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公開番号2025059284
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169280
出願日2023-09-29
発明の名称金属回収方法
出願人宏幸株式会社
代理人個人
主分類C22B 1/00 20060101AFI20250403BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】電子機器等の廃棄物からより効率的に金属を回収することを可能にした金属回収方法を提供すること。
【解決手段】金属回収方法は、原料を粗解体する粗解体工程と、磁石を用いて鉄を選別する第1次磁気選別工程と、アルミを選別するX線光学選別工程と、原料を粉砕して粒状にする破砕工程と、磁石を用いて鉄を選別する第2次磁気選別工程と、電磁誘導センサによって検出されたステンレスをエアによって吹き飛ばすことによってステンレスを選別するとともに、ステンレスを選別した原料を渦電流によって金属と非金属とに選別するステンレス選別工程と、渦電流によって選別された金属から銅を選別する銅選別工程と、銅が選別する金属から真鍮を選別する真鍮選別工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原料の外装を破壊して外装と基板とを分離させる粗解体工程と、
この工程の後に実行され、磁石を用いて鉄を選別する第1次磁気選別工程と、
この工程の後に実行され、アルミを選別するX線光学選別工程と、
この工程の後に実行され、原料を粉砕して粒状にする破砕工程と、
この工程の後に実行され、磁石を用いて鉄を選別する第2次磁気選別工程と、
この工程の後に実行され、電磁誘導センサによって検出されたステンレスをエアによって吹き飛ばすことによってステンレスを選別するステンレス選別工程と、
この工程の後に実行され、渦電流によって金属と非金属とに分別し、非金属を除去する廃プラ除去工程と、
この工程の後に実行され、渦電流によって選別された金属から銅を選別する銅選別工程と、
この工程の後に実行され、銅が選別する金属から真鍮を選別する真鍮選別工程と、を有する金属回収方法。
続きを表示(約 99 文字)【請求項2】
請求項1記載の金属回収方法において、
前記粗解体工程は、原料となる廃棄機器の外装を粉砕した後に、前記外装とこの外装に着いている基板とを分離させる金属回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、湯沸し器、ガスメータ、電気メータ等の廃棄機器から金属を回収する金属回収方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、廃家電製品、パソコン、携帯電話等の基板から貴金属を回収することが盛んに行われるようになってきている。このため、より効率的な金属の回収方法の出現が望まれている。
【0003】
従来、この種の技術として、特許文献1に記載された技術が提案されている。特許文献1には、電気電子部品屑の選別処理で発生するプラスチックを含む部品屑に対し、塩水を用いた比重選別処理を行い、有価物付きプラスチック屑を分離して回収する工程を含む電気電子部品屑の処理方法について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-166728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、湯沸し器、ガスメータ、電気メータ等、金属筐体を有する廃棄物から基板を取り出す場合には、作業員が廃棄物を解体して金属筐体を分離することによって基板の取り出しが可能になる。しかし、この解体作業が容易でないため、大量の廃棄物から大量の基板を取り出すことが困難である。そこで、金属筐体を、破砕機を用いて破砕してから基板を取り出すことが考えられる。しかしながら、金属筐体を破砕する際に基板も細かく破砕されてしまい、基板からの金属の回収が困難になるおそれがある。しかも、他の金属も細かくなりすぎて回収が困難になり、後段の工程において回収目的の金属に他の金属が混ざってしまって、回収した金属の純度が低下するおそれがある。
【0006】
このような問題点があることから、残渣スクラップは、東南アジア等の諸外国に輸出されていたのが実情である。しかしながら、マレーシア国際貿易産業省(MITI)は、このほど、鉄・銅・アルミスクラップの輸入に定めた品質基準を2022年1月10日から発効すると発表した。この発表によると、歩留94.75%以上、異物混入率0.25%以内の基準を満たさないスクラップは、原則として輸入を禁止し、廃基板や電気電子部品等の混入を一切禁じている。日本では、銅、アルミスクラップの総輸出量の約3割をマレーシアに輸出しているのが実情であり、国内都市鉱山資源循環の課題も併せると、廃棄物からのより効率的な金属回収は、喫緊の課題である。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決し、電子機器等の廃棄物からより効率的に金属を回収することを可能にした金属回収方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備える。
【0009】
(1) 原料の外装を破壊して外装と基板とを分離させる粗解体工程と、
この工程の後に実行され、磁石を用いて鉄を選別する第1次磁気選別工程と、
この工程の後に実行され、アルミを選別するX線光学選別工程と、
この工程の後に実行され、原料を粉砕して粒状にする破砕工程と、
この工程の後に実行され、磁石を用いて鉄を選別する第2次磁気選別工程と、
この工程の後に実行され、電磁誘導センサによって検出されたステンレスをエアによって吹き飛ばすことによってステンレスを選別するステンレス選別工程と、
この工程の後に実行され、渦電流によって金属と非金属とに分別し、非金属を除去する廃プラ除去工程と、
この工程の後に実行され、渦電流によって選別された金属から銅を選別する銅選別工程と、
この工程の後に実行され、銅が選別する金属から真鍮を選別する真鍮選別工程と、を有する金属回収方法。
【0010】
(1)によれば、粗解体工程において、原料(例えば、筐体)の外装を破壊(粗解体)して外装と基板とを分離させるため、必要以上に細かく破砕することなく基板を取り出すことができる。このため、基板から貴金属を効率よく取り出すことが可能になる。また、粗解体工程において原料を自動的に適度な大きさにバラバラにした後、磁気選別機を用いて鉄を取り出し、次に、X線光学選別機を用いてアルミニウムを取り出す。これにより、原料から鉄が除かれた状態でX線光学選別機を通すことになるため、X線光学選別機での識別エラーを抑えることができる。ここまでで取り出された金属は、次工程であるハンマー分離破砕機による粉砕には進まないため、ここまでで取り出された金属が粉砕されることは、ない。
(【0011】以降は省略されています)

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