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公開番号2025089502
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2025052137,2023202382
出願日2025-03-26,2019-06-25
発明の名称耐油紙及び包装袋
出願人大王製紙株式会社
代理人個人
主分類D21H 21/14 20060101AFI20250605BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】環境に優しく、耐油性及びヒートシール性に優れる耐油紙及び当該耐油紙を有する包装袋を提供することができる。
【解決手段】本発明の一実施形態に係る耐油紙は、ヒートシール性を有する耐油紙であって、耐油剤を含有する紙基材と、ヒートシール層とを備え、上記紙基材が片面又は両面に積層されるヒートシール層を有し、上記ヒートシール層の表面のJIS-P8119(1998)に準拠して測定される平滑度が、9秒以上200秒以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ヒートシール性を有する耐油紙であって、
耐油剤を含有する紙基材と、
ヒートシール層と
を備え、
上記紙基材が片面又は両面に積層されるヒートシール層を有し、
上記ヒートシール層の表面のJIS-P8119(1998)に準拠して測定される平滑度が、9秒以上200秒以下である耐油紙。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
上記ヒートシール層が積層される上記紙基材の表面のJIS-P8119(1998)に準拠して測定される平滑度が、8秒以上30秒以下である請求項1に記載の耐油紙。
【請求項3】
上記ヒートシール層が主成分としてオレフィン系樹脂を含有する請求項1又は請求項2に記載の耐油紙。
【請求項4】
上記耐油剤の主成分が、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、合成ゴムラテックス又はこれらの組み合わせである請求項1、請求項2又は請求項3に記載の耐油紙。
【請求項5】
上記耐油剤の添加量が、紙基材のパルプ繊維に対して、4.0kg/t以上10.0kg/t以下である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の耐油紙。
【請求項6】
JIS-Z0208(1976)に準拠する透湿度が、600g/m

・24h以上1500g/m

・24h以下である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の耐油紙。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の耐油紙を有する包装袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐油紙及び包装袋に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
惣菜類やファーストフード等の食品の包装材においては、包装された内容物からの油分が外側に染み出すことにより外面が油分によって汚れることを防止するために、耐油紙が広く用いられている。
【0003】
近年、近年、食生活の変化に伴い、食材を油で揚げたフライ食品の惣菜テイクアウト用の袋や、電子レンジ用の包装袋等、ヒートシールで製袋する耐油紙ではポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂フィルムを積層したラミネート紙が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-22957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、樹脂フィルムを積層したラミネート紙は、この樹脂フィルムが積層された面は耐油性を有するが、積層されていない面や、紙基材の内部や側面に耐油性能を付与することができないおそれがある。また、包装する内容物が湿気を有する場合、包装の中に水滴が溜まり内容物に付着することで内容物がふやけて品質が低下するおそれがある。さらに、上記ラミネート紙は、フィルムが残るため古紙に再生できないことや、マイクロプラスチックとして海洋汚染に繋がるおそれがある。従って、ラミネート紙に替わる環境に優しく、耐油性及びヒートシール性に優れる耐油紙が求められている。
【0006】
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、環境に優しく、耐油性及びヒートシール性に優れる耐油紙及び当該耐油紙を有する包装袋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態に係る耐油紙は、ヒートシール性を有する耐油紙であって、耐油剤を含有する紙基材と、ヒートシール層とを備え、上記紙基材が片面又は両面に積層されるヒートシール層を有し、上記ヒートシール層の表面のJIS-P8119(1998)に準拠して測定される平滑度が、9秒以上200秒以下である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、環境に優しく、耐油性及びヒートシール性に優れる耐油紙を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本発明の実施形態の説明]
本発明の一実施形態に係る耐油紙は、ヒートシール性を有する耐油紙であって、耐油剤を含有する紙基材と、ヒートシール層とを備え、上記紙基材が片面又は両面に積層されるヒートシール層を有し、上記ヒートシール層の表面のJIS-P8119(1998)に準拠して測定される平滑度が、9秒以上200秒以下である。
【0010】
当該耐油紙は、耐油剤を紙基材が含有することで、紙基材の内部や側面においても耐油性に優れる。また、上記ヒートシール層の表面の上記平滑度が、9秒以上200秒以下であることでヒートシール層同士のブロッキング抑制効果を向上できる。従って、当該耐油紙は、耐油性及びヒートシール性に優れる耐油紙を提供することができる。また、当該耐油紙は、樹脂フィルムを用いないことから、環境に優しい。
(【0011】以降は省略されています)

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