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公開番号2025023680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023128022
出願日2023-08-04
発明の名称グラビア印刷用紙
出願人三菱製紙株式会社
代理人
主分類D21H 19/38 20060101AFI20250207BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】本発明の目的は、オフセット印刷に対する印刷適性が良好で、グラビア印刷に対する印刷適性及びある程度の耐油性能を有するグラビア印刷用紙を提供することである。
【解決手段】課題は、クラフトパルプを含有するクラフト紙と、クラフト紙の少なくとも片面に対して1層又は2層以上の塗工層とを有し、塗工層においてクラフト紙を基準として最外に位置する最外塗工層がカオリン、炭酸カルシウム、中空型白色有機顔料、ポリビニルアルコール系樹脂及びスチレンブタジエン系樹脂を含有し、最外塗工層において、カオリン78質量部以上93質量部以下、炭酸カルシウム6質量部以上21質量部以下、中空型白色有機顔料1質量部以上6質量部以下、ポリビニルアルコール系樹脂0.8質量部以上1.5質量部以下及びスチレンブタジエン系樹脂8質量部以上15質量部以下の含有量関係であり、耐油性能を有して包装に用いることができるグラビア印刷用紙によって解決される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
クラフトパルプを含有するクラフト紙と、前記クラフト紙の少なくとも片面に対して1層又は2層以上の塗工層とを有し、前記塗工層においてクラフト紙を基準として最外に位置する最外塗工層がカオリン、炭酸カルシウム、中空型白色有機顔料、ポリビニルアルコール系樹脂及びスチレンブタジエン系樹脂を少なくとも含有し、前記最外塗工層において、カオリンが78質量部以上93質量部以下、炭酸カルシウムが6質量部以上21質量部以下、中空型白色有機顔料が1質量部以上6質量部以下、ポリビニルアルコール系樹脂が0.8質量部以上1.5質量部以下及びスチレンブタジエン系樹脂が8質量部以上15質量部以下となる含有量関係であり、耐油性能を有して包装に用いることができるグラビア印刷用紙。
続きを表示(約 62 文字)【請求項2】
前記クラフト紙が、サイズプレス処理によって澱粉類を含有する請求項1に記載のグラビア印刷用紙。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クラフト紙の少なくとも片面に対して塗工層を有するグラビア印刷用紙に関する。特に、本発明は、耐油性能を有して二次包装など包装に用いることができるグラビア印刷用紙に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
包装シート、包装袋及び包装容器並びに手提げ袋などの包装材料に使用することができるグラビア印刷用紙又はグラビア印刷用塗工紙が既に存在する。
例えば、原紙の少なくとも片面に顔料及び接着剤を含有する顔料塗工層を有し、前記原紙が原料パルプとして針葉樹クラフトパルプを全原料パルプ中の30重量%以上含有し、前記顔料塗工層が顔料としてアスペクト比が10未満、平均粒子径(D50)が1.0μm未満のクレーを全顔料中の60重量%以上含有し、前記顔料塗工層の塗工量が片面あたり固形分で11g/m

以上である、包装容器に用いるためのグラビア印刷用塗工紙が公知である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、特許文献1に記載されたグラビア印刷用塗工紙が包装容器などに用いるのに十分なほどに破裂強度が高く及びグラビア印刷適性に優れる、と開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-161595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
包装シート、包装袋及び包装容器並びに手提げ袋などの包装材料分野において脱プラスチック化が叫ばれるようになり、結果、ポリプロピレンなどの樹脂を使用した包装材料を紙を使用した包装材料、すなわち包装用紙に置き換える取り組みがある。
通常、包装材料への印刷はグラビア印刷であるところ、市場に存在する商業印刷機ではオフセット印刷機が主流である。従って、樹脂を使用した包装材料への印刷ではなく包装用紙への印刷では、グラビア印刷を採用せずにオフセット印刷で代替する場合がある。そこで、包装に用いることができるグラビア印刷用紙には、グラビア印刷に対する印刷適性だけでなく、オフセット印刷に対する印刷適性を有する必要がある。
【0005】
包装にとって被包装物の代表格は、食材、食品及び料理物である。前記食材などに含まれる油分によって紙の強度が低下する観点から、直接被包装物に触れる一次包装ではない二次包装であっても、これらの包装に用いる紙にはある程度の耐油性能が必要である。従って、包装に用いることができるグラビア印刷用紙は、ある程度の耐油性能を有する必要がある。
【0006】
本発明の目的は、オフセット印刷に対する印刷適性及びグラビア印刷に対する印刷適性が良好であり、並びにある程度の耐油性能を有して包装に用いることができるグラビア印刷用紙を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意研究を行った結果、本発明に係るグラビア印刷用紙を発明するに至った。本発明の目的は以下により達成される。
【0008】
[1]クラフトパルプを含有するクラフト紙と、前記クラフト紙の少なくとも片面に対して1層又は2層以上の塗工層とを有し、前記塗工層においてクラフト紙を基準として最外に位置する最外塗工層がカオリン、炭酸カルシウム、中空型白色有機顔料、ポリビニルアルコール系樹脂及びスチレンブタジエン系樹脂を少なくとも含有し、前記最外塗工層において、カオリンが78質量部以上93質量部以下、炭酸カルシウムが6質量部以上21質量部以下、中空型白色有機顔料が1質量部以上6質量部以下、ポリビニルアルコール系樹脂が0.8質量部以上1.5質量部以下及びスチレンブタジエン系樹脂が8質量部以上15質量部以下となる含有量関係であり、耐油性能を有して包装に用いることができるグラビア印刷用紙。
【0009】
いくつかの実施態様において、本発明に係るグラビア印刷用紙は以下である。
[2]上記クラフト紙が、サイズプレス処理によって澱粉類を含有する上記[1]に記載のグラビア印刷用紙。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、オフセット印刷に対する印刷適性及びグラビア印刷に対する印刷適性が良好であり、並びにある程度の耐油性能を有して包装に用いることができるグラビア印刷用紙を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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