン系ラテックス、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂から選択される1種または2種以上であることを特徴とする包装用紙に関する。特定の高分子材料に加えて、湿潤紙力剤、サイズ剤を組み合わせて使用することによって、熱水に対して紙端面からの吸水を抑制でき、さらに湿潤時の突き刺し強度の低下抑制、内部結合強度を維持できる本発明の包装用紙を得ることができる。
【0010】
本発明の包装用紙の実施形態例においては、湿潤紙力剤が、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂の中から選択される1種または2種以上であることが好ましい。これらの湿潤紙力剤を使用することによって、湿潤時の紙の強度低下をさらに抑制することができ、湿潤時においても強度を有する包装用紙を得ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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