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公開番号2025150413
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051271
出願日2024-03-27
発明の名称導電性フィルム
出願人日本製紙株式会社
代理人個人
主分類H01B 5/14 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】太陽電池に用いた場合に、発電効率の向上効果を有する導電性フィルムを提供する。
【解決手段】少なくとも一方の面にハードコート層を備える基材フィルムの、前記一方の面に形成されたハードコート層Aの上に導電性膜が積層している導電性フィルムであって、前記基材フィルムの面粗さをSz1、前記ハードコート層Aの面粗さをSz2とした時に、Sz1>Sz2となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一方の面にハードコート層を備える基材フィルムの、前記一方の面に形成されたハードコート層Aの上に導電性膜が積層している導電性フィルムであって、
前記基材フィルムの面粗さをSz1、前記ハードコート層Aの面粗さをSz2とした時に、Sz1>Sz2となる導電性フィルム。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記導電性膜の面粗さをSz3とした時に、Sz1>Sz3となる、請求項1記載の導電性フィルム。
【請求項3】
前記導電性膜が、ITO(酸化インジウムスズ)、FTO(フッ素ドープ酸化スズ)及びATO(アンチモンドープ酸化スズ)からなる群より選ばれる1種である、請求項1または2記載の導電性フィルム。
【請求項4】
前記ハードコート層におけるJIS-K5600-5-6のクロスカット法により測定される残存率が90%以上である、請求項1または2記載の導電性フィルム。
【請求項5】
前記基材フィルムの他方の面にはハードコート層Bをさらに備え、前記基材フィルムの水接触角をFa、前記ハードコート層Bの水接触角をHaとした時に、Fa<Haとなる、請求項1または2記載の導電性フィルム。
【請求項6】
前記水接触角Haが95°以上である、請求項5記載の導電性フィルム。
【請求項7】
前記ハードコート層が、シリコーン含有ポリマーまたはフッ素含有ポリマーを含む、請求項1または2記載の導電性フィルム。
【請求項8】
前記導電性フィルムの、導電性膜が積層している面とは逆の面における表面の鉛筆硬度が2B以上である、請求項1または2記載の導電性フィルム。
【請求項9】
前記導電性フィルムを構成する前記ハードコート層及び前記基材フィルムからなるハードコートフィルムの全光線透過率をT、前記基材フィルムの全光線透過率をT0とした時に、(T0-T)/T0<10%となる、請求項1または2記載の導電性フィルム。
【請求項10】
前記導電性フィルムが太陽電池用である、請求項1または2記載の導電性フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性フィルムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ペロブスカイト化合物を用いたペロブスカイト太陽電池が急速に注目を集めている。ペロブスカイト太陽電池は、光エネルギー変換効率に優れ、且つ、色素増感太陽電池、及び有機薄膜太陽電池等の有機系太陽電池と同様に溶液の塗布及び乾燥によって簡便に薄膜の製造が可能であることが知られている(特許文献1)。
【0003】
ペロブスカイト太陽電池については、発電効率の向上が求められており、発電効率向上のために様々な研究がされている。
【0004】
また、太陽光発電モジュールの表面に雨水等の水分が付着すると、水分の蒸発により水分に含まれていた汚れがモジュールの表面に付着し、この汚れが太陽光を遮るために発電効率が低下する問題があり、例えば特許文献2では、滑性の良いシート部材を設ける検討を行ったことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-72327号公報
特開2023-143607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ペロブスカイト太陽電池は、通常、透明な基材の上に導電層、ペロブスカイト層などを積層して製造されるが、用いる基材の表面状態によっては、光電変換効率が低下するおそれがあった。
【0007】
また上記の通り、太陽電池を屋外に設置して使用する際に、雨水等に起因する汚れが付着することを抑制するニーズがあるが、特許文献2の方法では部品点数が増加するため、電池とした際の厚みが厚くなる問題や、コストが上がる等の問題があった。
【0008】
そこで本発明は、太陽電池に用いた場合に、発電効率の向上効果を有する導電性フィルムを提供することを目的とする。また、太陽電池に用いた場合に、部品点数を増加させることなく防汚性に優れる導電性フィルムを提供することについても目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、かかる目的を達成するため鋭意検討した結果、基材フィルムに特定のハードコート層を設けたものを用いることが極めて有効であることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
本発明は以下を提供する。
(1) 少なくとも一方の面にハードコート層を備える基材フィルムの、前記一方の面に形成されたハードコート層Aの上に導電性膜が積層している導電性フィルムであって、前記基材フィルムの面粗さをSz1、前記ハードコート層Aの面粗さをSz2とした時に、Sz1>Sz2となる導電性フィルム。
(2) 前記導電性膜の面粗さをSz3とした時に、Sz1>Sz3となる、(1)記載の導電性フィルム。
(3) 前記導電性膜が、ITO(酸化インジウムスズ)、FTO(フッ素ドープ酸化スズ)及びATO(アンチモンドープ酸化スズ)からなる群より選ばれる1種である、(1)または(2)記載の導電性フィルム。
(4) 前記ハードコート層におけるJIS-K5600-5-6のクロスカット法により測定される残存率が90%以上である、(1)または(2)記載の導電性フィルム。
(5) 前記基材フィルムの他方の面にはハードコート層Bをさらに備え、前記基材フィルムの水接触角をFa、前記ハードコート層Bの水接触角をHaとした時に、Fa<Haとなる、(1)または(2)記載の導電性フィルム。
(6) 前記水接触角Haが95°以上である、(5)記載の導電性フィルム。
(7) 前記ハードコート層が、シリコーン含有ポリマーまたはフッ素含有ポリマーを含む、(1)または(2)記載の導電性フィルム。
(8) 前記導電性フィルムの、導電性膜が積層している面とは逆の面における表面の鉛筆硬度が2B以上である、(1)または(2)記載の導電性フィルム。
(9) 前記導電性フィルムを構成する前記ハードコート層及び前記基材フィルムからなるハードコートフィルムの全光線透過率をT、前記基材フィルムの全光線透過率をT0とした時に、(T0-T)/T0<10%となる、(1)または(2)記載の導電性フィルム。
(10) 前記導電性フィルムが太陽電池用である、(1)または(2)記載の導電性フィルム。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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