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公開番号
2025012690
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115725
出願日
2023-07-14
発明の名称
鋼線
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
アセンド弁理士法人
主分類
C22C
38/00 20060101AFI20250117BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】高い強度と優れた耐久比とを有する鋼線を提供する。
【解決手段】本開示による鋼線は、化学組成が、質量%で、C:0.70~1.10%未満、Si:0.10~1.00%、Mn:0.20~1.00%、P:0.020%以下、S:0.020%以下、Al:0.080%以下、O:0.0050%以下、及び、N:0.0100%以下、を含有し、残部はFe及び不純物からなり、引張強さが1600~2500MPaであり、らせん転位割合が0.60以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
化学組成が、質量%で、
C:0.70~1.10%未満、
Si:0.10~1.00%、
Mn:0.20~1.00%、
P:0.020%以下、
S:0.020%以下、
Al:0.080%以下、
O:0.0050%以下、及び、
N:0.0100%以下、を含有し、
残部はFe及び不純物からなり、
引張強さが1600~2500MPaであり、
らせん転位割合が0.60以上である、
鋼線。
続きを表示(約 730 文字)
【請求項2】
化学組成が、質量%で、
C:0.70~1.10%未満、
Si:0.10~1.00%、
Mn:0.20~1.00%、
P:0.020%以下、
S:0.020%以下、
Al:0.080%以下、
O:0.0050%以下、及び、
N:0.0100%以下、を含有し、
さらに、第1郡及び第2群からなる群から選択される1種以上を含有し、
残部はFe及び不純物からなり、
引張強さが1600~2500MPaであり、
らせん転位割合が0.60以上である、
鋼線。
[第1群]
Cr:0.50%以下、
Co:0.50%以下、
Cu:0.50%以下、
Ni:0.50%以下、
Mo:0.20%以下、
B:0.0050%以下、
W:0.20%以下、
Ti:0.100%以下、
Nb:0.100%以下、
Sn:0.100%以下、及び、
V:0.10%以下、からなる群から選択される1種以上
[第2群]
Ca:0.0050%以下、
Mg:0.0050%以下、
Zr:0.010%以下、及び、
希土類元素(REM):0.005%以下、からなる群から選択される1種以上
【請求項3】
請求項2に記載の鋼線であって、
前記化学組成は、前記第1群を含有する、
鋼線。
【請求項4】
請求項2に記載の鋼線であって、
前記化学組成は、前記第2群を含有する、
鋼線。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、鋼線に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
鋼線は、自動車用タイヤ用途のビード、橋梁用途のワイヤロープ、エレベーター用途のワイヤロープ、PC鋼線、及び、送電用ワイヤの硬鋼線等に利用されている。これらの用途に利用される鋼線では、高い引張強さが求められる。一方、鋼線の使用環境では、応力状態の変化を繰返し受ける。応力状態の変化としては、例えば、高い引張応力から低い引張応力への応力変化、又は、引張応力から圧縮応力への応力変化等である。したがって、鋼線には、高い疲労強度が求められる。
【0003】
高い引張強さ又は高い引張強さ及び高い疲労強度が得られる鋼線は、特開平10-305308号公報(特許文献1)及び特開平6-49592号公報(特許文献2)に提案されている。
【0004】
特許文献1に開示される鋼線は、C:0.70%以上及び1.00%未満を含有し、C断面表層と中心のビッカース硬度差100未満、引張強さ2000MPa以上、及び、伸び6%以上である。この鋼線では、伸線加工工程におけるダイスアプローチ角度、及び、1ダイス当たりの減面率を適正化し、さらに、最終ダイスの回転、又は、曲げ加工を施すことにより、伸び特性と強度とを高める。
【0005】
特許文献2に開示される鋼線は、重量%で、C:0.80~1.10%、Si:0.25%以下、Mn:0.45%以下、P:0.010%以下、S:0.010%以下、Cr:0.15~0.35%、N:0.0040%以下、及び、B:(0.0005~0.01)×Cr[%]+0.001%を含有し、残部はFe及び不可避的不純物からなる。この鋼線では、フェライト-セメンタイト界面における微小欠陥の発生を抑制しながら伸線を行い、強度及び疲労特性を高める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-305308号公報
特開平6-49592号公報
【非特許文献】
【0007】
友田ら、「中性子・X線回折ラインプロファイル解析の最近の進歩」、鉄と鋼、Vol.103(2017)No.2、第73~85頁
高木ら、「冷間加工した低炭素フェライト鋼の転位密度評価」、鉄と鋼、Vol.104(2018)No.11、第683-688頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1及び特許文献2で提案された手段とは異なる他の手段により、鋼線の引張強さ及び耐久比を高めてもよい。
【0009】
本開示の目的は、高い引張強さと優れた耐久比とを有する鋼線を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示による鋼線は、
化学組成が、質量%で、
C:0.70~1.10%未満、
Si:0.10~1.00%、
Mn:0.20~1.00%、
P:0.020%以下、
S:0.020%以下、
Al:0.080%以下、
O:0.0050%以下、及び、
N:0.0100%以下、を含有し、
残部はFe及び不純物からなり、
引張強さが1600~2500MPaであり、
らせん転位割合が0.60以上である。
(【0011】以降は省略されています)
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