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公開番号2025063103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2024231877,2022504084
出願日2024-12-27,2019-07-23
発明の名称ASIC1チャネルアンタゴニスト抗体
出願人シャンハイテック ユニバーシティ,SHANGHAITECH UNIVERSITY
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A61K 39/395 20060101AFI20250408BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】技術は、概して、虚血性脳卒中を阻止するまたは治療する組成物および方法に関する。
【解決手段】本本技術は、抗ASIC1a抗体を有効量で投与して、虚血性脳卒中に罹患したまたはかかりやすい対象を治療することに関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
それを必要とする対象における虚血性脳卒中を治療するための方法であって、重鎖免疫グロブリン可変ドメイン(V
H
)および軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン(V
L
)を含む抗体またはその抗原結合フラグメントの治療有効量を対象に投与する工程を含み、
前記V
H
が、配列番号3、13、23、33、43、および53からなる群から選択されるV
H
-CDR1配列;配列番号4、14、24、34、44、および54からなる群から選択されるV
H
-CDR2配列;ならびに配列番号5、15、25、35、45、および55からなる群から選択されるV
H
-CDR3配列を含み;
前記V
L
が、配列番号8、18、28、38、48、および58からなる群から選択されるV
L
-CDR1配列;配列番号9、19、29、39、49、および59からなる群から選択されるV
L
-CDR2配列;ならびに配列番号10、20、30、40、50、および60からなる群から選択されるV
L
-CDR3配列、からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、前記方法。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
抗体またはその抗原結合フラグメントが、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgM、IgD、およびIgEからなる群から選択されるアイソタイプのFcドメインをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
抗体またはその抗原結合フラグメントが、Fab、F(ab’)
2
、Fab’、scF
V
、およびF
V
からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
抗体またはその抗原結合フラグメントが、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、または二重特異性抗体である、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
抗体またはその抗原結合フラグメントがASIC1aタンパク質に結合する、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
抗体またはその抗原結合フラグメントが、ASIC1aの細胞外ドメインに結合する、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
抗体またはその抗原結合フラグメントが、2つのASIC1aサブユニットにまたがるエピトープに結合する、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
抗体またはその抗原結合フラグメントがプロトン誘導性ASIC1a電流を阻害する、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】

H
が、配列番号2、12、22、32、42、および52からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】

L
が、配列番号7、17、27、37、47、および57からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本技術は、一般に、ASIC1a活性および/またはシグナル伝達と関連した疾患を阻止するまたは治療する組成物および方法に関する。より特に、本技術は、有効量の抗ASIC1a抗体を対象に投与して、ASIC1a活性および/またはシグナル伝達によって引き起こされるまたはそれに関連した虚血性脳卒中および関連病状に罹患したまたはかかりやすい対象を治療することを提供する。
続きを表示(約 4,600 文字)【背景技術】
【0002】
以下の説明は、読み手の理解を支援するために提供される。提供される情報または引用される参考文献のいずれも、先行技術であるとは認められない。
酸感受性イオンチャネル(ASIC)は、細胞外プロトンによってゲート制御(gate)される。ASICは、細胞外アシドーシスによって活性化されるカチオンチャネルである。6種のASICサブユニット:ASIC1a、ASIC1b、ASIC2a、ASIC2b、ASIC3、およびASIC4をコードする少なくとも4種の遺伝子が同定されており、その中の「a」および「b」という名称は、それぞれ、ASIC1およびASIC2遺伝子の選択的スプライシングされた変種であるACCN2およびACCN1を表す。アミロリドによる遮断に感受性がある機能的ASICチャネルは、ホモマーまたはヘテロマー形態のいずれかでアセンブリした3種のサブユニットから構成される。ASIC1aは脳において高発現し、他のASICアイソフォームとともに機能的ホモマーまたはヘテロマーチャネルを形成する。pH7.0付近の活性化閾値を有して、ASIC1aは、脳においてアシドーシスの一次センサーとして働き、正常ならびに病態に関わる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、ASIC1a活性および/またはシグナル伝達と関連した疾患を阻止するまたは治療する組成物および方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
1つの態様において、本技術は、それを必要とする対象における虚血性脳卒中を治療するための方法であって、重鎖免疫グロブリン可変ドメイン(V
H
)および軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン(V
L
)を含む抗体またはその抗原結合フラグメントの治療有効量を対象に投与する工程を含み、V
H
は、配列番号3、13、23、33、43、および53からなる群から選択されるV
H
-CDR1配列;配列番号4、14、24、34、44、および54からなる群から選択されるV
H
-CDR2配列;ならびに配列番号5、15、25、35、45、および55からなる群から選択されるV
H
-CDR3配列を含み;V
L
は、配列番号8、18、28、38、48、および58からなる群から選択されるV
L
-CDR1配列;配列番号9、19、29、39、49、および59からなる群から選択されるV
L
-CDR2配列;ならびに配列番号10、20、30、40、50、および60からなる群から選択されるV
L
-CDR3配列、からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、前記方法を提供する。
【0005】
付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、V
H
は、配列番号2、12、22、32、42、および52からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、V
L
は、配列番号7、17、27、37、47、および57からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む。一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号2および配列番号7(ASC01);配列番号12および配列番号17(ASC02);配列番号22および配列番号27(ASC03);配列番号32および配列番号37(ASC04);配列番号42および配列番号47(ASC05);ならびに配列番号52および配列番号57(ASC06)からなる群から選択されるV
H
アミノ酸配列およびV
L
アミノ酸配列を含む。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントはASC06である。
付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgM、IgD、およびIgEからなる群から選択されるアイソタイプのFcドメインをさらに含む。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、Fab、F(ab’)
2
、Fab’、scF
V
、およびF
V
からなる群から選択される。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、または二重特異性抗体である。
【0006】
付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ、配列番号2および配列番号7(ASC01);配列番号12および配列番号17(ASC02);配列番号22および配列番号27(ASC03);配列番号32および配列番号37(ASC04);配列番号42および配列番号47(ASC05);ならびに配列番号52および配列番号57(ASC06)からなる群から選択されるV
H
アミノ酸配列およびV
L
アミノ酸配列を含む。
付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントはASIC1aタンパク質に結合する。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、ASIC1aタンパク質またはそのフラグメントを発現する細胞に結合する。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、ASIC1aタンパク質の細胞外ドメインまたは完全長ASIC1aタンパク質に結合する。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2つのASIC1aサブユニットにまたがるエピトープに結合する。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントはプロトン誘導性ASIC1a電流を阻害する。
【0007】
1つの態様において、本技術は、それを必要とする対象における虚血性脳卒中の1つまたは複数の症状を緩和する方法を提供することであって、前記方法は、重鎖免疫グロブリン可変ドメイン(V
H
)および軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン(V
L
)を含む抗体またはその抗原結合フラグメントの治療有効量を対象に投与する工程を含み、前記V
H
は、配列番号3、13、23、33、43、および53からなる群から選択されるV
H
-CDR1配列;配列番号4、14、24、34、44、および54からなる群から選択されるV
H
-CDR2配列;ならびに配列番号5、15、25、35、45、および55からなる群から選択されるV
H
-CDR3配列を含み;前記V
L
は、配列番号8、18、28、38、48、および58からなる群から選択されるV
L
-CDR1配列;配列番号9、19、29、39、49、および59からなる群から選択されるV
L
-CDR2配列;ならびに配列番号10、20、30、40、50、および60からなる群から選択されるV
L
-CDR3配列、からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、ことを提供する。
【0008】
付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、IgA2、IgM、IgD、およびIgEからなる群から選択されるアイソタイプのFcドメインをさらに含む。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、Fab、F(ab’)
2
、Fab’、scF
V
、およびF
V
からなる群から選択される。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、モノクローナル抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、または二重特異性抗体である。
付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントはASIC1aタンパク質に結合する。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、ASIC1aタンパク質の細胞外ドメインまたは完全長ASIC1aタンパク質に結合する。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2つのASIC1aサブユニットにまたがるエピトープに結合する。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントはASIC1aを阻害する。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントはASIC1a電流を阻害する。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、抗体またはその抗原結合フラグメントはプロトン誘導性ASIC1a電流を阻害する。
【0009】
付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、虚血性脳卒中の1つまたは複数の症状は、突発的脱力、顔面、腕、または脚の麻痺またはしびれ、顔面の片側の下垂、錯乱、発話困難、言語理解障害、一方または両方の目での視力障害、かすみ目、黒内障、複視、呼吸困難、めまい、歩行困難、平衡感覚の喪失、協調運動障害、原因不明の転倒、意識の喪失、突然の頭痛または激しい頭痛である。付加的にまたは代替的に、一部の実施形態において、虚血性脳卒中の1つまたは複数の症状は、突発性顔面脱力、顔面の片側の下垂、上肢の片側筋力低下、または異常発語である。
【0010】
1つの態様において、本技術は、それを必要とする対象における虚血性脳卒中を治療するための方法であって、(a)配列番号7、17、27、37、47、もしくは57のうちのいずれか1つの軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、もしくは少なくとも99%同一である軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列(V
L
);および/または(b)配列番号2、12、22、32、42、もしくは52のうちのいずれか1つに存在する重鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、もしくは少なくとも99%同一である重鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列(V
H
)、を含む抗体またはその抗原結合フラグメントの治療有効量を対象に投与する工程を含む方法を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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