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公開番号2025162302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-27
出願番号2024065501
出願日2024-04-15
発明の名称変性パルプ
出願人丸住製紙株式会社
代理人個人
主分類D21H 11/20 20060101AFI20251020BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約【課題】 キラリティーを有する新たな変性パルプを提供する。
【解決手段】 本発明の変性パルプは、セルロースの水酸基の少なくとも一部が硫酸エステル基で置換された変性パルプであって、キラリティーを有することを特徴とする。
【選択図】 なし


特許請求の範囲【請求項1】
セルロースの水酸基の少なくとも一部が硫酸エステル基で置換された変性パルプであって、
キラリティーを有することを特徴とする、変性パルプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、変性パルプに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、クロマトグラフィーによるキラル分離は、分析化学、有機化学、医学、薬学等の多方面で注目されており、多くのキラリティーを有する化合物が報告されている。これらの化合物は、キラル分離剤やキラルカラム担体等のクロマトグラフィー用充填剤等として使用されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5540368号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、キラリティーを有する変性パルプについては、報告例が無い。
【0005】
そこで、本発明は、キラリティーを有する新たな変性パルプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の変性パルプは、
セルロースの水酸基の少なくとも一部が硫酸エステル基で置換された変性パルプであって、
キラリティーを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
前記課題に鑑み、本発明者らが一連の研究を重ねたところ、セルロースの水酸基の少なくとも一部が硫酸エステル基で置換された変性パルプに、キラリティーを有するものが存在することを見出した。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の変性パルプの製造方法の一例を示すフローチャートである。
図2-1は、実施例1~6の変性パルプの水分散液の円二色性(Circular Dichroism:CD)スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図2-2は、実施例7~10の変性パルプの水分散液の円二色性(CD)スペクトルの測定結果を示すグラフである。
図3は、比較例1~5の変性パルプの水分散液の円二色性(CD)スペクトルの測定結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の変性パルプは、セルロースの水酸基の少なくとも一部が硫酸エステル基で置換されたものである。
【0010】
前記変性パルプは、複数のセルロース繊維が集合した繊維状の部材であり、含まれるセルロース繊維を構成するセルロース(D-グルコースがβ(1→4)グリコシド結合した鎖状の高分子)の水酸基(-OH基)の少なくとも一部が、式(1)で示される硫酸エステル基で置換されたものである。
(【0011】以降は省略されています)

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