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公開番号
2025170875
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2024075700
出願日
2024-05-08
発明の名称
コネクタ
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01R
13/42 20060101AFI20251113BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】コネクタハウジングに対して端子金具がより確実に固定されるコネクタを得る。
【解決手段】端子金具固定用バネ部24A、24Bは、それぞれ端子金具本体側面23A、23Bの一部が、曲げ加工されて形成される。端子金具を端子金具収容部40Aに装着する際には、端子金具収容部40Aの内面である収容部内側面41A、41Bが端子金具固定用バネ部24A、24Bとそれぞれ当接する。端子金具収容部40Aの内面は、x方向において、第1領域R1、第2領域R2、第5領域R5、第4領域R4、第3領域R3に区分される。作業者は、端子金具10を押し込む際の手ごたえによって端子金具固定用バネ部24A、24Bが第2領域R2、第5領域R5、第4領域R4を通過して最終的に端子金具10が適正な位置に来たことを容易に認識することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
金属材料で構成された端子金具が樹脂材料で構成されたコネクタハウジング中に装着された構成を具備するコネクタであって、
前記端子金具は、前記コネクタハウジングに設けられた端子金具収容部内に、第1の方向における一方の側から他方の側に向けて装着されるように構成され、
前記端子金具における前記第1の方向と交差する第2の方向における一方の側の側面、他方の側の側面において、当該一方の側の側面よりも当該一方の側に突出する前記一方の側の固定用バネ部と、当該他方の側の側面よりも当該他方の側に突出する前記他方の側の固定用バネ部と、がそれぞれ設けられ、
前記コネクタハウジングにおいて、前記端子金具収容部内の内面には、前記一方の側の側面と対向する一方の側の収容部内側面と、前記他方の側の側面と対向する他方の側の収容部内側面と、が設けられ、
前記一方の側の収容部内側面、前記他方の側の収容部内側面は、前記第1の方向において、前記一方の側の収容部内側面と前記他方の側の収容部内側面の間の間隔が前記第1の方向に沿って略一定とされた第1領域と、前記第1領域の前記第1の方向における前記他方の側に設けられ前記間隔が前記第1の方向における前記他方の側に向けて徐々に狭くなる第2領域と、前記第2領域の前記第1の方向における前記他方の側に設けられ前記間隔が前記第1の方向に沿って略一定とされた第3領域と、が設けられるように構成され、
前記端子金具が前記端子金具収容部内を前記第1の方向における前記一方の側から前記他方の側に移動する際に、前記一方の側の固定用バネ部、前記他方の側の固定用バネ部は、前記第2領域において前記一方の側の収容部内側面、前記他方の側の収容部内側面と当接することによって前記第2の方向において縮んだ状態とされ、前記第2領域を通過するように構成されたことを特徴とするコネクタ。
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【請求項2】
前記一方の側の収容部内側面、前記他方の側の収容部内側面は、前記第1の方向において、前記第2領域と前記第3領域との間において、前記間隔が前記第1の方向における前記他方の側に向けて徐々に広くなる第4領域が設けられるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記端子金具が前記端子金具収容部を前記第1の方向における前記一方の側から前記他方の側に移動する際に、前記一方の側の固定用バネ部における前記第2の方向における前記一方の側に最も突出した部分である一方の側の突出部、及び前記他方の側の固定用バネ部における前記第2の方向における前記他方の側に最も突出した部分である他方の側の突出部が前記第3領域にある場合に、前記端子金具を係止して前記端子金具の前記第1の方向における前記一方の側への移動を抑制するランスが前記コネクタハウジングに設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記一方の側の固定用バネ部と前記他方の側の固定用バネ部は、前記第1の方向に沿った前記端子金具の中心軸に対して、前記第2の方向における前記一方の側と前記他方の側で対称な構成を具備し、
前記一方の側の突出部及び前記他方の側の突出部が前記第1の領域にある場合においては、前記一方の側の固定用バネ部と前記他方の側の固定用バネ部とは当接せず、前記一方の側の突出部及び前記他方の側の突出部が前記第2の領域にある場合においては、前記一方の側の固定用バネ部と前記他方の側の固定用バネ部は前記中心軸側で当接した状態で、前記第2の方向において縮んだ状態とされることを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記一方の側の固定用バネ部、前記他方の側の固定用バネ部は、それぞれ前記一方の側の側面、前記他方の側の側面の一部が曲げ加工されて形成された板バネであることを特徴とする請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記端子金具は、他のコネクタが前記第1の方向における前記他方の側から前記一方の側に向けて連結される際に前記他のコネクタにおける端子と当接する板バネである端子固定用バネ部を、前記第1の方向における前記他方の側かつ前記第1の方向及び前記第2の方向と垂直な第3の方向における一方の側に具備することを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記端子金具における前記第1の方向における前記一方の側において、前記端子金具に接続される配線を固定する配線固定部が設けられ、
前記端子金具を前記端子金具収容部内で前記第1の方向における前記一方の側から前記他方の側に移動させた際に、前記第2の方向からみて、
前記ランスが前記端子金具に係止される前の状態では、前記配線固定部の少なくとも一部は前記端子金具収容部の外に位置し、
前記ランスが前記端子金具に係止された状態では、前記配線固定部は前記端子金具収容部の中に位置するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載のコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタハウジング内に端子が嵌装された構成を具備するコネクタの構造に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車等においては、多数の配線(ケーブル線)が多数の電気部品に接続されて用いられる際に、複数の配線の端子同士を接続して固定するために多数のコネクタが用いられている。このようなコネクタにおいては、各端子が確実に固定されること、各端子が固定された状態のコネクタを、他のコネクタと接続して配線を確実に連結できること、が要求される。
【0003】
このようなコネクタとしては、オスコネクタとメスコネクタがあり、これらが嵌合して連結されることによって、オスコネクタ側の配線とメスコネクタ側の配線とが接続される。また、どちらのコネクタも樹脂材料製のコネクタハウジング中に配線が接続された(あるいは配線の一部となる)金属製の端子金具が固定されて構成される。この際、端子金具は、コネクタハウジングに対して嵌入されることによって固定され、固定後に脱落することがないように、コネクタハウジング側に形成された抜け止めのためのランスに係止される。
【0004】
この場合、後でこのコネクタ(オスコネクタ又はメスコネクタ)を連結する際には、コネクタハウジングに対して端子金具が確実に固定されていることが要求される。このためには、前記のランスによる抜け止めだけでは不十分であり、端子金具がコネクタハウジングに対して適正な位置に固定された上で、ランスによって係止されることが必要である。このため、端子金具の固定が不十分である状態(半固定状態)であることが防止される、あるいはこれを認識しやすい構造が採用される。
【0005】
特許文献1には、コネクタハウジングとは別体として製造されたリテーナが用いられ、コネクタハウジングとリテーナとが組み合わされた状態で端子金具が前記のように装着される構造が記載されている。この構造では、端子金具が半固定状態ではリテーナがコネクタハウジングに固定されないため、作業者は半固定状態であることを容易に認識することができる。これによって、端子金具が半固定状態となることが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2012-252875号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の技術おいて、半固定状態を適正に認識できるか否かは、新たな部品であるリテーナとコネクタハウジングの係合の状態に依存する。このため、例えばリテーナとコネクタハウジングとの間にガタがある場合には、これを適正に認識することができない場合あった。このため、コネクタハウジングに対して端子金具がより確実に固定される構造が望まれた。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みなされたもので、上記課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、金属材料で構成された端子金具が樹脂材料で構成されたコネクタハウジング中に装着された構成を具備するコネクタであって、前記端子金具は、前記コネクタハウジングに設けられた端子金具収容部内に、第1の方向における一方の側から他方の側に向けて装着されるように構成され、前記端子金具における前記第1の方向と交差する第2の方向における一方の側の側面、他方の側の側面において、当該一方の側の側面よりも当該一方の側に突出する前記一方の側の固定用バネ部と、当該他方の側の側面よりも当該他方の側に突出する前記他方の側の固定用バネ部と、がそれぞれ設けられ、前記コネクタハウジングにおいて、前記端子金具収容部内の内面には、前記一方の側の側面と対向する一方の側の収容部内側面と、前記他方の側の側面と対向する他方の側の収容部内側面と、が設けられ、前記一方の側の収容部内側面、前記他方の側の収容部内側面は、前記第1の方向において、前記一方の側の収容部内側面と前記他方の側の収容部内側面の間の間隔が前記第1の方向に沿って略一定とされた第1領域と、前記第1領域の前記第1の方向における前記他方の側に設けられ前記間隔が前記第1の方向における前記他方の側に向けて徐々に狭くなる第2領域と、前記第2領域の前記第1の方向における前記他方の側に設けられ前記間隔が前記第1の方向に沿って略一定とされた第3領域と、が設けられるように構成され、前記端子金具が前記端子金具収容部内を前記第1の方向における前記一方の側から前記他方の側に移動する際に、前記一方の側の固定用バネ部、前記他方の側の固定用バネ部は、前記第2領域において前記一方の側の収容部内側面、前記他方の側の収容部内側面と当接することによって前記第2の方向において縮んだ状態とされ、前記第2領域を通過するように構成されている。
前記一方の側の収容部内側面、前記他方の側の収容部内側面は、前記第1の方向において、前記第2領域と前記第3領域との間において、前記間隔が前記第1の方向における前記他方の側に向けて徐々に広くなる第4領域が設けられていてもよい。
前記端子金具が前記端子金具収容部を前記第1の方向における前記一方の側から前記他方の側に移動する際に、前記一方の側の固定用バネ部における前記第2の方向における前記一方の側に最も突出した部分である一方の側の突出部、及び前記他方の側の固定用バネ部における前記第2の方向における前記他方の側に最も突出した部分である他方の側の突出部が前記第3領域にある場合に、前記端子金具を係止して前記端子金具の前記第1の方向における前記一方の側への移動を抑制するランスが前記コネクタハウジングに設けられていてもよい。
前記一方の側の固定用バネ部と前記他方の側の固定用バネ部は、前記第1の方向に沿った前記端子金具の中心軸に対して、前記第2の方向における前記一方の側と前記他方の側で対称な構成を具備し、前記一方の側の突出部及び前記他方の側の突出部が前記第1の領域にある場合においては、前記一方の側の固定用バネ部と前記他方の側の固定用バネ部とは当接せず、前記一方の側の突出部及び前記他方の側の突出部が前記第2の領域にある場合においては、前記一方の側の固定用バネ部と前記他方の側の固定用バネ部は前記中心軸側で当接した状態で、前記第2の方向において縮んだ状態とされていてもよい。
前記一方の側の固定用バネ部、前記他方の側の固定用バネ部は、それぞれ前記一方の側の側面、前記他方の側の側面の一部が曲げ加工されて形成された板バネであってもよい。
前記端子金具は、他のコネクタが前記第1の方向における前記他方の側から前記一方の側に向けて連結される際に前記他のコネクタにおける端子と当接する板バネである端子固定用バネ部を、前記第1の方向における前記他方の側かつ前記第1の方向及び前記第2の方向と垂直な第3の方向における一方の側に具備してもよい。
前記端子金具における前記第1の方向における前記一方の側において、前記端子金具に接続される配線を固定する配線固定部が設けられ、前記端子金具を前記端子金具収容部内で前記第1の方向における前記一方の側から前記他方の側に移動させた際に、前記第2の方向からみて、前記ランスが前記端子金具に係止される前の状態では、前記配線固定部の少なくとも一部は前記端子金具収容部の外に位置し、前記ランスが前記端子金具に係止された状態では、前記配線固定部は前記端子金具収容部の中に位置するように構成されていてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明は以上のように構成されているので、コネクタハウジングに対して端子金具がより確実に固定されるコネクタを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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