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公開番号2025061819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-11
出願番号2025011124,2021143692
出願日2025-01-27,2021-09-03
発明の名称肥料用組成物およびその製造方法
出願人日本製紙株式会社
代理人個人
主分類C05F 11/08 20060101AFI20250403BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】優れた特性を備えた新たな肥料組成物を提供することを課題の1つとする。更に、リグニン由来成分を植物の育成に用いる場合において、リグニン由来成分の効果の持続性を高めることを課題の1つとする。
【解決手段】重量平均分子量5,000~100,000の核酸と、酵母細胞壁成分と、
リグニンスルホン酸又はその塩とを配合して肥料組成物とする。核酸、酵母細胞壁成分およびリグニンスルホン酸又はその塩をそれぞれ用意して混合し、肥料用組成物としてもよい。リグニンスルホン酸又はその塩を含む培地で酵母を培養し、前記酵母をアルカリ処理し、前記リグニンスルホン酸又はその塩を含む培地と、前記酵母由来の核酸と、前記酵母由来の酵母細胞壁成分とを含む混合物を回収して、肥料用組成物としてもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
重量平均分子量5,000~100,000の核酸と、
リグニンスルホン酸又はその塩が付着している酵母細胞壁成分と、
を含む肥料用組成物。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
リグニンスルホン酸又はその塩の含有量が、1~30重量%である、請求項1に記載の肥料用組成物。
【請求項3】
前記核酸が、リボ核酸である、請求項1または2に記載の肥料用組成物。
【請求項4】
さらに、アミノ酸を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の肥料用組成物。
【請求項5】
さらに、亜硫酸塩を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の肥料用組成物。
【請求項6】
前記酵母細胞壁成分が、カンジダ(Candida)属の酵母に由来する酵母細胞壁成分である、請求項1~5のいずれか一項に記載の肥料用組成物。
【請求項7】
重量平均分子量5,000~100,000の核酸と、リグニンスルホン酸又はその塩が付着している酵母細胞壁成分とを混合して、肥料用組成物を得ることを含む、肥料用組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、肥料用組成物およびその製造方法に関し、詳しくは酵母を利用した肥料組成物およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
酵母は、豊富な栄養分を含み、抽出した核酸やアミノ酸、ペプチドなどを植物やキノコの成長剤として利用することが提案されている(例えば、特許文献1~3)。また、酵母の細胞壁にはグルカンやマンナン成分が含まれているため、これらを植物成長剤として使用することが提案されている(例えば、特許文献4)。
【0003】
リグニンは、植物細胞壁などに含まれている芳香族ポリマーであり、天然に豊富に存在するバイオマス資源である。従来、リグニンは、紙パルプ製造プロセスで排出される黒液から回収され、主にボイラーなどの燃料として利用されてきたが、現在、より広い用途開発が進められている。リグニンの主な供給元は木材であり、サスティナブル(Sustainable)な、言い換えると持続可能な開発に適した資源として期待が高まっている。リグニンは、芳香族ポリマーであることから、例えば、化学薬品や樹脂、ゴム等の原料など様々な分野での利用が期待されている。
【0004】
植物の栽培に関する分野におけるリグニンの利用としては、例えば、植物保水材や土壌改良剤として使用(例えば、特許文献5)、植物生育促進剤としての使用(例えば、特許文献6)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2016/148193号
特開2002-262663号公報
特開2013-021989公報
国際公開第2006/059683号
特開平9-227301号公報
特許第6498853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のように、酵母由来成分およびリグニン由来成分は、様々な用途に利用が試みられてきた。しかしながら、これまでは、それぞれ別々に利用されるに留まっており、両者を合わせて用いることについては、研究開発が進んでいない未知の領域であった。
【0007】
本発明者らは、植物育成のための新たな肥料組成物について幅広く鋭意研究を進めていたところ、リグニン由来成分は、所望の効果が土壌中では持続性が短いことがあるということを見出した。
【0008】
以上のような状況に鑑み、解決しようとする課題の1つは、優れた特性を備えた新たな肥料組成物を提供することにある。
また、解決しようとする更なる課題の1つは、リグニン由来成分を植物の育成に用いる場合において、リグニン由来成分の効果の持続性を高めることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示中に提示される発明は、多面的にいくつかの態様として把握しうるところ、課題を解決するための手段として、例えば、下記のように具現化しうる態様を含む。以下、本開示中に提示される発明のことを「本発明」ともいう。
【0010】
〔1〕 重量平均分子量5,000~100,000の核酸と、
酵母細胞壁成分と、
リグニンスルホン酸又はその塩と、
を含む肥料用組成物。
〔2〕 リグニンスルホン酸又はその塩の含有量が、1~30重量%である、上記〔1〕に記載の肥料用組成物。
〔3〕 前記核酸が、リボ核酸である、上記〔1〕または〔2〕に記載の肥料用組成物。
〔4〕 さらに、アミノ酸を含む、上記〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の肥料用組成物。
〔5〕 さらに、亜硫酸塩を含む、上記〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の肥料用組成物。
〔6〕 重量平均分子量5,000~100,000の核酸と、酵母細胞壁成分と、リグニンスルホン酸又はその塩とを混合することを含む、肥料用組成物の製造方法。
〔7〕 酵母を脱核処理して核酸と脱核酵母とに分離して回収し、前記重量平均分子量5,000~100,000の核酸と前記酵母細胞壁成分とをそれぞれ用意することを含む、上記〔6〕に記載の肥料用組成物の製造方法。
〔8〕 重量平均分子量5,000~100,000の核酸と、酵母細胞壁成分と、リグニンスルホン酸又はその塩とを含む肥料用組成物の製造方法であって、
リグニンスルホン酸又はその塩を含む培地で酵母を培養することと、
前記酵母をアルカリ処理することと、
前記リグニンスルホン酸又はその塩を含む培地と、前記酵母由来の核酸と、前記酵母由来の酵母細胞壁成分とを含む混合物を回収することと、
を含む、前記製造方法。
〔9〕 上記〔8〕に記載の製造方法において回収された混合物を含有する肥料用組成物。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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