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公開番号2025174141
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-28
出願番号2024080241
出願日2024-05-16
発明の名称電線又はケーブル
出願人大電株式会社
代理人個人
主分類H01B 7/04 20060101AFI20251120BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】難燃性と強度に優れた電線又はケーブルを提供する。
【解決手段】電線又はケーブルは、一又は複数の導体から成る芯線を被覆する最外層のシースを有する電線又はケーブルであって、前記シースが、カーボネート系の熱可塑性ポリウレタンを含有すると共に、JIS K 7311に従って測定されたA50以上A95以下のJIS硬度を有する。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
一又は複数の導体から成る芯線を被覆する最外層のシースを有する電線又はケーブルであって、
前記シースが、カーボネート系の熱可塑性ポリウレタンを含有すると共に、JIS K 7311に従って測定されたA50以上A95以下のJIS硬度を有する
ことを特徴とする電線又はケーブル。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電線又はケーブルにおいて、
前記JIS硬度が、A80以上A90以下である
ことを特徴とする電線又はケーブル。
【請求項3】
請求項1に記載の電線又はケーブルにおいて、
前記シースは、塩素化ポリエチレン、三酸化アンチモン、及び、臭素系難燃剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する
ことを特徴とする電線又はケーブル。
【請求項4】
請求項1に記載の電線又はケーブルにおいて、
前記シースは、シリコーン・アクリル複合ゴム、及び、滑剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する
ことを特徴とする電線又はケーブル。
【請求項5】
請求項4に記載の電線又はケーブルにおいて、
前記滑剤が、エステルワックスである
ことを特徴とする電線又はケーブル。
【請求項6】
請求項1に記載の電線又はケーブルにおいて、
前記シース全体に対する熱可塑性ポリウレタンの配合率が、60質量%以上70質量%以下である
ことを特徴とする電線又はケーブル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電線又はケーブルに関し、特に、難燃性と強度に優れた電線又はケーブルに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
電線又はケーブルは、固定ケーブルから可動ケーブルまで様々な種類があり、産業上の様々な用途に用いられており、各種の特性が要求されている。とりわけ、可動ケーブルは、継続的な可動動作に耐える必要があることから、可動性の考慮を不要とする固定ケーブルよりも、高い性能が要求される。
【0003】
例えば、ロボットケーブルに使用される電線又はケーブルは、ロボットの動作に伴って繰り返し行われる屈曲動作等から、摩耗を抑える耐摩耗性や、断線しないための屈曲性が要求される。さらに、万が一の火災時には、炎が拡大しないように、電線又はケーブルを伝った炎の拡大を抑えることが必要である。このような難燃性に優れた電線又はケーブルの需要は高い。
【0004】
従来から、電線又はケーブルに難燃性を付与するための様々な手法が検討されている。例えば、電線又はケーブルのシースに、難燃性が高い熱可塑性ポリウレタンを用いる手法が挙げられる。
【0005】
例えば、従来の電線又はケーブルとしては、導体と、導体の周囲に被覆される絶縁層と、絶縁層の周囲に被覆される外皮層とを備えるケーブルであって、外皮層は、ベースポリマ(A)、可塑剤(B)、安定剤(C)および難燃剤(D)を含む難燃性樹脂組成物から形成され、ベースポリマ(A)は、塩素化ポリエチレン(a1)と、アジペート系、ラクトン系およびカーボネート系の少なくとも1つのウレタン熱可塑性エラストマー(a2)とを含み、安定剤(C)は、ハイドロタルサイト(c1)および金属石鹸(c2)を含み、難燃剤(D)は、金属水酸化物(d1)、臭素系難燃剤(d2)、非晶質シリカ(d3)および三酸化アンチモン(d4)の少なくとも1つを含む、ケーブルがある(特許文献1参照)。
【0006】
また、例えば、従来の電線又はケーブルとしては、絶縁電線の周囲に被覆される外皮層を備えるケーブルであって、外皮層は、ベースポリマ(A)、可塑剤(B)、安定剤(C)、難燃剤(D)およびその他の添加剤(E)を含む樹脂組成物から形成され、ベースポリマ(A)は、ポリ塩化ビニル樹脂(a1)と、アジペート系、ラクトン系およびカーボネート系の少なくとも1つのウレタン熱可塑性エラストマー(a2)とを含み、安定剤(C)は、ハイドロタルサイト(c1)および金属石鹸(c2)を含み、難燃剤(D)は、金属水酸化物(d1)、臭素系難燃剤(d2)、非晶質シリカ(d3)および三酸化アンチモン(d4)の少なくとも1つを含み、その他の添加剤(E)は、ポリ塩化ビニル樹脂(a1)100質量部に対して35質量部以上の焼成クレーを含むケーブルがある(特許文献2参照)。
【0007】
上記の特許文献1および2の開示内容に拠れば、ウレタン熱可塑性エラストマーのうち、特にアジペート系は、硬度の調整だけでなく、ラクトン系やカーボネート系と比べてポリ塩化ビニル樹脂との親和性に優れ、外皮層を構成する樹脂組成物において相構造を形成しやすく、諸特性をより安定的に高い水準で実現するとの記載が示されている。
【0008】
また、例えば、従来の電線又はケーブルとしては、リン含有難燃剤に特徴をもたせたものとして、ケーブルシースの製造のための、少なくとも1種の熱可塑性ポリウレタン、メラミンポリホスフェートからなる群から選択される第1のリン含有難燃剤(F1)、およびホスフィン酸の誘導体からなる群から選択されるさらなるリン含有難燃剤(F2)を含む組成物であって、メラミンシアヌレートを含まない組成物がある(特許文献3参照)。
【0009】
さらに、上記の特許文献3では、前記熱可塑性ポリウレタンが、少なくとも1種の芳香族ジイソシアネートおよび少なくとも1種のポリカーボネートジオールに基づく熱可塑性ポリウレタン、ならびに少なくとも1種の芳香族ジイソシアネートおよびポリテトラヒドロフランポリオールに基づく熱可塑性ポリウレタンからなる群から選択される組成物も開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2021‐086752号公報
特開2022‐044096号公報
特表2021-529854号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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