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公開番号2025150085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024050785
出願日2024-03-27
発明の名称コーナーロール機構
出願人独立行政法人 国立印刷局
代理人
主分類D21F 7/00 20060101AFI20251002BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】
本発明は、シートを作製する抄紙機において、コーナーロールの直径を自由に変動することで、しわの発生が軽減される抄紙機用のコーナーロール機構を提供する。

【解決手段】
本発明は、準備部、ワイヤー部、プレス部、乾燥部、カレンダ部及びリール部を少なくとも備えた抄紙機において、プレス部からリール部までのシートを搬送する過程の中で、シートの搬送角度を変更させるため、平行に配置された複数本の小径ロールが、中心から放射状に切り抜かれた溝を備えた小径ロール取付板により両端で固定されており、所望する小径ロールの位置にスプリングの伸縮を用いて溝内を変動可能としたコーナーロール機構である。

【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
シートの原料である繊維を水に分散させる準備部、繊維の分散を促し、湿潤状態のシートを形成するワイヤー部、前記シートに圧力をかけて脱水するプレス部、脱水後の前記シートを乾燥させる乾燥部、前記シートの表面を平滑にするとともに紙厚の調整を行うカレンダ部及び前記シートを巻き取るリール部を少なくとも備えた抄紙機において、
前記プレス部から前記リール部までの前記シートを搬送する過程で、前記シートの搬送角度を変更させるためのコーナーロール機構であって、
前記コーナーロール機構は、平行に配置された複数本の小径ロールと、前記複数本の小径ロールの両端に位置し、前記小径ロールを所定の位置に固定するための小径ロール取付板と、前記小径ロール取付板を前記抄紙機に結合するための小径ロール取付板シャフトと、前記小径ロール取付板シャフトと前記小径ロールを繋ぐスプリングと、前記小径ロール取付板上において、前記小径ロールを挟んで前記スプリングとは反対側に小径ロールと隣接して設けられた小径ロール位置調整板と、前記小径ロール位置調整板を挟んで前記小径ロールと反対側に、モータの駆動により回転して前記小径ロール位置調整板の位置を変動する調整ネジとを備えて成り、
前記小径ロール取付板は、前記小径ロール取付板シャフトから放射状かつ略長方形に切り抜かれた複数の溝が形成され、
前記小径ロールの固定位置を、前記調整ネジの回転により前記小径ロール位置調整板の位置を変動させることで、前記溝内を前記スプリングの伸縮により前記小径ロールを変動可能としたことを特徴とするコーナーロール機構。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記小径ロール取付板は扇状又は円形状の形状を有し、前記複数本の小径ロールが、前記小径ロール取付板の前記小径ロール取付板シャフトを中心に円弧状に固定されていることを特徴とする請求項1記載のコーナーロール機構。
【請求項3】
前記小径ロールは、前記小径ロール取付板が円形状の形状を有している場合、前記小径ロール取付板シャフトが回転可能に設けられ、前記シートの搬送に伴い前記小径ロール取付板と一緒に前記小径ロール取付板シャフトを中心に回転することを特徴とする請求項2記載のコーナーロール機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を作製する抄紙機における、用紙の搬送路に配置するコーナーロールに関する。
続きを表示(約 880 文字)【背景技術】
【0002】
まず、例として長網抄紙機(M)における抄造工程を図1に示す。長網抄紙機(M)は、大きく分けて、準備部(1)、ワイヤー部(2)、プレス部(3)、乾燥部(4)、カレンダ部(5)、リール部(6)から成る。
【0003】
準備部(1)は、用紙の原料であり、紙層を形成する繊維が水に分散した溶液であるシート(P)のもつれ又は固まり等の大きな異物を除去し、繊維を分散させる。
【0004】
ワイヤー部(2)については、準備部(1)から供給されたシート(P)を、ワイヤー(2a)の上面に供給したのち、ワイヤー(2a)の幅方向の坪量バランス及び繊維の分散を促し、湿潤状態のシート(P)を形成する。
【0005】
プレス部(3)については、シート(P)に対して圧力をかけて脱水する。
【0006】
乾燥部(4)については、脱水後のシート(P)を乾燥させるとともに、用紙伸縮の調整も行う。
【0007】
カレンダ部(5)については、カレンダロール(5a)の間を通し、圧力をかけることで乾燥後のシートの表面を平滑にするとともに、紙厚の調整を行う。
【0008】
リール部(6)については、完成したシート(P)を巻き取り、次工程に送付する。
【0009】
長網抄紙機(M)には、コーナーロール(8)によってシート(P)の搬送方向を変えているが、コーナーロール(8)のうちの一部は、シート(P)の搬送方向が急激に変わるコーナーロール(8)が存在する。
【0010】
そのシート(P)搬送方向が急激に変わるコーナーロール(8)におけるシート(P)には、大きな力が作用するため、しわが発生し易い(図2参照)。しわが発生した場合、長網抄紙機(M)のシート(P)の引張力等を調整することでシート(P)のしわを伸ばしているが、一時的な対策であって、抄造条件が変われば、しわが再発していた。
(【0011】以降は省略されています)

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