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公開番号2025169536
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-14
出願番号2024074295
出願日2024-05-01
発明の名称パルプおよびシート
出願人丸住製紙株式会社
代理人個人
主分類D21H 11/20 20060101AFI20251107BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】 シートに透明性および疎水性を付与することが可能なパルプを提供する。
【解決手段】 本発明のパルプは、セルロースの水酸基の少なくとも一部が硫酸エステル基で置換されたパルプに、直鎖の炭素数が9以上のアミンが担持されており、結晶構造としてセルロースI型結晶構造を有し、結晶化度が、76%以下であり、且つ、平均繊維長が、0.3mm以上である。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
セルロースの水酸基の少なくとも一部が硫酸エステル基で置換されたパルプに、直鎖の炭素数が9以上のアミンが担持されており、結晶構造としてセルロースI型結晶構造を有し、結晶化度が、76%以下であり、且つ、平均繊維長が、0.3mm以上であることを特徴とするパルプ。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記アミンが、アミノ基以外の親水性基を有さないモノアミンからなることを特徴とする請求項1記載のパルプ。
【請求項3】
3000g(3000×9.81m/s

)で15分間遠心処理を行った後の保水度が、5000%以下であることを特徴とする請求項1または2記載のパルプ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のパルプを含むことを特徴とするシート。
【請求項5】
全光線透過率が、60%以上であることを特徴とする請求項4記載のシート。
【請求項6】
水に10分間浸漬したときの吸水率が、1000%以下であることを特徴とする請求項4または5記載のシート。
【請求項7】
水滴を滴下してから30秒経過後の前記水滴との接触角度が、90°以上であることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載のシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パルプおよびシートに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
アニオン変性セルロース繊維の解繊物と、水溶性高分子とが混合された、透明性を高め、疎水性を向上させた疎水性シートが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6828759号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のとおり、特許文献1に記載のシートは、アニオン変性セルロース繊維の解繊物と、水溶性高分子とが混合された疎水性シートである。これに対し、解繊処理および水溶性高分子の混合を行うことなく、シートに透明性および疎水性を付与することが可能なパルプがあれば、利便である。
【0005】
そこで、本発明は、解繊処理および水溶性高分子の混合を行うことなく、シートに透明性および疎水性を付与することが可能なパルプおよびそれを含むシートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明のパルプは、
セルロースの水酸基の少なくとも一部が硫酸エステル基で置換されたパルプ(以下、「硫酸エステル基導入パルプ」という。)に、直鎖の炭素数が9以上のアミンが担持されており、結晶構造としてセルロースI型結晶構造を有し、結晶化度が、76%以下であり、且つ、平均繊維長が、0.3mm以上であることを特徴とする。
【0007】
本発明のシートは、
本発明のパルプを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、解繊処理および水溶性高分子の混合を行うことなく、シートに透明性および疎水性を付与することが可能なパルプおよびそれを含むシートを提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
硫酸エステル基導入パルプにアミンを担持させる方法を示した図である。
実験結果を示した表およびグラフであり、結晶化度を示した図である。
実験結果を示したグラフであり、アミン担持パルプの結晶構造を示した図である。
実験結果を示した表およびグラフであり、平均繊維長を示した図である。
実験結果を示した表およびグラフであり、保水度を示した図である。
実験結果を示した表およびグラフであり、シートの全光線透過率を示した図である。
実験結果を示した表およびグラフであり、シートの吸水率を示した図である。
実験結果を示した表および写真であり、シートの接触角度を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<パルプ>
本発明のパルプは、硫酸エステル基導入パルプに、直鎖の炭素数が9以上のアミンが担持されたものである。以下、本発明のパルプを、「アミン担持パルプ」ということがある。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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