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公開番号
2025169457
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-12
出願番号
2025143351,2020525791
出願日
2025-08-29,2019-06-20
発明の名称
印刷用塗工紙
出願人
日本製紙株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D21H
19/38 20060101AFI20251105BHJP(製紙;セルロースの製造)
要約
【課題】高い白紙光沢度と高い強度を備える印刷用塗工紙を提供する。
【解決手段】原紙の少なくとも片面に顔料塗工層を備え、最外顔料塗層が0.50μmより大きく0.80μm以下の平均粒子径(D50)を有する炭酸カルシウムを含有し、白紙光沢度(75°)を60%以上とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
原紙の少なくとも片面に顔料塗工層を備え、
最外顔料塗層が0.50μmより大きく0.80μm以下の平均粒子径(D50)を有する炭酸カルシウムを含み、
白紙光沢度(75°)が60%以上である、印刷用塗工紙。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
前記最外顔料塗工層における顔料100重量部中に、前記炭酸カルシウムを40重量部以上含む、請求項1に記載の印刷用塗工紙。
【請求項3】
前記炭酸カルシウムの平均粒子径(D50)が0.55~0.75μmである、請求項1または2に記載の印刷用塗工紙。
【請求項4】
藍紅印刷部の印刷光沢度が70%以上である請求項1~3のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
【請求項5】
前記最外顔料塗工層における顔料100重量部中に、前記炭酸カルシウムを75重量部以上含む、請求項2に記載の印刷用塗工紙。
【請求項6】
複数の顔料塗工層を備え、かつ前記最外顔料塗工層の塗工量が最内顔料塗工層の塗工量より多い、請求項1~5のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
【請求項7】
最外塗工層の塗工量が、7g/m
2
以上である請求項1~6のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は高い白紙光沢度と高い強度を備える印刷用塗工紙に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
塗工紙は光沢塗工紙と艶消し塗工紙に大別される。光沢塗工紙の中でも高光沢塗工紙には、従来高級印刷に用いられていたアート紙、スーパーアート紙、あるいはカタログ、パンフレットなどに用いられるコート紙等があり、これらは印刷仕上がりにおいて白紙光沢度も印刷光沢度も高いグロス調となる。また、艶消し塗工紙は高光沢塗工紙よりも白紙光沢度や印刷光沢度が低い塗工紙であり、ダル調塗工紙、マット調塗工紙がある。
【0003】
一般的に、高光沢塗工紙においては扁平な顔料であるカオリンまたはクレーを多量に使用することや、光沢発現性が良好なプラスチックピグメントを使用することで白紙光沢度を達成している。カオリンまたはクレーなどの扁平顔料の主面は酸性、側面は塩基性であり(非特許文献1)、塗工紙で一般的に使用されるラテックス等の接着剤は酸性基を含む。したがって、カオリンまたはクレーの主面は酸性であるのでラテックス等の接着剤との親和性が低い。一方、カオリンまたはクレーの側面は塩基性であるので接着剤との親和性が高いが面積が小さく充分な接着面積が達成できないことに起因して、強度の発現効率が低いという問題があった。
【0004】
カオリンまたはクレーは黄色~茶色い色味を持つ顔料であり、これを多用した塗工紙は黄色味が強いため、高光沢塗工紙の色相が黄色っぽくなる傾向があった。黄色味はL
*
a
*
b
*
測色系におけるb
*
で示されるが、黄色味の強い紙はb
*
値が高くなる傾向がある。黄色味の強い紙に印刷した場合、印刷物全体の黄色味が強くなってしまうため、印刷物の発色が劣る傾向があった。
【0005】
プラスチックピグメントは、非常に高価な資材であり、チラシ等の汎用の一般光沢塗工紙に使用することは困難であった。また、環境への配慮から有機顔料であるプラスチックピグメントの使用を避ける例が増えてきている。
【0006】
この他に高光沢塗工紙に関して、平均粒子径0.50μm以下の非常に細かい炭酸カルシウムを使用して光沢度を向上させる技術が提案されている(特許文献2)。しかし、粒子径が細かすぎる炭酸カルシムは比表面積も大きくなってしまうため、バインダー要求量が高くなり、結果的に紙力が低下してしまう恐れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-231457号公報
特開平7-229091号公報
【非特許文献】
【0008】
紙パルプ技術協会誌、Vol.62(2008)No.6、p.694-699
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は高い白紙光沢度と高い強度を備える印刷用塗工紙を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は上記課題に鑑み、鋭意検討を重ねた結果、特定の微粒炭酸カルシウムを含む顔料塗工層を備える印刷用塗工紙が上記課題を解決することを見出した。すなわち、前記課題は以下の本発明によって解決される。
[1]原紙の少なくとも片面に顔料塗工層を備え、
最外顔料塗層が0.50μmより大きく0.80μm以下の平均粒子径(D50)を有する炭酸カルシウムを含み、
白紙光沢度(75°)が60%以上である、印刷用塗工紙。
[2]前記最外顔料塗工層における顔料100重量部中に、前記炭酸カルシウムを40重量部以上含む、[1]に記載の印刷用塗工紙。
[3]前記炭酸カルシウムの平均粒子径(D50)が0.55~0.75μmである、[1]または[2]に記載の印刷用塗工紙。
[4]藍紅印刷部の印刷光沢度が70%以上である[1]~[3]のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
[5]前記最外顔料塗工層における顔料100重量部中に、前記炭酸カルシウムを75重量部以上含む、[2]に記載の印刷用塗工紙。
[6]複数の顔料塗工層を備え、かつ前記最外顔料塗工層の塗工量が最内顔料塗工層の塗工量より多い、[1]~[5]のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
[7]最外塗工層の塗工量が、7g/m
2
以上である[1]~[6]のいずれかに記載の印刷用塗工紙。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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