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公開番号2025057897
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167728
出願日2023-09-28
発明の名称アルミニウム素線及びアルミニウム電線
出願人大電株式会社
代理人個人
主分類C22C 21/00 20060101AFI20250402BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】細い線径で高い伸線性を有するアルミニウム素線を提供する。
【解決手段】アルミニウム素線は、Fe、Mg、Al及び不可避不純物からなるアルミニウム合金から構成されるアルミニウム素線であって、前記アルミニウム合金が、伸線性3kg/回以上の結晶構造を有する。
【選択図】図8


特許請求の範囲【請求項1】
Fe、Mg、Al及び不可避不純物からなるアルミニウム合金から構成されるアルミニウム素線であって、
前記アルミニウム合金が、伸線性3kg/回以上の結晶構造を有することを特徴とする
アルミニウム素線。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
請求項1に記載のアルミニウム素線において、
前記アルミニウム素線の断面方向となす角35~45°の平面上に、前記(111)結晶面中での金属元素が他の平面よりも高い存在率で存在すること、
前記アルミニウム素線の断面方向となす角40~50°の平面上に、前記(200)結晶面中で金属元素が他の平面よりも高い存在率で存在すること、及び
前記アルミニウム素線の断面方向となす角60~70°の平面上に、前記(220)結晶面中で金属元素が他の平面よりも高い存在率で存在すること
の少なくともいずれかであることを特徴とする
アルミニウム素線。
【請求項3】
請求項1に記載のアルミニウム素線において、
Feが1.2~2質量%、Mgが0.03~0.2質量%、及び/又は、Siが0~0.03質量%であることを特徴とする
アルミニウム素線。
【請求項4】
請求項1に記載のアルミニウム素線において、
導電率が50%IACS以上であることを特徴とする
アルミニウム素線。
【請求項5】
請求項1に記載のアルミニウム素線において、
引張強度が300MPa以上であることを特徴とする
アルミニウム素線。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のアルミニウム素線と、
前記アルミニウム素線を絶縁体により被覆する被覆層と、
を備えることを特徴とする
アルミニウム電線。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、導電用として用いられるアルミニウム素線に関し、特に、伸線性を向上させたアルミニウム素線に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ケーブルに使用される導体としては主に高導電率である銅が用いられてきたが、近年、軽量化や環境負荷の軽減が可能となるアルミニウムが銅に替わる導体材料として期待されている。
【0003】
例えば、架空送電線においては、古くから、アルミニウム素線から構成される電線が用いられており、銅の電線を使用した場合に比べて大きな軽量化を果たしている。配電線においても、アルミニウム素線を用いた600V低圧CVケーブルなどが実用化されており、銅線よりも軽さや柔軟性の利点を有したケーブルとして活用されている。
【0004】
近年では、自動車の車内配線にもアルミニウム素線が用いられるようになってきており、今後銅線からアルミニウム素線への代替はますます加速していくと予想される。
【0005】
しかし、アルミニウム素線は、主に純度99%以上の純アルミニウムのワイヤーロッドから伸線工程を経て指定の線径に加工されるが、純アルミニウムは細径への伸線、特に線径φ0.1mm以下への伸線が困難とされており、細径の長尺素線の安定的な生産が困難である。
【0006】
引張強度についても、例えば、純アルミニウム(A1070、O材)では、引張強度が70MPa程度と非常に弱い。そのため、純アルミニウムに他元素を添加し合金化することで強度を上げることが試みられている。
【0007】
例えば、従来のアルミニウム素線としては、導体に利用されるアルミニウム合金線であって、Feを0.005質量%以上2.2質量%以下含有し、残部がAl及び不純物から成り、導電率が58%IACS以上であり、伸びが10%以上であることを特徴とするアルミニウム合金線が知られている(特許文献1参照)。
例えば、従来のアルミニウム素線を用いたアルミ導電線としては、Feを1.10~1.50mass%、Mgを0.03~0.25mass%、Siを0.02~0.06mass%含み、残部Al及び不可避不純物からなる線径0.07~1.50mmのアルミ合金素線を撚り合せて形成した撚線と、該撚線を被覆する樹脂層とからなる引張強度が140MPa以上のアルミ導電線が知られている(特許文献2参照)。
【0008】
また、例えば、従来のアルミニウム素線を用いたアルミ導電線としては、Feを0.10~0.3mass%、Mgを0.03~0.25mass%、Siを0.02~0.06mass%含み、残部Al及び不可避不純物からなる線径0.07~1.50mmのアルミ合金素線を撚り合せて形成した撚線と、該撚線を被覆する樹脂層とからなる引張強度が140MPa以上のアルミ導電線が知られている(特許文献3参照)。
【0009】
特開2017‐53035号公報
特開2006-19163号公報
特開2006-19164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、従来のアルミニウム素線は、例えば、特許文献1のように、Ti(チタン)やBi(ビスマス)のようなコストのかかる金属元素を必須元素とする一方で、線径φ0.3mmのアルミニウム素線の引張強さは120Mpa程度に止まっている。
(【0011】以降は省略されています)

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