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公開番号
2025118498
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024184989
出願日
2024-10-21
発明の名称
キッチンタオルロールの製造方法
出願人
日本製紙クレシア株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D21H
27/00 20060101AFI20250805BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】キッチンタオルロール用の原紙をTAD抄紙機で製造する場合であっても、坪量が低く、かつ抄紙工程での汚れが少ないことで生産性が良く、キッチンタオルシートとしての使用時に紙粉が少ないキッチンタオルロールの製造方法を提供すること。
【解決手段】TAD抄紙機を用いて抄紙した坪量16g/m
2
以上27g/m
2
以下の原紙に、エンボスパターンを付与し2プライ又は3プライに積層したキッチンタオルシートを、ロール状に巻き取ったキッチンタオルロールの製造方法であって、TAD抄紙機による抄紙工程において、ウェットパルプの配合量が、原料として用いるパルプの50質量%以上100質量%以下であり、湿潤紙力剤添加後の紙料(パルプスラリー)のカチオン要求量が3μeq/L以上60μeq/L以下であることを特徴とする、キッチンタオルロールの製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
TAD抄紙機を用いて抄紙した坪量16g/m
2
以上27g/m
2
以下の原紙に、エンボスパターンを付与し2プライ又は3プライに積層したキッチンタオルシートを、ロール状に巻き取ったキッチンタオルロールの製造方法であって、
前記TAD抄紙機による抄紙工程において、ウェットパルプの配合量が、原料として用いるパルプの50質量%以上100質量%以下であり、湿潤紙力剤添加後の紙料(パルプスラリー)のカチオン要求量が3μeq/L以上60μeq/L以下であること
を特徴とするキッチンタオルロールの製造方法。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記TAD抄紙機による抄紙工程において、ファーストパスリテンションが69%以上95%以下である、請求項1に記載のキッチンタオルロールの製造方法。
【請求項3】
前記TAD抄紙機による抄紙工程において、ヤンキードライヤーの抄速が700m/min以上1800m/min以下である、請求項1に記載のキッチンタオルロールの製造方法。
【請求項4】
前記TAD抄紙機による抄紙工程において、ストックインレットにおける紙料(パルプスラリー)のカチオン要求量が、2μeq/L以上40μeq/L以下である、請求項1に記載のキッチンタオルロールの製造方法。
【請求項5】
前記キッチンタオルシートの製品プライにおける単位面積当たりの吸水量が240g/m
2
以上610g/m
2
以下である、請求項1に記載のキッチンタオルロールの製造方法。
【請求項6】
前記キッチンタオルシートの比容積が7cm
3
/g以上23cm
3
/g以下である、請求項1に記載のキッチンタオルロールの製造方法。
【請求項7】
前記キッチンタオルシートの製品プライにおける紙厚が0.35mm以上0.80mm以下である、請求項1に記載のキッチンタオルロールの製造方法。
【請求項8】
前記キッチンタオルシートが前記エンボスパターンとは異なる抄紙工程由来の凹凸パターンを有している、請求項1に記載のキッチンタオルロールの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチンタオルロールの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
キッチンタオルの長尺化が進んでいるが、高級品は長尺化に加えて、品質が求められている。高級品の中でも、通気乾燥を用いる所謂TAD(Through Air Dryer、Through Air Dryingとも称する)抄紙技術により得られたキッチンタオルシートは、シートが厚く、やわらかな風合いを持ち、吸水性に優れる。
【0003】
通気乾燥を用いた抄紙技術に関する技術として、特許文献1には、約0.012ミリメートル(0.005インチ)か、それ以上の高さを有する、6.45平方センチメートル(1平方インチ)あたり約10から約150の突出部を有し、機械横方向の伸長率が約9パーセントかそれ以上で、基本重量が約10から70グラム/平方メートルである、クレープ加工されていない通気乾燥されたティッシュシートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3758702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
TAD抄紙技術により得られたキッチンタオルは凹凸を有し嵩高いため、繊維間結合が少なく強度が低い。パルプの叩解を強めれば強度を高くすることができるが、叩解を強めることにより微細繊維量が多くなり、凹凸を有するファブリック上で乾燥させるTAD抄紙機では、ファーストパスリテンション(FPR:紙料(主に繊維)の歩留まり。一次歩留率とも称する)が低くなり、その結果微細繊維や微細繊維に定着した薬品が抄紙工程を循環することになって、汚れやすくなる問題がある。また微細繊維が増えることで、キッチンタオルとしての使用時に紙粉が出やすくなる問題もある。もちろん坪量を高くすれば、FPRは向上し、抄紙工程の汚れや、キッチンタオルとしての使用時の紙粉は低減するが、コストが高くなる。このように、坪量を高くしなくても抄紙工程が汚れにくく、かつ使用時の紙粉が少ないキッチンタオルをTAD抄紙機で製造することは困難である。
【0006】
したがって、本発明はキッチンタオルロール用の原紙をTAD抄紙機で製造する場合であっても、坪量が高くなく(坪量のコストが高くなく)、かつ抄紙工程での汚れが少ないことで生産性が良く、キッチンタオルシートとしての使用時に紙粉が少ないキッチンタオルロールの製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は上述した課題を達成するために鋭意検討を行った結果、原紙の坪量、抄紙工程におけるウェットパルプの配合比率及び湿潤紙力剤添加後の紙料(パルプスラリー)のカチオン要求量をいずれも所定の範囲内にすることにより課題解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
【0008】
(1)
TAD抄紙機を用いて抄紙した坪量16g/m
2
以上27g/m
2
以下の原紙に、エンボスパターンを付与し2プライ又は3プライに積層したキッチンタオルシートを、ロール状に巻き取ったキッチンタオルロールの製造方法であって、
前記TAD抄紙機による抄紙工程において、ウェットパルプの配合量が、原料として用いるパルプの50質量%以上100質量%以下であり、湿潤紙力剤添加後の紙料(パルプスラリー)のカチオン要求量が3μeq/L以上60μeq/L以下であること
を特徴とするキッチンタオルロールの製造方法。
(2)
前記TAD抄紙機による抄紙工程において、ファーストパスリテンションが69%以上95%以下である、(1)に記載の製造方法。
(3)
前記TAD抄紙機による抄紙工程において、ヤンキードライヤーの抄速が700m/min以上1800m/min以下である、(1)に記載の製造方法。
(4)
前記TAD抄紙機による抄紙工程において、ストックインレットにおける紙料(パルプスラリー)のカチオン要求量が、5μeq/L以上50μeq/L以下である、(1)に記載の製造方法。
(5)
前記キッチンタオルシートの製品プライにおける単位面積当たりの吸水量が240g/m
2
以上610g/m
2
以下である、(1)に記載の製造方法。
(6)
前記キッチンタオルシートの比容積が7cm
3
/g以上23cm
3
/g以下である、(1)に記載の製造方法。
(7)
前記キッチンタオルシートの製品プライにおける紙厚が0.35mm以上0.80mm以下である、(1)に記載の製造方法。
(8)
前記キッチンタオルシートが前記エンボスパターンとは異なる抄紙工程由来の凹凸パターンを有している、(1)に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、キッチンタオルロール用の原紙をTAD抄紙機で製造する場合であっても、坪量が高くなく、かつ抄紙工程での汚れが少ないことで生産性が良く、キッチンタオルシートとしての使用時に紙粉が少ないキッチンタオルロールの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係るキッチンタオルロール包装体の斜視図である。
本実施形態に係るキッチンタオルロールの斜視図である。
本実施形態のキッチンタオルロールにおけるエンボスパターンの一例を示す図である。
マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルを濃淡で示す図である。
マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルをグラフで示す図である。
エンボスパターンについて、エンボスの深さの求め方を示す図である。
本実施形態のキッチンタオルシートの吸水量の測定方法を示す図である。
本実施形態のキッチンタオルシートの抄紙工程の一部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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