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公開番号
2025172395
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-26
出願番号
2024077883
出願日
2024-05-13
発明の名称
紙製ドレーン
出願人
日本製紙株式会社
代理人
弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類
E02D
3/10 20060101AFI20251118BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】新規な紙製ドレーンを提供する。
【解決手段】1枚以上の紙基材を有し、湿潤引張強度が2.0kN/m以上、単位面積あたりの吸水量(TWA)が300g/m
2
以上である紙製ドレーン。2枚以上の紙基材が貼合されている紙製ドレーン。cobb吸水度(120秒)が300g/m
2
以下である紙基材を有する紙製ドレーン。cobb吸水度(120秒)が300g/m
2
以下である第1の紙基材と、単位面積あたりの吸水量(TWA)が300g/m
2
以上である第2の紙基材と、を有する紙製ドレーン。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
1枚以上の紙基材を有し、
湿潤引張強度が2.0kN/m以上、単位面積あたりの吸水量(TWA)が300g/m
2
以上であることを特徴とする紙製ドレーン。
続きを表示(約 280 文字)
【請求項2】
2枚以上の紙基材が貼合されていることを特徴とする請求項1に記載の紙製ドレーン。
【請求項3】
cobb吸水度(120秒)が300g/m
2
以下である紙基材を有することを特徴とする請求項1または2に記載の紙製ドレーン。
【請求項4】
cobb吸水度(120秒)が300g/m
2
以下である第1の紙基材と、
単位面積あたりの吸水量(TWA)が300g/m
2
以上である第2の紙基材と、
を有することを特徴とする請求項2に記載の紙製ドレーン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟弱地盤の改良に用いられる紙製ドレーンに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
軟弱地盤の改良工法の一つとして圧密促進工法がある。圧密促進工法は、改良する軟弱地盤にドレーン材を設置し、その上に建設発生土等の盛土で荷重をかけることにより過剰間隙水圧を発生させ、この過剰間隙水圧により過剰の水をドレーンに沿って移動させ、最終的に外部に排出して水抜きを行う工法である。これにより、軟弱地盤の圧密が促進され、地盤強度が増進される。
ドレーン材としては、一般的にプラスチック製もしくは金属製のものが用いられている。ここで、通常、使用後のドレーン材は、地盤改良後も放置されて土中に残される。そのため、生分解性プラスチックを用いたもの(特許文献1)、地盤改良後にアルカリ性物質により生分解性プラスチックの分解を促進する方法(特許文献2)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-100443号公報
特開2002-266340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
新規な紙製ドレーンを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の課題を解決するための手段は、以下の通りである。
1.1枚以上の紙基材を有し、
湿潤引張強度が2.0kN/m以上、単位面積あたりの吸水量(TWA)が300g/m
2
以上であることを特徴とする紙製ドレーン。
2.2枚以上の紙基材が貼合されていることを特徴とする1.に記載の紙製ドレーン。
3.cobb吸水度(120秒)が300g/m
2
以下である紙基材を有することを特徴とする1.または2.に記載の紙製ドレーン。
4.cobb吸水度(120秒)が300g/m
2
以下である第1の紙基材と、
単位面積あたりの吸水量(TWA)が300g/m
2
以上である第2の紙基材と、
を有することを特徴とする2.に記載の紙製ドレーン。
【発明の効果】
【0006】
本発明の紙製ドレーンは、耐久性と排水性に優れ、軟弱地盤の改良に用いられるドレーン材として実用することができる。本発明の紙製ドレーンは、生分解性であるため、使用後に土中にそのまま放置しても経時で分解して残留することがない。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の紙製ドレーンは、1枚以上の紙基材を有し、湿潤引張強度が2.0kN/m以上、単位面積あたりの吸水量(TWA)が300g/m
2
以上である。
本発明の紙製ドレーンは、鉛直方向、水平方向のどちらに排水するものでもよい。
・紙製ドレーン
紙製ドレーンは、1枚以上の紙基材を有せばよく、単一の紙基材でもよく、2枚以上の紙基材を貼合したものでもよいが、湿潤引張強度を高く保持しながらも全体の吸水量を大きくすること、すなわち、耐久性と排水性の両立が容易となるため、2枚以上の紙基材を貼合したものが好ましい。貼合する紙基材の枚数は特に制限されず、紙製ドレーンの重量(坪量)や吸水量等に応じて設計することができるが、2枚または3枚であることが製造工程簡略化の点から好ましい。2枚以上の紙基材を貼合する場合、紙基材は同一のものでもよく、異なるものでもよい。
【0008】
本発明の紙製ドレーンは、湿潤引張強度が2.0kN/m以上である。本発明の紙製ドレーンは、湿潤引張強度が2.0kN/m以上であることにより、設置作業中や使用中に力が加わっても破断が起こりにくく耐久性に優れ、使用期間に亘って排水性を維持することができる。本発明の紙製ドレーンの湿潤引張強度は、3.0kN/m以上が好ましく、4.0kN/m以上がより好ましく、5.0kN/m以上がさらに好ましく、6.0kN/m以上がよりさらに好ましく、7.0kN/m以上がよりさらに好ましく、8.0kN/m以上がよりさらに好ましく、9.0kN/m以上がよりさらに好ましく、10.0kN/m以上がよりさらに好ましい。
【0009】
本発明の紙製ドレーンは、単位面積あたりの吸水量(TWA)が300g/m
2
以上である。本発明の紙製ドレーンは、TWAが300g/m
2
以上であることにより、吸水性に優れ、土中からの水抜きを促す排水性に優れている。本発明である紙製ドレーンのTWAは、350g/m
2
以上が好ましく、400g/m
2
以上がより好ましく、450g/m
2
がさらに好ましく、500g/m
2
以上がよりさらに好ましく、550g/m
2
以上がよりさらに好ましく、600g/m
2
以上がよりさらに好ましく、650g/m
2
以上がよりさらに好ましく、700g/m
2
以上がよりさらに好ましい。
【0010】
本発明の紙製ドレーンは、cobb吸水度(120秒)が300g/m
2
以下であることが好ましい。本発明の紙製ドレーンは、長期間に亘って土中に放置されて水抜きを行うものであるが、cobb吸水度(120秒)が300g/m
2
以下である紙製ドレーンは耐水性に優れ、使用中においても形態を維持することができる。このcobb吸水度(120秒)は、250g/m
2
以下がより好ましく、200g/m
2
以下がさらに好ましく、150g/m
2
以下がよりさらに好ましく、100g/m
2
以下がよりさらに好ましい。このcobb吸水度(120秒)の下限値は特に制限されないが、例えば、1g/m
2
以上、2g/m
2
以上、3g/m
2
以上等とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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