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公開番号2025145552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2024045780
出願日2024-03-21
発明の名称分散剤組成物
出願人日本製紙株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C04B 22/06 20060101AFI20250926BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】本発明は、セメント等の被分散体に添加した際に良好な分散性を示すことができる、分散剤の提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、(A)酸化カルシウム及び/又は炭酸カルシウムを少なくとも含む灰由来粒子、及び、(B)一般式(1)で表される単量体に由来する構成単位(I)を1~99重量%、及び一般式(2)で表される単量体に由来する構成単位(II)を1~99重量%含むポリカルボン酸系共重合体を含有する、分散剤組成物を提供する。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)(A1)酸化カルシウムを少なくとも含み、その含有割合が20.0重量%以下であること、
(A2)炭酸カルシウムを少なくとも含み、その含有割合が80.0重量%以上であること、および
(A3)炭酸カルシウムと酸化カルシウムを少なくとも含み、炭酸カルシウムの酸化カルシウムに対する比率が0.6以上であること、
のいずれかを満たす灰由来粒子、及び
(B)下記一般式(1)で表される単量体に由来する構成単位(I)を1~99重量%、及び下記一般式(2)で表される単量体に由来する構成単位(II)を1~99重量%含むポリカルボン酸系共重合体を含有する、分散剤組成物。
TIFF
2025145552000018.tif
27
170
(式中、R

、R

およびR

は、それぞれ独立して、水素原子または炭素原子数1~3のアルキル基を表し、xは0~3の整数を表し、yは0または1を表し、R

は、水素原子または炭素原子数1~100の炭化水素基を表し、R

Oは、同一または異なって、炭素原子数2~18のオキシアルキレン基を表し、nは、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1~100の数を表す)
TIFF
2025145552000019.tif
26
170
(式中、R

、R

およびR

は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基または-(CH



COOM

を表し、M

およびM

は、同一または異なって、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基または置換アルキルアンモニウム基を表し、rは0~2の整数であり、ここで、-(CH



COOM

は、-COOM

または他の-(CH



COOM

と無水物を形成してもよいが、無水物を形成する場合、それらの基にM

およびM

は存在しない)
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
(A)成分が、石炭灰、製紙スラッジ焼却灰、濃黒液沈殿物、濃黒液ばいじんおよび軽質炭酸カルシウムからなる群より選ばれる1以上を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
さらに、(C)リグニン成分を含む、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
(C)成分が、リグニンスルホン酸を含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
セメント用である、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の分散剤と、セメントを含む、セメント組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分散剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
現在、二酸化炭素の排出量削減が喫緊の課題とされている。中でもセメント産業は、電力や鉄鋼に次ぎ、二酸化炭素の排出量が多い産業であるところ、二酸化炭素排出削減のため、炭酸カルシウムをコンクリートに配合する取り組みが行われている。これにより二酸化炭素をコンクリート中に固定化でき、セメント製造過程で排出される二酸化炭素総量の削減が達成できる。例えば、特許文献1には、高塩素含有廃棄物処理施設における塩素バイパス設備から発生する塩素バイパスダストを石炭灰とともにセメント組成物に添加することにより、重金属類の溶出量を土壌環境基準以下まで低減することができる。特許文献2には、非晶質相中の酸化物が所定の組成を有する石炭灰をセメント組成物に配合することによりアルカリシリカ反応を抑制できることが記載されている。特許文献3には、BET比表面積が5m

/g以上の石炭灰と、非イオン性界面活性剤とを含む石炭灰組成物をセメント混和剤として用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6922448号公報
特許第7079049号公報
特許第7117135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来技術においてもちいられる石炭灰は、分散性が不十分であり、セメントの性能をむしろ低下させる懸念がある。
【0005】
本発明は、セメント等の被分散体に添加した際に良好な分散性を示すことができる、分散剤の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の〔1〕~〔6〕を提供する。
〔1〕(A)(A1)酸化カルシウムを少なくとも含み、その含有割合が20.0重量%以下であること、
(A2)炭酸カルシウムを少なくとも含み、その含有割合が80.0重量%以上であること、および
(A3)炭酸カルシウムと酸化カルシウムを少なくとも含み、炭酸カルシウムの酸化カルシウムに対する比率が0.6以上であること、
のいずれかを満たす灰由来粒子、及び
(B)下記一般式(1)で表される単量体に由来する構成単位(I)を1~99重量%、及び下記一般式(2)で表される単量体に由来する構成単位(II)を1~99重量%含むポリカルボン酸系共重合体を含有する、分散剤組成物。
TIFF
2025145552000001.tif
27
170
(式中、R

、R

およびR

は、それぞれ独立して、水素原子または炭素原子数1~3のアルキル基を表し、xは0~3の整数を表し、yは0または1を表し、R

は、水素原子または炭素原子数1~100の炭化水素基を表し、R

Oは、同一または異なって、炭素原子数2~18のオキシアルキレン基を表し、nは、オキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1~100の数を表す)
TIFF
2025145552000002.tif
26
170
(式中、R

、R

およびR

は、それぞれ独立して、水素原子、メチル基または-(CH



COOM

を表し、M

およびM

は、同一または異なって、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基または置換アルキルアンモニウム基を表し、rは0~2の整数であり、ここで、-(CH



COOM

は、-COOM

または他の-(CH



COOM

と無水物を形成してもよいが、無水物を形成する場合、それらの基にM

およびM

は存在しない)
〔2〕(A)成分が、石炭灰、製紙スラッジ焼却灰、濃黒液沈殿物、濃黒液ばいじんおよび軽質炭酸カルシウムからなる群より選ばれる1以上を含む、〔1〕に記載の組成物。
〔3〕さらに、(C)リグニン成分を含む、〔1〕又は〔2〕に記載の組成物。
〔4〕(C)成分が、リグニンスルホン酸を含む、〔3〕に記載の組成物。
〔5〕セメント用である、〔1〕又は〔2〕に記載の組成物。
〔6〕〔1〕又は〔2〕に記載の分散剤と、セメントを含む、セメント組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、セメント等の被分散体に添加した際に良好な分散性を示すことができる、分散体組成物が提供される。本発明の組成物をセメントに添加した際には、セメントの性能をより向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[I.分散剤組成物]
分散剤組成物は、下記の(A)及び(B)成分を含む。
【0009】
[1.(A)灰由来粒子]
(A)成分は、灰由来粒子である。本明細書において灰由来粒子は、灰又は灰を原料とする、粒子状の物質である。
【0010】
[1.1 カルシウム組成]
灰由来粒子は、カルシウムを含む。カルシウムの含有形態としては、例えば、酸化物、炭酸化物、水酸化物等の形態(例えば、酸化カルシウム(CaO)、炭酸カルシウム(CaCO

)、および水酸化カルシウム(Ca(OH)

))が挙げられる。灰由来粒子は、少なくとも酸化カルシウムを含むことが好ましく、酸化カルシウムのみ含むこと、又は3種いずれも含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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