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公開番号
2025107191
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-17
出願番号
2025069883,2021055201
出願日
2025-04-21,2021-03-29
発明の名称
キッチンタオルロール製品
出願人
日本製紙クレシア株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D21H
27/00 20060101AFI20250710BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】吸水性と拭き取り性とを高水準で両立し、使用時の触感の良好な2plyキッチンタオルのロールを、優れた美粧性を付与して低コストで包装したキッチンロールタオル製品の提供。
【解決手段】エンボスパターンが付与された2プライ積層体であるシート状キッチンタオル11xをロール状に巻き取ったキッチンロールタオル2と、これを包装する包装用フィルム20とを備え、キッチンタオル11xは、抄紙機のヘッドボックスからヤンキードライヤー入口までの間に付与された抄紙機由来の凹凸パターンを有し、坪量30g/m
2
以上54g/m
2
以下、吸水量200g/m
2
以上600g/m
2
以下、及び比容積8cm
3
/g以上20cm
3
/g以下であり、キッチンロールタオル2のロール密度が0.04g/cm
3
以上0.15g/cm
3
以下である、キッチンロールタオル製品1。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
キッチンロールタオル製品であって、
エンボスパターンが付与された2プライ積層体であるシート状のキッチンタオルをロール状に巻き取ったキッチンロールタオルと、
前記キッチンロールタオルを包装する包装用フィルムと、を備え、
前記キッチンタオルは、
抄紙機のヘッドボックスからヤンキードライヤー入口までの間に付与された抄紙機由来の凹凸パターンを有し、
坪量が30g/m
2
以上54g/m
2
以下、吸水量が200g/m
2
以上600g/m
2
以下、及び比容積が8cm
3
/g以上20cm
3
/g以下であり、
前記キッチンロールタオルのロール密度が0.04g/cm
3
以上0.15g/cm
3
以下である、キッチンロールタオル製品。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
1個又は複数個の前記キッチンロールタオルの、前記包装用フィルムによるキャラメル包装体である、請求項1に記載のキッチンロールタオル製品。
【請求項3】
前記キッチンタオルのDMDT/DCDTの比率が0.8以上2.0以下であり、かつDMDTが4N/25mm以上16N/25mm以下、DCDTが3N/25mm以上13N/25mm以下である、請求項1又は請求項2に記載のキッチンロールタオル製品。
【請求項4】
前記キッチンタオルは、その幅方向に延びて前記キッチンタオルを幅方向に切断する複数のミシン目を更に有し、複数の前記ミシン目は長手方向に所定の間隔を空けて設けられ、長手方向に隣り合う2つの前記ミシン目で囲まれたキッチンタオル片の面積が0.02m
2
以上0.10m
2
以下である、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のキッチンロールタオル製品。
【請求項5】
前記キッチンタオルは、プライ剥離強度が0.01N/75mm以上1.5N/75mmである、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のキッチンタオルロール製品。
【請求項6】
前記キッチンロールタオルの1ロールの巻径が113mm以上200mm以下である、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のキッチンタオルロール製品。
【請求項7】
前記キッチンタオルは、前記抄紙機由来の前記凹凸パターンとともに、前記凹凸パターンとは異なるエンボスパターンをさらに有し、前記エンボスパターンを施すためのエンボスロールにおける凸部の面積率が4%以上40%以下である、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のキッチンタオルロール製品。
【請求項8】
前記エンボスパターンが線状のエンボスパターンである、請求項7に記載のキッチンタオルロール製品。
【請求項9】
線状の前記エンボスパターンにおいて、太さが0.1mm以上4mm以下、かつ長さが5mm以上であり、エンボスの長さを足したときの総長が50cm/100cm
2
以上550cm/100cm
2
以下である、請求項8に記載のキッチンタオルロール製品。
【請求項10】
前記キッチンタオルの、前記エンボスパターンが付与されていない部分における表面粗さの二乗平均平方根高さが、35μm以上である、請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載のキッチンタオルロール製品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンタオルロール製品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
キッチンタオルは、例えば、台所や電子レンジ、コンロ等の調理機器の清掃、食器の水切りや拭き取り、生野菜、肉、魚等の食材の水気取り、揚げ物の油切り等に広く用いられ、その用途から十分な吸水量及び吸油量が求められている。このため、キッチンタオルの吸水量や吸油量を高くする嵩高抄紙技術が種々提案されている。
【0003】
特許文献1には、パルプを主成分とするシートを1枚で又は2枚以上重ね合わせて1組とし、1組の坪量が15g/m
2
以上50g/m
2
以下、吸油量/坪量が4.5OIL-g/g以上7.5OIL-g/g以下であり(請求項1)、更に抄紙機以外の機械的工程でエンボスを避けた部分の測定視野の長さを1.0mm以上1.4mm以下としたとき、表面の凹凸の高低差が100μm以上600μm以下(請求項3、段落0021乃至0022)、スキャン面積10cm×10cmの条件下で行った表面の凹部の面積率が2%以上12%以下であるキッチンタオルが開示されている(請求項4、段落0023)。また、特許文献1には、湿紙ウェブに凹凸付けファブリックを押し付けて、脱水と同時に凹凸付けを行なった後湿紙ウェブを乾燥する、キッチンタオルの製造方法が開示されている(請求項6)。特許文献1によれば、パルプを主成分とし、坪量が低くても吸油量の高いキッチンタオルが提供される。
【0004】
特許文献2には、高バルクのティッシュ紙を製造するティッシュ製紙装置が開示されている。該装置は、湿った繊維性ウェブをプレスして凹凸付けするブレス部分を有し、該プレス部分は、凹凸付け層を有する凹凸付けベルトを含んで構成され、該凹凸付け層は不織であり、繊維性ウェブと協力する表面を伴うウェブ運搬側をもち、その表面は三次元構造を形作るくぼみ又は高くなった部分を有するものである(請求項1)。特許文献2によれば、バルクが少なくとも8cm
3
/g以上20cm
3
/g以下であり、プレス技術を用いて低エネルギーコストで製造できる高バルクティッシュ紙が提供されると記載されている(段落0013)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開WO2014/041681号公報
特表2011-506780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
キッチンタオルは、一般に、ロール状に巻き取ったキッチンロールタオルの形態で用いられる。しかしながら、嵩高いキッチンタオルをロール状に巻き取ると、巻きが緩み易いという問題がある。巻きが緩んだキッチンロールタオルを包装すると、シール不良や、スコーチ(焦げによる穴)が発生して包装の美粧性が低下し、不良品率が高まる。キッチンタオルの巻きを固くすると、包装は良好になるが、キッチンタオルが潰れて吸水性が低下し、嵩高抄紙技術のメリットが得られない。
【0007】
一方、キッチンタオルの坪量を過剰に高くし、固巻きとすることで、包装の美粧性とキッチンタオルの吸水性とを両立することが可能であるが、製造コストの高騰や、キッチンタオルの紙質が硬くなって拭き取り性が低下する等の、別の問題がある。
【0008】
また、キッチンロールタオルは、包装用樹脂フィルムで包装され、キッチンロールタオル製品として市販されている。このとき、包装形態としては種々の形態が知られているが、その中でも、キッチンロールタオル製品の美粧性を向上させ、1つの配送用段ボール箱内に荷崩れすることなくより多くのキッチンロールタオル製品を収容可能にすること等から、キャラメル包装形態が汎用されている。しかしながら、キャラメル包装したときには、キッチンタオルの巻きが柔らかいと包装美粧性が低下し、巻きを固くするとキッチンタオルの吸水性が低下するという更に別の問題がある。
【0009】
本発明の目的は、吸水性と拭き取り性とを高水準で両立し、使用時の触感の良好な2plyキッチンタオルのロールを、優れた美粧性を付与して低コストで包装したキッチンロールタオル製品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、坪量、吸水量、及び比容積をそれぞれ所定の範囲に設定した、従来よりも一層柔らかいキッチンタオルを、所定のロール密度でロール状に巻き取った上で、包装用樹脂フィルムでキャラメル包装することで、目的に叶うキッチンロールタオル製品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記のキッチンロールタオル製品に係る。
(【0011】以降は省略されています)
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