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公開番号2025092785
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2025062846,2023143373
出願日2025-04-07,2022-03-10
発明の名称感熱記録体
出願人日本製紙株式会社
代理人個人
主分類B41M 5/333 20060101AFI20250612BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】感熱記録体に求められる様々な性能のうち高速印字性に優れ、更に耐油性、耐可塑剤性、印字走行性等に優れる感熱記録体を提供する。
【解決手段】支持体上に下塗り層を設け、該下塗り層の上に無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料と電子受容性顕色剤とを含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、ウレア化合物を含有し、該下塗り層が、顔料を固形分で50~95重量%含有し、プラスチック中空粒子を顔料に対して固形分で50%重量以上含有する、感熱記録体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
支持体上に下塗り層を設け、該下塗り層の上に無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料と電子受容性顕色剤とを含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、下記(3)で表されるウレア化合物を含有し、該下塗り層が、バインダーと顔料を含有し、顔料を固形分で50~95重量%含有し、該顔料として、プラスチック中空粒子を含有し、該顔料中プラスチック中空粒子を固形分で50%重量以上含有する、感熱記録体。
(3)下記一般式(化4)で表される第3のウレア化合物、
TIFF
2025092785000016.tif
38
168
(式中、R

は水素原子又はアルキル基を表し、R

~R

はそれぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はアリールアミノ基を表す。)
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記第3のウレア化合物がN-[2-(3-フェニルウレイド)フェニル]ベンゼンスルホンアミドである、請求項1に記載の感熱記録体。
【請求項3】
前記感熱記録層中のウレア化合物の含有量(固形分)の総量が1.0~70.0重量%である、請求項1又は2に記載の感熱記録体。
【請求項4】
前記プラスチック中空粒子の体積中空率が40~95%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の感熱記録体。
【請求項5】
前記下塗り層が、
(i)顔料を固形分で50~95重量%含有し、該顔料中プラスチック中空粒子を固形分で80~100重量%含有する、又は
(ii)顔料を固形分で70~90重量%含有し、該顔料中プラスチック中空粒子を固形分で70~100重量%含有する、請求項1に記載の感熱記録体。
【請求項6】
前記下塗り層が、プラスチック中空粒子以外の顔料を含有する場合には、該顔料として、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、カオリン、焼成カオリン、クレー、又はタルクを含有する、請求項1又は5に記載の感熱記録体。
【請求項7】
前記下塗り層中の、該顔料中プラスチック中空粒子を固形分で70~100重量%含有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の感熱記録体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料(以下、「ロイコ染料」ともいう。)と電子受容性顕色剤(以下、「顕色剤」ともいう。)との発色反応を利用した感熱記録体であって、高速印字性に優れ、更に耐油性、耐可塑剤性、印字走行性等に優れる感熱記録体に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、感熱記録体は通常無色ないし淡色のロイコ染料と顕色剤とを含有する塗工液を、紙、合成紙、フィルム、プラスチック等の支持体に塗工したものであり、サーマルヘッド、ホットスタンプ、熱ペン、レーザー光等の加熱による瞬時の化学反応により発色し、記録画像が得られる。感熱記録体は、ファクシミリ、コンピューターの端末プリンタ、自動券売機、計測用レコーダー、スーパーマーケットやコンビニなどのレシート等の記録媒体として広範囲に使用されている。
近年、感熱記録体は、各種チケット用、レシート用、ラベル用、銀行のATM用、ガスや電気の検針用、車馬券等の金券用など多様な用途にも拡大してきており、そのため、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性、耐油性、過酷な条件下における画像部及び白紙部の保存性など様々な性能が必要とされてきている。
このような要求に対して、特定の2種類の顕色剤を組み合わせて用いることにより、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性などを向上させた感熱記録体(特許文献1)や、感熱記録体の発色濃度、白色度、及び印字部の保存性などの要求性能を向上させるための顕色剤としてのウレア化合物(特許文献2、3)が開示されている。
また、感熱記録体の感度や印字品質を向上させる方法として、支持体と感熱記録層との間に中空粒子を含む下塗り層を設けることが提案されている(特許文献4、5等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-80852
国際公開WO2019/044462
特開2020-066148
特開2020-152027
特許6782511
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、感熱記録体に求められる様々な性能のうち高速印字性に優れ、更に耐油性、耐可塑剤性、印字走行性等に優れる感熱記録体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意検討の結果、支持体上に設けた感熱記録層に、顕色剤として、特定のウレア化合物を含有させ、支持体と感熱記録層との間に下塗り層を設け、この下塗り層に特定量のプラスチック中空粒子を含有させることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、支持体上に下塗り層を設け、該下塗り層の上に無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料と電子受容性顕色剤とを含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、下記(3)で表されるウレア化合物を含有し、該下塗り層が、バインダーと顔料を含有し、顔料を固形分で50~95重量%含有し、該顔料として、プラスチック中空粒子を含有し、該顔料中プラスチック中空粒子を固形分で50%重量以上含有する、感熱記録体である。
(3)下記一般式(化4)で表される第3のウレア化合物、
TIFF
2025092785000001.tif
38
168
(式中、R

は水素原子又はアルキル基を表し、R

~R

はそれぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はアリールアミノ基を表す。)
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、発色性能を有しつつ、高速印字性が良好な感熱記録体を提供することができ、さらに、耐油性、耐可塑剤性、印字走行性等が良好な感熱記録体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の感熱記録体は、支持体上に感熱記録層及び該支持層と該感熱記録層との間に下塗り層を有し、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、特定のウレア化合物を含有し、該下塗り層が、特定量のプラスチック中空粒子を含有する。
以下、本発明の感熱記録体の感熱記録層で使用される各種材料を例示するが、バインダー、架橋剤、顔料などは上記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で、下塗り層及び必要に応じて設けられた各塗工層にも使用することが可能である。
【0008】
本発明のウレア化合物は、下記(1)~(2)から選択される。
(1)下記一般式(化5)で表される第1のウレア化合物、
TIFF
2025092785000002.tif
34
166
(式中、R

及びR

は、上記と同様に定義される。)
(2)下記一般式(化3)で表される第2のウレア化合物、
TIFF
2025092785000003.tif
39
158
(式中、R

及びmは上記と同様に定義され、R

~R

は後述する。)
(3)下式(化4)で表される第3のウレア化合物
TIFF
2025092785000004.tif
38
168
(式中、R

は上記と同様に定義され、R

~R

は後述する。)
【0009】
更に、本発明で用いるウレア化合物は、上記(1)~(2)で表されるウレア化合物から選択される。
【0010】
本発明で用いる第1のウレア化合物は下式(化5)で表される。
TIFF
2025092785000005.tif
34
166
(【0011】以降は省略されています)

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