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公開番号
2025106655
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-16
出願番号
2024000036
出願日
2024-01-04
発明の名称
紙糸、紙糸織編物、および繊維性布製品
出願人
日本製紙株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D02G
3/08 20060101AFI20250709BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約
【課題】本発明は、消臭、抗菌の他、抗ウイルス性を有し、かつ均一な外観と十分な強度を有する紙糸、および前記紙糸から得られる消臭、抗菌、抗ウイルス性の機能性を有する織編物および繊維性布製品を提供することを課題とする。
【解決手段】パルプと、Ag、Au、Pt、Pd、Ni、Mn、Fe、Ti、Al、Zn及びCuの群から選ばれる1種以上の金属イオン及び/または金属粒子を含有する金属含有アニオン変性セルロース系繊維を含む紙糸原紙を用いて得られる紙糸。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
パルプと、Ag、Au、Pt、Pd、Ni、Mn、Fe、Ti、Al、Zn及びCuの群から選ばれる1種以上の金属イオン及び/または金属粒子を含有する金属含有アニオン変性セルロース系繊維を含む紙糸原紙を用いて得られる紙糸。
続きを表示(約 80 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の紙糸を用いて得られる織編物。
【請求項3】
請求項2に記載の織編物を用いて得られる繊維性布製品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙糸(紙からなる糸)、紙糸織編物、およびそれを用いて作られる繊維性布製品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
布地にはいろいろな繊維が使用されており、例えば、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの化学合成繊維、コットン、ウールなどの天然繊維、天然繊維と合成繊維の混合したタイプが存在する。合成繊維は非常に優れた素材ではあるが、環境意識の高まりから、自然界で分解する天然素材に注目が集まっている。一方で、合成繊維のように様々な機能性を付与することが困難である問題がある。特許文献1には、消臭効果を有する金属担持した撚糸が開示されているが、撚糸の織編物への加工適性は不十分であり、加工後にも機能性が維持されているかは不明であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-053396
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、消臭、抗菌の他、抗ウイルス性を有し、かつ均一な外観と十分な強度を有する紙糸、および前記紙糸から得られる消臭、抗菌、抗ウイルス性の機能性を有する織編物および繊維性布製品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下の通りである。
[1]パルプと、Ag、Au、Pt、Pd、Ni、Mn、Fe、Ti、Al、Zn及びCuの群から選ばれる1種以上の金属イオン及び/または金属粒子を含有する金属含有アニオン変性セルロース系繊維を含む紙糸原紙を用いて得られる紙糸。
[2][1]に記載の紙糸を用いて得られる織編物。
[3][2]に記載の織編物を用いて得られる繊維性布製品。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、消臭、抗菌の他、抗ウイルス性を有し、かつ均一な外観と十分な強度を有する紙糸、および前記紙糸から得られる消臭、抗菌、抗ウイルス性の機能性を有する織編物および繊維性布製品を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(紙糸)
本発明の紙糸は、パルプと、金属含有アニオン変性セルロース系繊維を含む紙糸である。金属含有アニオン変性セルロース系繊維が消臭、抗菌の他、抗ウイルス性を有し、この紙糸を用いて得られる織編物や繊維性布製品も、加工後も同様に消臭、抗菌の他、抗ウイルス性を有する。本発明の紙糸は、紙糸原紙を細くスリット加工したテープを撚糸することで得られる。パルプ+金属含有アニオン変性セルロース系繊維は、紙糸原紙を構成する全繊維重量に対して50%以上含有させることが環境保全の点から好ましい。
【0008】
(金属含有アニオン変性セルロース系繊維)
本発明の金属含有アニオン変性セルロース系繊維は、Ag、Au、Pt、Pd、Ni、Mn、Fe、Ti、Al、Zn及びCuの群から選ばれる1種以上の金属イオン及び/または金属粒子を含有する。金属含有アニオン変性セルロース系繊維は、アニオン基を有するセルロース系繊維に金属イオンがイオン結合している。アニオン変性セルロース繊維を用いることで、金属イオンが化学的に結合して脱離しにくくなるとともに、アニオン基によって湿潤時および乾燥時の紙力が向上するため、紙糸用原紙として十分な強度を有することができる。アニオン変性セルロース系繊維としては、例えば、酸化セルロース、エーテル化セルロース(カルボキシメチル化セルロース等)、エステル化セルロース(リン酸エステル化セルロース等)、スルホン化セルロース等が挙げられる。
【0009】
本発明において、金属含有アニオン変性セルロース繊維の原料としては、天然セルロースが好ましい。天然セルロースとしては、例えば、針葉樹や広葉樹などから得られる各種木材パルプ、ケナフ、バガス、ワラ、竹、綿、海藻などから得られる非木材パルプ、ホヤから得られるセルロース、微生物が生産するセルロースなどが挙げられる。
【0010】
金属含有アニオン変性セルロース系繊維は、カナダ標準濾水度200~700ml、繊維長が0.5~2.5mm、繊維径が10~40μmであることが好ましい。この範囲であることで、抄紙時に断紙しにくくなる。なお、本明細書において、平均繊維長と平均繊維幅は、それぞれ長さ加重平均繊維長と長さ加重平均繊維幅を意味し、例えば、ABB株式会社製ファイバーテスター、バルメット株式会社製フラクショネータ、バルメット株式会社製FS5、フォイトターボ株式会社製Morfi等の画像解析装置や、光学顕微鏡、電子顕微鏡等を用いて繊維を観察することにより測定できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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