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公開番号2025134119
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024031809
出願日2024-03-04
発明の名称ポリエステル中空繊維原綿、ポリエステル中空繊維球状体およびそれらの製造方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D02G 1/12 20060101AFI20250909BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】軽量でかつ優れた嵩高性を有し、柔らかくかつ羽毛に近似した風合いに富み、クッションやダウンジャケット等の中綿素材用のポリエステル中空繊維球状体を構成するのに好適なポリエステル中空繊維原綿を提供する。
【解決手段】二次元けん縮形態を有するポリエステル中空繊維および三次元けん縮形態を有するポリエステル中空繊維を含み、単繊維繊度が2.0~6.6dtex、中空率が15~35%、けん縮数が2~10山/25mm、けん縮率が10~20%、繊維長が20~50mmであるポリエステル中空繊維原綿。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
二次元けん縮形態を有するポリエステル中空繊維および三次元けん縮形態を有するポリエステル中空繊維を含み、単繊維繊度が2.0~6.6dtex、中空率が15~35%、けん縮数が2~10山/25mm、けん縮率が10~20%、繊維長が20~50mmであるポリエステル中空繊維原綿。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
請求項1に記載のポリエステル中空繊維原綿を開繊して球状化したポリエステル中空繊維球状体。
【請求項3】
請求項1に記載のポリエステル中空繊維原綿の製造方法であって、ポリエステルを中空糸用紡糸口金から紡出し、紡出糸の片側から冷却風を吹き付けて非対称冷却した後に引き取り、熱延伸し、機械けん縮を付与してから、ポリシロキサンを含む油剤を付与し、熱セットによる三次元けん縮を発現させ、所定の繊維長に切断することでポリエステル中空繊維原綿とすることを特徴とするポリエステル中空繊維原綿の製造方法。
【請求項4】
請求項2に記載のポリエステル中空繊維球状体の製造方法であって、ポリエステルを中空糸用紡糸口金から紡出し、紡出糸の片側から冷却風を吹き付けて非対称冷却した後に引き取り、熱延伸し、機械けん縮を付与してから、ポリシロキサンを含む油剤を付与し、熱セットによる三次元けん縮を発現させ、所定の繊維長に切断することでポリエステル中空繊維原綿を得た後、得られたポリエステル中空繊維原綿を開繊して球状化とすることを特徴とするポリエステル中空繊維球状体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル中空繊維原綿、ポリエステル中空繊維球状体およびそれらの製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ダウンジャケットおよびシュラフの中綿素材やクッション材として、羽毛やポリエステル系短繊維が広く用いられている。
【0003】
羽毛は、一般的に水鳥の羽毛が使用され、風合いに富み軽量で保温性に優れ、体に沿いやすく嵩高に優れており回復率の高いことが知られている。しかしながら、天然の羽毛を得ようとした場合、その供給量には限度がある上、自然条件や疫病の影響によって供給量が変動するという課題がある。
【0004】
さらには、自然保護の観点から、野生の鳥を捕捉することには限度があり、水鳥を飼育して羽毛を得ようとした場合、多くの水鳥を飼育しなければならず、その結果、多量の飼料を必要とするだけでなく、水鳥の排泄物による水質汚染や感染症の発生とその拡散という課題が生じている。
【0005】
また、羽毛を詰め綿として使用できるようにするためには、採毛、選別、消毒、脱脂および布団詰めなどの多くの工程を経る必要があり、かつ、羽毛が舞い上がるという点でも作業が繁雑になり、その結果、羽毛を使った製品具の価格は高くなるという傾向がある。
【0006】
さらには、採毛時に羽毛の末端に肉が残り腐敗臭の原因になるため、欧州等では動物愛護の観点から羽毛を排除する動きも出ている。
【0007】
一方、ポリエステル系短繊維は、安価で嵩高性に優れており、繊維製造時の製糸性や不織布等の製品に加工する際の加工性が良好である。そのため、ポリエステル短繊維をカードなどで開繊し繊維ウェッブを層状に積層した繊維ウェッブ積層体を、側地で覆う方法がよく知られている。しかしながら、この方法では、層状の繊維ウェッブ積層体を側地で覆うために手間がかかるという課題がある。
【0008】
このような課題に対し、弾力性、圧縮耐久性に優れた形態安定性を有する高弾性繊維球状体(ファイバーボール)からなる中綿が提案されている(特許文献1)。
【0009】
また、球状綿の表面にバインダー液を噴霧し型成形し、球状綿の表面と他の球状綿の表面間が接着されてなるクッション材が提案されている(特許文献2)。
【0010】
さらに別に、三次元のらせん状けん縮を有する繊維を用いることで、繊維球状体の形成性を向上させ、嵩高性に優れた繊維球状体が得られることが提案されている(特許文献3、4、5、6)。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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