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公開番号2025085612
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2024198665
出願日2024-11-14
発明の名称植物の成長促進方法
出願人株式会社土と野菜
代理人個人
主分類C05D 9/02 20060101AFI20250529BHJP(肥料;肥料の製造)
要約【課題】製造コストを低減させるとともに、散布された土壌を肥沃な土壌にすることができ、また、クエン酸鉄の効果を長続きさせることができるようにした植物の成長促進成方法を提供する。
【解決手段】麹菌を用いて生成される蒸留酒の生成過程で発生した酒粕と鉄を混合させ、当該混合させた混合体から鉄を除去する。そして、その混合体を、固形分と液体分に分離し、固形分については乾燥させ、液体については希釈化させる。そして、固形分については、陸上の圃場の肥料として散布するとともに、希釈化された液体を陸上の圃場もしくは河川、海上の圃場に散布して、発根促進させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
麹菌を用いて生成される蒸留酒の生成過程で発生した酒粕と鉄を混合させる工程と、
当該混合させた混合体から鉄を除去する工程と、
当該鉄を除去された混合体から固形分と液体分に分離する工程と、
当該分離された固形分を乾燥させて固形分を抽出する工程と、
前記分離された液体を希釈化させる工程と、
を備え、
前記抽出された固形分を陸上の圃場の肥料として散布するとともに、前記希釈化された液体を陸上の圃場もしくは河川、海上の圃場に散布するようにしたことを特徴とする植物の成長促進方法。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
前記蒸留酒が、焼酎、泡盛、白酒である請求項1に記載の植物の成長促進剤精製方法。
【請求項3】
前記希釈化させる工程が、
前記分離された液体に硫酸カルシウムの粉体を投入して沈殿物を生成し、
当該沈殿物を除去して、残った液体を希釈化させるようにする。
請求項1に記載の植物の成長促進方法。
【請求項4】
前記硫酸カルシウムが、石膏ボードを焼成して得られた半水石膏である請求項3に記載の植物の成長促進方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、陸上植物や海洋植物の成長を促進させるとともに、陸上における土壌改良も行えるようにした植物の育成促進方法に関するものであって、より詳しくは、焼酎などを製造する工程で排出される焼酎粕を利用して、植物の成長を促進させるようにした方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、クエン酸鉄などの二価鉄は、植物の成長を促進させる植物活力剤として用いられる(特許文献1参照)。このような二価鉄は、肥料や農薬の効力とは異なり、植物の光合成機能を高めるための植物ホルモンを活性化させる働きを有するものとして知られており、イオン化された状態で根毛から吸収され、根の成長を助けるとともに、植物の傷ついた部分から滲み出る物質と結合して膜を生成し、傷口を保護して水分や養分の吸収を助けるという効果を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7348610号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなクエン酸鉄を用いて植物の成長促進剤を生成する場合、次のような問題がある。
【0005】
すなわち、成長促進剤としてのクエン酸鉄を生成する場合、工業的に生成されたクエン酸と鉄とを用いて二価鉄であるクエン酸鉄を生成するため、コストが高くなるという問題がある。
【0006】
また、このようなクエン酸鉄は、肥料や土壌改良材と異なり、植物ホルモンの活性化を働きかけるものであるため、圃場における土壌そのものを肥沃な土地にすることができない。
【0007】
さらには、陸上の植物にクエン酸鉄を付与する場合、水溶液の状態で植物に付与することになるが、大量に発生したクエン酸鉄の水溶液は重量があり、運搬するのにはコストが掛かるばかりでなく、その水溶液を圃場に散布した場合、その効果が長続きしないといった問題もある。
【0008】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、製造コストを低減させるとともに、散布された土壌を肥沃な土壌にすることができ、また、クエン酸鉄の効果を長続きさせることができるようにした植物の成長促進方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、麹菌を用いて生成される蒸留酒の生成過程で発生した酒粕と鉄を混合させる工程と、当該混合させた混合体から鉄を除去する工程と、当該鉄を除去された混合体から固形分と液体分に分離する工程と、当該分離された固形分を乾燥させて固形分を抽出する工程と、前記分離された液体を希釈化させる工程と、を備え、前記抽出された固形分を陸上の圃場の肥料として散布するとともに、前記希釈化された液体を陸上の圃場もしくは河川、海上の圃場に散布するようにしたものである。
【0010】
このようにすれば、麹菌を用いた蒸留酒の生成過程で発生した大量の酒粕に含まれるクエン酸を利用することで、クエン酸鉄を含有する固形物を生成することができるとともに、その蒸留酒の製造過程で用いられる微生物や有機物を含有する固形物を生成することができるようになる。これにより、この固形物を農場に散布した場合、ゆっくりと植物の成長を促進させることができるとともに、微生物や有機物の作用によって、土壌改良を行うことができるようになる。さらには、希釈化された液体を、陸上の圃場に希釈散布したり、あるいは、海藻類の海洋圃場などに散布することで、陸上の圃場における植物の発根促進や、海洋圃場の磯焼けなどを防止することができ、海苔や昆布の成長を促進させることができるようになる。また、蒸留酒の生成過程で発生した大量の酒粕を再利用することができるため、廃棄コストを低減させることができるようになる。
(【0011】以降は省略されています)

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