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公開番号
2025142756
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2024042287
出願日
2024-03-18
発明の名称
積層セラミックコンデンサ
出願人
株式会社村田製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
H01G
4/30 20060101AFI20250924BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】機械的なストレスが加わった場合の層ハガレの発生が抑制された積層セラミックコンデンサを提供すること。
【解決手段】積層セラミックコンデンサ1では、最外層内部電極層301の外層側711のケイ素およびマグネシウムの偏析量は、最外層内部電極層301の内層側712のケイ素およびマグネシウムの偏析量よりも多く、最外層内部電極層301の存在領域320と、最外層内部電極層301と接触して存在するケイ素およびマグネシウムの偏析領域330とによって画定される領域を第1の領域340としたとき、第1の領域340の外層側711のラインエッジラフネスAは、第1の領域340の内層側712のラインエッジラフネスBよりも大きい。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
積層された複数の誘電体層と積層された複数の内部電極層とを含み、
高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、
高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、
高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含み、
前記誘電体層と前記内部電極層とが交互に積層されてなる内層部と、
前記内層部を前記第1の主面側および前記第2の主面側から挟み込むように配置された外層部と、を含む積層体と、
前記第1の端面上に配置された第1の外部電極と、
前記第2の端面上に配置された第2の外部電極と、
を有する積層セラミックコンデンサにおいて、
前記外層部の最も近くに配置された前記内部電極層を最外層内部電極層とした場合、
前記最外層内部電極層の外層側のケイ素およびマグネシウムの偏析量は、前記最外層内部電極層の内層側のケイ素およびマグネシウムの偏析量よりも多く、
前記最外層内部電極層の存在領域と、前記最外層内部電極層と接触して存在するケイ素およびマグネシウムの偏析領域とによって画定される領域を第1の領域としたとき、
前記第1の領域の外層側のラインエッジラフネスAは、前記第1の領域の内層側のラインエッジラフネスBよりも大きい、積層セラミックコンデンサ。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記内部電極層の平均厚みCに対する前記第1の領域の外層側のラインエッジラフネスAの比(A/C)をDとし、
前記第1の領域の内層側のラインエッジラフネスBに対する前記第1の領域の外層側のラインエッジラフネスAの比(A/B)をEとすると、
Dは0.093以上0.341以下であり、
Eは1.23以上6.70以下である、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項3】
前記第1の領域の内層側の面積に対する前記第1の領域の外層側の面積の比をFとすると、
Fは1.1以上3.30以下である、請求項1または請求項2に記載の積層セラミックコンデンサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層セラミックコンデンサに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載された積層セラミックコンデンサは、チタン酸バリウムなどの誘電体からなるセラミック焼結体のコンデンサ本体を備える。コンデンサ本体の内部には誘電体層となるセラミック層を介して、銀または銀-パラジウム合金などの貴金属材料あるいはニッケルなどの卑金属材料からなる内部電極層が配置される。内部電極層は、コンデンサ本体の一方の端面と他方の端面とに交互に導出される。交互に導出された一方の内部電極層と他方の内部電極層とは、それぞれ異なる電位の外部電極に電気的に接続される。
【0003】
特許文献1に記載された積層コンデンサの内部電極層は金属材料で構成され、外部電極はこれと同一またはこれと合金化しうる金属を含む複数の金属成分とガラス成分とで構成される。外部電極は、導電性樹脂接着剤を介して配線基板に接着される。外部電極の断面積に対する金属成分の面積占有率は、60%から95%の範囲である。これによって、特許文献1に記載された積層コンデンサは、半田を用いることなく、安価に高い信頼性をもって配線基板に実装することを可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-237137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のような一般的な積層セラミックコンデンサに含まれる積層体は、高さ方向において、内層部と外層部とを有する。内層部は、誘電体層と内部電極層とが積層された部分である。外層部は、内部電極層は配置されず、誘電体層のみが配置された部分である。従来、内層部と外層部との機械的な接合力は高くない。そのため、積層セラミックコンデンサに機械的なストレスが加わった場合、内層部と外層部との間で層ハガレが発生するとの課題がある。
【0006】
そこで本発明は、機械的なストレスが加わった場合の層ハガレの発生が抑制された積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の積層セラミックコンデンサは、積層された複数の誘電体層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含み、前記誘電体層と前記内部電極層とが交互に積層されてなる内層部と、前記内層部を前記第1の主面側および前記第2の主面側から挟み込むように配置された外層部と、を含む積層体と、前記第1の端面上に配置された第1の外部電極と、前記第2の端面上に配置された第2の外部電極と、を有する積層セラミックコンデンサにおいて、前記外層部の最も近くに配置された前記内部電極層を最外層内部電極層とした場合、前記最外層内部電極層の外層側のケイ素およびマグネシウムの偏析量は、前記最外層内部電極層の内層側のケイ素およびマグネシウムの偏析量よりも多く、前記最外層内部電極層の存在領域と、前記最外層内部電極層と接触して存在するケイ素およびマグネシウムの偏析領域とによって画定される領域を第1の領域としたとき、前記第1の領域の外層側のラインエッジラフネスAは、前記第1の領域の内層側のラインエッジラフネスBよりも大きい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、機械的なストレスが加わった場合の層ハガレの発生が抑制された積層セラミックコンデンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は本開示の一実施形態の積層セラミックコンデンサの外観斜視図である。
図2は図1の101-101断面図である。
図3は図2の102-102断面図である。
図4は図2の103-103断面図である。
図5は図2の104-104断面図である。
図6は図1の101-101断面図である。
図7は図6の枠囲み110に相当する部分を拡大して示す図である。
図8は図6の枠囲み110に相当する部分を拡大して示す図である。
図9はラインエッジラフネスを説明するための図である。
図10は実施例および比較例の評価結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(積層セラミックコンデンサ)
図面を参照しながら本開示の一実施形態の積層セラミックコンデンサ1について説明する。図1は、本開示の一実施形態の積層セラミックコンデンサ1の外観斜視図である。図2は、図1の101-101断面図である。図3は、図2の102-102断面図である。図4は、図2の103-103断面図である。図5は、図2の104-104断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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