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公開番号2025072126
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182667
出願日2023-10-24
発明の名称スズイオンの分離方法
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人
主分類C22B 25/00 20060101AFI20250430BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】 スズイオンを含む水溶液からのスズイオンの分離方法を提供する。
【解決手段】スズイオンの分離方法は、pHが2.3以上12以下であり、スズイオンを含む水溶液と、N-メチルグルカミンに由来する官能基を有する吸着材料と、を接触させることを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
pHが2.3以上12以下であり、スズイオンを含む水溶液と、N-メチルグルカミンに由来する官能基を有する吸着材料と、を接触させることを含む、前記水溶液からのスズイオンの分離方法。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記スズイオンは、4価のスズイオンを含む請求項1に記載の分離方法。
【請求項3】
前記水溶液は、グルコン酸及びその誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を更に含む請求項1に記載の分離方法。
【請求項4】
前記水溶液は、pHが10以下である請求項1に記載の分離方法。
【請求項5】
前記水溶液と前記吸着材料の接触は、20℃以上30℃以下で行われる請求項1に記載の分離方法。
【請求項6】
前記吸着材料は、セルロースを含む請求項1に記載の分離方法。
【請求項7】
前記吸着材料は、乾燥質量1gあたりのスズイオンの吸着量が20mg以上である請求項1に記載の分離方法。
【請求項8】
前記吸着材料と接触させた後の水溶液は、スズイオン濃度が0.1mol/L未満である請求項1に記載の分離方法。
【請求項9】
前記水溶液と接触させた吸着材料と、pHが2.3未満である水を含む液媒体と、を接触させて、前記吸着材料からスズイオンを回収することを更に含む請求項1に記載の分離方法。
【請求項10】
前記水溶液と前記吸着材料の接触は、バッチ法で行われる請求項1に記載の分離方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スズイオンの分離方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
スズめっき等の金属めっきは機械部品、フレキシブル基板、プリント配線板、電子部品の回路パターン等へのめっきとして広く利用されている。環境負荷低減等の観点から使用後のめっき液から金属イオンを回収する技術が求められている。例えば、特許文献1には、ニッケル、銅、鉛、亜鉛及びカドミウムをアルカリ錯体とし、コバルト、鉄およびマンガンを酸錯体として、アルカリ錯体をイオン交換樹脂に吸着させて、ニッケル、銅、鉛、亜鉛及びカドミウムを分離する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特願2022-030391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にはスズイオンを分離する方法については特には記載されていない。そこで本発明の一態様は、スズイオンを含む水溶液からのスズイオンの分離方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一態様は、pHが2.3以上12以下であり、スズイオンを含む水溶液と、N-メチルグルカミンに由来する官能基を有する吸着材料と、を接触させることを含む、水溶液からのスズイオンの分離方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、スズイオンを含む水溶液からのスズイオンの分離方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。また組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。さらに本明細書に記載される数値範囲の上限及び下限は、数値範囲として例示された数値をそれぞれ任意に選択して組み合わせることが可能である。以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための、スズイオンの分離方法を例示するものであって、本発明は、以下に示すスズイオンの分離方法に限定されない。
【0008】
スズイオンの分離方法
スズイオンの分離方法は、pHが2.3以上12以下であり、スズイオンを含む水溶液と、N-メチルグルカミンに由来する官能基を有する吸着材料と、を接触させる第1工程を含む。特定の官能基を有する吸着材料を、スズイオンの分離対象となるpHが特定の範囲である水溶液(以下、「対象水溶液」ともいう)と接触させることで、対象水溶液中のスズイオンを効率的に吸着材料に吸着させることができる。これにより対象水溶液中のスズイオンを効率的に分離することができる。これは例えば、特定のpH範囲において、N-メチルグルカミンに由来する官能基がスズイオンと効率的に錯体を形成できるためと考えることができる。
【0009】
スズイオンの分離対象となる対象水溶液にはスズイオンが含まれている。対象水溶液中のスズイオンの濃度は、例えば0.001mol/L以上0.1mol/L以下であってよく、好ましくは0.01mol/L以上、又は0.05mol/L以下であってよい。対象水溶液中のスズイオンは、2価のスズイオン(Sn
2+
)であっても、4価のスズイオン(Sn
4+
)であってもよく、これらの混合物であってもよい。対象水溶液に含まれるスズイオンの総量に対する4価のスズイオンの含有量の比は、例えば0.1以上であってよく、好ましくは0.5以上、0.9以上、または約1であってよい。
【0010】
対象水溶液のpHは、2.3以上12以下であってよく、好ましくは2.5以上、又は2.7以上であってよい。またpHは、好ましくは10以下、9.5以下、9以下、8以下、又は7以下であってよい。対象水溶液のpHは室温(約25℃)で測定される。
(【0011】以降は省略されています)

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