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公開番号2025092427
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2024195830
出願日2024-11-08
発明の名称抄造用組成物、並びにパルプモールド成形体及びその製造方法
出願人キリンホールディングス株式会社
代理人個人
主分類D21H 11/12 20060101AFI20250612BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】麦芽の穀皮等の穀類の穎の再資源化に資する抄造用組成物、並びにパルプモールド成形体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】抄造用組成物は、穀類の穎と、セルロース繊維とを含有し、前記穀類の穎の含有率が25質量%以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
穀類の穎と、セルロース繊維とを含有し、
前記穀類の穎の含有率が25質量%以下であることを特徴とする抄造用組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記穀類の穎の含有率が20質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の抄造用組成物。
【請求項3】
前記穀類の穎の含有率が20質量%未満であることを特徴とする請求項1に記載の抄造用組成物。
【請求項4】
前記穀類の穎が、麦芽の穀皮であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の抄造用組成物。
【請求項5】
前記セルロース繊維は、パルプであることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の抄造用組成物。
【請求項6】
前記パルプは、バージンパルプ及び/又は古紙パルプであることを特徴とする請求項5に記載の抄造用組成物。
【請求項7】
前記穀類の穎の含有率が、10質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の抄造用組成物。
【請求項8】
前記穀類の穎の含有率が、1~10質量%であることを特徴とする請求項1に記載の抄造用組成物。
【請求項9】
請求項1~3のいずれかに記載の抄造用組成物を含むスラリーから抄型を用いて前記抄造用組成物を抄き上げることで得られるパルプモールド中間体を加熱成形して作製されることを特徴とするパルプモールド成形体。
【請求項10】
請求項1~3のいずれかに記載の抄造用組成物を含むスラリーを調製する工程と、
前記スラリーから抄型を用いて前記抄造用組成物を抄き上げることでパルプモールド中間体を作製する工程と、
前記パルプモールド中間体を加熱成形する工程と
を含むことを特徴とするパルプモールド成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、抄造用組成物、並びにパルプモールド成形体及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
パルプを抄造原料とし、所定の形状にした成形体であるパルプモールドは、例えば、卵及び果物等の食料品の梱包材の他、各種贈答品等の梱包材、家電及びパソコン周辺機器等の輸送用緩衝材等に利用されている。上記パルプとしては、いわゆるバージンパルプと称される植物由来のパルプの他、段ボールや新聞等に由来する古紙パルプ、再生パルプ等が用いられている。バージンパルプは、古紙パルプや再生パルプに比べて長い繊維長を有し、バージンパルプから作製されたパルプモールドが最も高い強度を有する。一方で、森林環境保護や二酸化炭素排出量削減など、環境負荷を軽減する観点から、バージンパルプの使用量を可能な限り減少させる要求もある。
【0003】
食品製造工場等で副産物として排出される食物繊維や食品廃棄物等を上記抄造原料に添加し、廃棄物利用と環境負荷低減とを目的としてパルプモールドを作製することも行われている。しかしながら、上記食物繊維や食品廃棄物等は、水分を含むものも多いため、抄造原料であるパルプに添加するにあたり、脱水処理、乾燥処理等を行う必要がある。また、上記食物繊維や食品廃棄物等は、アミノ酸、フラボノイド類、ビタミン類、ポリフェノール類等の栄養成分を含むため、保管中に腐敗するのを防止するための処理が必要になったり、抄造装置における負荷低減のために添加量の上限に制約があったりする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-199872号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ビール工場において生じる副産物や廃棄物の再資源化は重要な観点の一つである。ビール工場において生じる副産物や廃棄物としては、例えば、仕込み工程において麦芽やホップ等の必要成分が抽出された後の搾り粕が挙げられるが、この搾り粕は栄養成分を含むものであり、主に家畜飼料等として利用されている。
【0006】
一方、製麦工程で作製された麦芽を仕込み工程に搬送する搬送経路において、麦芽が擦れることで粉状の穀皮(穎、外穎及び内頴等)が廃棄物として生じる。この穀皮は、栄養成分をほとんど含んでいないため、家畜飼料等としては利用することができない。また、穀皮を焼却処分すると二酸化炭素の排出量の増大につながってしまう。そのため、穀皮の再資源化が求められている。
【0007】
上記課題に鑑みて、本発明は、麦芽の穀皮等の穀類の穎の再資源化に資する抄造用組成物、並びにパルプモールド成形体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、穀類の穎と、セルロース繊維とを含有し、前記穀類の穎の含有率が25質量%以下であることを特徴とする抄造用組成物を提供する。
【0009】
また、本発明は、上記抄造用組成物を含むスラリーから抄型を用いて前記抄造用組成物を抄き上げることで得られるパルプモールド中間体を加熱成形して作製されることを特徴とするパルプモールド成形体を提供する。
【0010】
さらに、本発明は、上記抄造用組成物を含むスラリーを調製する工程と、前記スラリーから抄型を用いて前記抄造用組成物を抄き上げることでパルプモールド中間体を作製する工程と、前記パルプモールド中間体を加熱成形する工程とを含むことを特徴とするパルプモールド成形体の製造方法を提供する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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