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公開番号
2025064033
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023173421
出願日
2023-10-05
発明の名称
印刷用塗工紙
出願人
大王製紙株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D21H
19/40 20060101AFI20250410BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】低坪量であるにも係わらず、印刷インクの裏抜け抑制効果及び断紙抑制効果に優れる印刷用塗工紙を提供する。
【解決手段】本発明の一態様に係る印刷用塗工紙は、基紙と、基紙の少なくとも片面に積層されるアンダー塗工層と、白色顔料を含有する塗工層とを備えており、原料パルプが広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ及び離解・脱墨古紙パルプを含有し、アンダー塗工層が澱粉とサイズ剤を含有し、塗工層が白色顔料を含有し、白色顔料が、炭酸カルシウム、第1カオリン及び第2カオリンを含み、白色顔料における炭酸カルシウムの含有量が45質量%以上70質量%以下であり、白色顔料における第1カオリンの含有量が10質量%以上20質量%以下であり、白色顔料における第2カオリンの含有量が10質量%以上35質量%以下であり、坪量が50g/m
2
未満であり、印刷不透明度を坪量で除した値が1.70[%・m
2
/g]以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
原料パルプを主成分とする基紙と、
上記基紙の少なくとも片面に積層されるアンダー塗工層と、
上記アンダー塗工層の表面に積層され、白色顔料を含有する塗工層と
を備えており、
上記原料パルプが広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ及び離解・脱墨古紙パルプを含有し、
上記アンダー塗工層が澱粉とサイズ剤を含有し、
上記塗工層が白色顔料を含有し、
上記白色顔料が、炭酸カルシウム、第1カオリン及び第2カオリンを含み、
上記第1カオリンのアスペクト比が15以上25以下、平均粒子径が2.0μm以上3.0μm未満であり、
上記第2カオリンにおけるアスペクト比が5以上15以下、平均粒子径が2.5μm以上4.0μm以下であり、
上記白色顔料における上記炭酸カルシウムの含有量が45質量%以上70質量%以下であり、
上記白色顔料における上記第1カオリンの含有量が10質量%以上20質量%以下であり、
上記白色顔料における上記第2カオリンの含有量が10質量%以上35質量%以下であり、
坪量が50g/m
2
未満であり、
印刷不透明度を坪量で除した値が1.70[%・m
2
/g]以上である印刷用塗工紙。
続きを表示(約 79 文字)
【請求項2】
上記基紙における全パルプに対する離解・脱墨古紙パルプの含有量が10質量%以上50質量%以下である請求項1に記載の印刷用塗工紙。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷用塗工紙に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
印刷用塗工紙は、省資源化、輸送コストの低減等の面から、軽量化が進んでいる。軽量化の手段としては、例えば原紙米坪の低減が挙げられるが、原紙紙厚が薄くなると、昨今のフルカラー化された印刷物における印刷インクの裏抜けが生じやすいという課題がある。これに対し、坪量が30g/m
2
以上50g/m
2
未満、基紙坪量が20g/m
2
以上40g/m
2
未満の塗工紙において印刷インクの裏抜けを防止するために、基紙に使用するパルプとして、不透明度が高い機械パルプを含有させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-154951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術のようなピッチ分が多い機械パルプを配合すると、ピッチ部分において強度低下が発生し、このピッチ周辺の強度低下部分において破れが生じて抄紙時又は印刷時に断紙する場合がある。このような印刷用塗工紙分野においては、軽量化を行っても、印刷後の印刷物において印刷インクの裏抜けが生じにくく、抄紙時又は印刷時に断紙しにくいレベルの強度を有することが求められている。
【0005】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、坪量が50g/m
2
未満の低坪量であるにも係わらず、印刷インクの裏抜け抑制効果及び断紙抑制効果に優れる印刷用塗工紙の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る印刷用塗工紙は、原料パルプを主成分とする基紙と、上記基紙の少なくとも片面に積層されるアンダー塗工層と、上記アンダー塗工層の表面に積層され、白色顔料を含有する塗工層とを備えており、上記原料パルプが広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ及び離解・脱墨古紙パルプを含有し、上記アンダー塗工層が澱粉とサイズ剤を含有し、上記塗工層が白色顔料を含有し、上記白色顔料が、炭酸カルシウム、第1カオリン及び第2カオリンを含み、上記第1カオリンのアスペクト比が15以上25以下、平均粒子径が2.0μm以上3.0μm未満であり、上記第2カオリンにおけるアスペクト比が5以上15以下、平均粒子径が2.5μm以上4.0μm以下であり、上記白色顔料における上記炭酸カルシウムの含有量が45質量%以上70質量%以下であり、上記白色顔料における上記第1カオリンの含有量が10質量%以上20質量%以下であり、上記白色顔料における上記第2カオリンの含有量が10質量%以上35質量%以下であり、坪量が50g/m
2
未満であり、印刷不透明度を坪量で除した値が1.70[%・m
2
/g]以上である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、坪量が50g/m
2
未満の低坪量であるにも係わらず、印刷インクの裏抜け抑制効果及び断紙抑制効果に優れる印刷用塗工紙を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一態様に係る印刷用塗工紙は、原料パルプを主成分とする基紙と、上記基紙の少なくとも片面に積層されるアンダー塗工層と、上記アンダー塗工層の表面に積層され、白色顔料を含有する塗工層とを備えており、上記原料パルプが広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ及び離解・脱墨古紙パルプを含有し、上記アンダー塗工層が澱粉とサイズ剤を含有し、上記塗工層が白色顔料を含有し、上記白色顔料が、炭酸カルシウム、第1カオリン及び第2カオリンを含み、上記第1カオリンのアスペクト比が15以上25以下、平均粒子径が2.0μm以上3.0μm未満であり、上記第2カオリンにおけるアスペクト比が5以上15以下、平均粒子径が2.5μm以上4.0μm以下であり、上記白色顔料における上記炭酸カルシウムの含有量が45質量%以上70質量%以下であり、上記白色顔料における上記第1カオリンの含有量が10質量%以上20質量%以下であり、上記白色顔料における上記第2カオリンの含有量が10質量%以上35質量%以下であり、坪量が50g/m
2
未満であり、印刷不透明度を坪量で除した値が1.70[%・m
2
/g]以上である。
【0009】
当該印刷用塗工紙は、原料パルプが広葉樹晒クラフトパルプ、針葉樹晒クラフトパルプ及び離解・脱墨古紙パルプを含有することで、坪量が50g/m
2
未満であるにも係わらず、基紙の強度が向上し、当該印刷用塗工紙の抄紙時又は印刷時の断紙の抑制効果を高めることができる。また、高い不透明性を担保するとともに、資源の有効利用に寄与し、低コスト化を図ることができる。当該印刷用塗工紙はアンダー塗工層を備えることで、当該印刷用塗工紙の平坦性、印刷適性等を高めることができる。
上記塗工層が白色顔料を含有することで、当該印刷用塗工紙が良好な白色度を有するとともに、インクの塗工層への浸透性を有しつつ、印刷インクの裏抜け抑制効果が向上する。上記白色顔料が、炭酸カルシウム、第1カオリン及び第2カオリンを含み、上記第1カオリンのアスペクト比が15以上25以下、平均粒子径が2.0μm以上3.0μm未満であり、上記第2カオリンにおけるアスペクト比が5以上15以下、平均粒子径が2.5μm以上4.0μm以下であり、上記白色顔料における上記炭酸カルシウムの含有量が45質量%以上70質量%以下であり、上記白色顔料における上記第1カオリンの含有量が10質量%以上20質量%以下であることで、白色度及び印刷インクの裏抜け抑制効果を高めることができる。
また、上記白色顔料における上記第2カオリンの含有量が10質量%以上35質量%以下であることが好ましい。上記白色顔料における上記第2カオリンの含有量が10質量%以上35質量%以下であることで印刷インクの裏抜け防止を高めることができる。
印刷不透明度を坪量で除した値が1.70[%・m
2
/g]以上であることで、印刷インクの裏抜け抑制効果を向上できる。
従って、当該印刷用塗工紙は坪量が50g/m
2
未満の低坪量であるにも係わらず、印刷インクの裏抜け抑制効果及び断紙抑制効果に優れる。
【0010】
「アスペクト比」とは、無機粒子の形状で、その長径(最長径)と厚さ(最短径)との比をいう。上記アスペクト比は、粒子毎に長径(最長径)と厚さ(最短径)を計測し、粒子毎に長径を厚さで除し、それらの平均を算出したものである。アスペクト比は、例えば、レーザー回折・散乱式の粒子分布測定装置堀場製作所製、Horiba社製、「LA 950」による粒子画像解析や粉体粒子を電子顕微鏡で撮影し、ランダムに抽出した500個について、長径を厚さで割って平均値を求めることで得ることができる。「平均粒子径」は、例えば、Horiba社、「LA 950」やマイクロトラック・ベル社製「MT3300」を用いてレーザー回析散乱法により測定することができる。この測定された粒度分布曲線の50%体積粒子径であるメジアン径(D
50
)を「平均粒子径」とする。
(【0011】以降は省略されています)
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