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公開番号
2025092304
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023208108
出願日
2023-12-09
発明の名称
有機発酵肥料
出願人
株式会社ビッグウィルマテリアル
代理人
個人
主分類
C05F
17/00 20200101AFI20250612BHJP(肥料;肥料の製造)
要約
【課題】悪臭もなく、大型の製造設備が不要で安価に製造でき、キノコ廃菌床、竹材、籾殻、ブドウ粕など、あるいはワカメ、コンブなど海藻の廃棄材を継続的に有効活用でき、コストも低廉である有機発酵肥料を提供する。
【解決手段】有機物からなる廃棄物と亜臨界水処理した飼料を従来の飼料に混合して飲食させた家畜の糞尿を適切な水分量に管理し、攪拌機で均一に攪拌混合し、積み込みして発酵させながら第1段階では50~70℃で切り返しを行い、発酵と切り返しを繰り返し行う。第2段階では40℃前後で96時間保温加熱を行うと1~2ヵ月程度で有機発酵肥料ができ上る。得られた有機発酵肥料は、悪臭がなく、肥効バランスがよく、農作物の発根促進、微生物の増殖の促進、土壌病の予防、連作障害の除去等の効果を得られる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
有機物からなる廃棄物を一次発酵させた物品 と 亜臨界水処理した発酵熟成飼料を混合した飼料を与えた家畜の糞尿 を攪拌して二次発酵させたこと を特徴とする有機発酵肥料。
続きを表示(約 63 文字)
【請求項2】
粉砕竹チップ を攪拌まえに添加して二次発酵させたこと を特徴とする請求項1記載の有機発酵肥料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、亜臨界水処理した発酵熟成飼料を従来の飼料に混合した飼料を与えた家畜の糞尿を利用した有機発酵肥料に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
有機物からなる廃棄物、例えば牛糞、鶏糞等の糞尿やこれらと混合された敷き材は、古くから有機発酵肥料として活用されている。しかしながら、家畜の糞尿は悪臭が強く社会問題化し、悪臭防止法により悪臭を一定基準以下に抑えることが義務付けられるようになり、牛、豚、鶏などを飼育する酪農家は集落から離れた場所に移転しているが、風向きによっては悪臭苦情が寄せられる事も起きている。また、これらの糞尿を利用した有機発酵肥料の製造場所や有機発酵肥料の使用場所に関しても同様な状況下にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開H02-267179
特開H09-087075
特開H10-167866
特開H11-171674
【非特許文献】
【0004】
亜臨界水処理技術の導入検討(まとめ)、農水省発行
肥料製造における亜臨界水処理技術の導入検討、農水省発行
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこれらの点に鑑みて前記の悪臭問題を解決し、有機発酵肥料の製造場所、有機発酵肥料の使用場所などの問題を解決でき、悪臭もなく、大型の製造設備が不要で、家畜の糞尿、キノコ廃菌床、竹材、籾殻、ブドウ粕など、あるいはワカメ、コンブなど海藻の廃棄材を継続的有効活用ができ、コストも低廉にできる有機発酵肥料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の有機発酵肥料は、亜臨界水処理した発酵熟成飼料を従来の飼料に混合して飲食させた家畜の糞尿と有機物を主成分とするものである。亜臨界水処理した発酵熟成飼料と従来の飼料を混合して飲食した家畜の糞尿は、分解酵素の働きにより、アンモニア、トリメチルアミン、硫化水素、塩分等が分解されて悪臭が減少し、土壌を固めるタンパク質等を早期に低分子化分解する酵素を多く含んでいる。
【0007】
本発明で使用する家畜の糞尿は、豆類、米ぬかなどの飼料を亜臨界水処理した発酵熟成飼料を飲食した家畜のものであれば、牛、豚、鶏など何れの糞尿も使用できる。この糞尿を土場に積み込みして、水分率40~60%にして使用する。
有機物からなる廃棄物の一つとして、キノコ廃菌床を使用する。キノコ菌床の素材成分は、広葉樹、針葉樹などの大鋸屑やコーンカブ、籾殻などにフスマ、米ぬかなどを混ぜたものであり、名称もキノコ菌床とかシイタケ菌床と呼ばれたりするが、本発明ではキノコ栽培に使用する菌床を総称してキノコ菌床と言う。キノコ廃菌床は、キノコ栽培の後に廃棄される菌床である。
キノコ廃菌床はそのまま粉砕して使用すると農作物に有害と成るチッ素飢餓による生育阻害や廃材中に含まれる有害成分による生育阻害の可能性が考えられるため、一次発酵として、3ヵ月~1年程度積み込みして水分率を60~70%に保ちながら発酵、切り返しを繰り返して十分発酵させ、水分率40~50%にしてから使用する。
有機物から成る廃棄物の他の一つとして竹材があるが、伐採直後のものは水分率が高いので1~2週間程度天日乾燥して水分調整をしてから使用する。伐採後1か月程度の期間天日乾燥させてから使用すると適切な水分率となる。これらの竹材を粉砕機でチップ状に粉砕し、水分率30~40%に調整して使用する。
その他の有機物から成る廃棄物として、籾殻、ブドウの搾りかす、ワカメ、コンブ等の海藻の茎や根本部分 等があるが、一次発酵として、これらは夫々発酵させて適切な水分率に管理してから使用し、樹木や雑草などは焼却灰にしてから使用する。焼却灰は常時使用するものではないが、使用する場合は家畜の糞尿と有機物から成る廃材を攪拌する前に添加、混合する。
飼料を亜臨界水処理した発酵熟成飼料を従来の飼料に混合して飲食させた家畜の糞尿と前記の有機物の中から選択した有機物を攪拌機で攪拌混合した後、二次発酵として、土場に積み込みして発酵させるが、好気性菌の働きで発酵を早く進行させるため適宜切り返して完熟させ有機発酵肥料を製造する。
このようにして造られた有機発酵肥料は、家畜糞尿の悪臭がなく、肥効バランスがよく、植物の発根促進、微生物の増殖の促進、土壌病の予防、連作障害の除去等の効果が得られる。
【発明の効果】
【0008】
家畜糞尿の悪臭問題が解決されるので、有機発酵肥料の製造場所を集落から離れた場所に移転することなく、また、有機発酵肥料の使用も場所を気にすることなく使用でき、大量にかつ継続的に発生し処理に困っている家畜の糞尿やキノコ廃菌床、竹材、籾殻、ブドウ粕、海藻などの廃材を継続的に有効活用ができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
有機発酵肥料製造フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について図を参照しながら説明する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)
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