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公開番号
2025171254
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2024076396
出願日
2024-05-09
発明の名称
電気コネクタ
出願人
ヒロセ電機株式会社
代理人
個人
主分類
H01R
12/73 20110101AFI20251113BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】端子と相手端子との接触位置におけるインピーダンスの過剰な低下を抑制して良好な信号伝送特性を確保しやすい電気コネクタを提供する。
【解決手段】複数の信号端子40Sは、該信号端子40Sの一端側でコネクタ嵌合方向に沿って延びる接触腕部43を有し、接触腕部43は、相手コネクタに設けられた相手信号端子に接触可能な接触部43Aを有しており、可動ハウジング30は、複数の信号端子40Sの接触腕部43が配列される可動側側壁32を有し、可動側側壁32は、接触腕部43が配列される配列面側に、少なくともコネクタ嵌合状態でそれぞれの接触腕部43を収容可能な幅狭収容溝部32Bと、隣接する幅狭収容溝部32Bを隔てる幅狭隔壁部32Cとが、端子配列方向で交互に形成されており、幅狭隔壁部32Cは、コネクタ嵌合方向で接触部43Aに対応する範囲に、端子配列方向に切り欠かれた切欠部32C-1が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の一方向を端子配列方向として配列される金属製の複数の信号端子と、
前記複数の信号端子を保持する電気絶縁材製のハウジングとを有し、
端子配列方向に対して直角な方向をコネクタ嵌合方向として相手コネクタが嵌合接続される電気コネクタにおいて、
前記複数の信号端子は、該信号端子の一端側でコネクタ嵌合方向に沿って延びる腕部を有し、
前記腕部は、前記相手コネクタに設けられた相手信号端子に接触可能な接触部を有しており、
前記ハウジングは、前記複数の信号端子の前記腕部が配列される端子配列壁を有し、
前記端子配列壁は、前記腕部が配列される配列面側に、少なくともコネクタ嵌合状態でそれぞれの前記腕部を収容可能な収容溝部と、隣接する前記収容溝部を隔てる隔壁部とが、端子配列方向で交互に形成されており、
前記隔壁部は、コネクタ嵌合方向で前記接触部に対応する範囲に、端子配列方向に切り欠かれた切欠部が形成されていることを特徴とする電気コネクタ。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記切欠部は、前記隔壁部を端子配列方向に貫通して形成されていることとする請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項3】
前記接触部は、前記相手信号端子側へ向けて突出して形成されていることとする請求項1に記載の電気コネクタ。
【請求項4】
前記複数の信号端子は、互いに隣接する一対の前記信号端子から成る信号端子対を含んでおり、
前記信号端子対は、差動信号を伝送可能となっていることとする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気コネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気コネクタに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コネクタ(第1コネクタ)と、該コネクタに上方から嵌合接続される相手コネクタ(第2コネクタ)とを有するコネクタ組立体が開示されている。コネクタは、絶縁材製の固定ハウジングと、相手コネクタが嵌合される絶縁材製の可動ハウジングと、固定ハウジング及び可動ハウジングに架け渡された状態で配列される金属製の複数の端子(第1コンタクト)とを有している。端子は、金属帯条片を板厚方向に屈曲して作られており、その中間部に設けられた弾性部の弾性変形により、固定ハウジングに対する可動ハウジングの相対移動を許容している。端子の一端側には、上下方向に延びる弾性変形可能な腕部(第1弾性支持部)が設けられている。該腕部は、相手コネクタの相手端子と接触可能な接触部(第1接点)を上端側に有している。
【0003】
可動ハウジングは、四角枠状の周壁(第1周壁部)と、該周壁内に島状に設けられた島状部とを有している。周壁と島状部との間の環状空間は、相手コネクタを受け入れるための受入部(第1受容部)をなしている。島状部の端子配列方向に延びる両側の側面には、各端子の腕部と対応する位置に上下方向に延びる溝部(第1許容部)が形成されており、隣接する溝部の間の位置に溝部同士を隔てる隔壁部(第1仕切壁)が形成されている。隔壁部は、上下方向における全範囲にわたって連続して延びている。また、隔壁部の両側面(溝部の内壁面を形成する端子配列方向に対して直角な面)はその全域にわたって平坦となっている。
【0004】
端子の腕部は、自由状態にあるときには、接触部が溝部から突出して受入部内に位置している(引用文献1の図14参照)。また、該腕部は、コネクタ嵌合状態にあるときには、相手端子に押圧されて弾性変形することにより、腕部全体が溝部内に収容される(引用文献1の図15参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7109303号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1では、コネクタ嵌合状態において、端子は、その長手方向に沿った信号伝送経路を形成する。このとき、端子の腕部は弾性変形して溝部内に収容されるので、互いに隣接する端子同士は上下方向での全範囲において絶縁材製の隔壁部によって隔てられた状態となる。
【0007】
信号伝送経路を形成する端子におけるインピーダンスの大小は、該端子と該端子に隣接する他の端子との対向面積に影響を受ける。このとき、対向面積が信号伝送経路の全範囲で一定となっていれば、インピーダンスの変動を抑制しやすい。しかし、端子と相手端子との接触位置においては、端子の接触部と相手端子の接触部(相手接触部)とが存在するため、対向面積は、隣接する端子同士の対向面積と、隣接する相手端子の対向面積との合計となる。したがって、信号伝送経路において、接触位置の範囲における対向面積は他の範囲における対向面積よりも大きくなる。その結果、接触位置の範囲におけるインピーダンスが他の範囲におけるインピーダンスと比べて過剰に低くなるので、信号伝送特性が低下してしまう。
【0008】
本発明は、かかる事情に鑑み、端子と相手端子との接触位置におけるインピーダンスの過剰な低下を抑制して良好な信号伝送特性を確保しやすい電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
(1) 本発明に係る電気コネクタは、所定の一方向を端子配列方向として配列される金属製の複数の信号端子と、前記複数の信号端子を保持する電気絶縁材製のハウジングとを有し、端子配列方向に対して直角な方向をコネクタ嵌合方向として相手コネクタが嵌合接続される。
【0010】
かかる電気コネクタにおいて、前記複数の信号端子は、該信号端子の一端側でコネクタ嵌合方向に沿って延びる腕部を有し、前記腕部は、前記相手コネクタに設けられた相手信号端子に接触可能な接触部を有しており、前記ハウジングは、前記複数の信号端子の前記腕部が配列される端子配列壁を有し、前記端子配列壁は、前記腕部が配列される配列面側に、少なくともコネクタ嵌合状態でそれぞれの前記腕部を収容可能な収容溝部と、隣接する前記収容溝部を隔てる隔壁部とが、端子配列方向で交互に形成されており、前記隔壁部は、コネクタ嵌合方向で前記接触部に対応する範囲に、端子配列方向に切り欠かれた切欠部が形成されていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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