TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025085818
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2025048117,2023138493
出願日2025-03-24,2022-03-10
発明の名称感熱記録体
出願人日本製紙株式会社
代理人個人
主分類B41M 5/44 20060101AFI20250529BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】感熱記録体に求められる様々な性能のうち高速印字性に優れ、更に印字走行性、耐油性、溶剤バリア性等に優れる感熱記録体を提供する。
【解決手段】支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層及び該感熱記録層上に保護層を有する感熱記録体において、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、ウレア化合物を1種含有し、該保護層が、アクリル系樹脂を含有する、感熱記録体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層及び該感熱記録層上に保護層を有する感熱記録体において、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、下記(3)で表される第3のウレア化合物を含有し、該保護層が、下記(4)又は(5)で表されるアクリル系樹脂を含有し、該保護層中の該アクリル系樹脂の含有量が15.0~50.0重量%であり、該アクリル系樹脂の最低造膜温度(MFT)が0℃~25℃である、感熱記録体。
(3)下記一般式(化4)で表される第3のウレア化合物、
TIFF
2025085818000016.tif
38
168
(式中、R

は水素原子又はアルキル基を表し、R

~R

はそれぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はアリールアミノ基を表す。)
(4)ガラス転移点(Tg)が50℃より高く95℃以下である非コアシェル型アクリル系樹脂
(5)下記(a1)、(a2)及び(a3)を(b)の存在下で重合させて成る共重合体Aから成るコアと、下記(a1)及び(a2)を(b)の存在下で重合させて成る共重合体Bから成るシェルとから成るコアシェル型粒子の水性エマルジョンである、シラン変性アクリル系樹脂。
(a1)少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステル
(a2)アルコキシシリル基及びエチレン性二重結合を有する単量体
(a3)カルボキシル基及びエチレン性二重結合を有する単量体
(b)アリル基及びポリオキシエチレン鎖を有する硫酸塩を含有する重合性界面活性剤
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記第3のウレア化合物がN-[2-(3-フェニルウレイド)フェニル]ベンゼンスルホンアミドである、請求項1に記載の感熱記録体。
【請求項3】
印字速度25.4cm/秒(10インチ/秒)で、バーコード(CODE39)を縦方向(プリンタヘッドの移動方向とバーコードが直交)に印字し、該バーコードをバーコード検証機で読み取り、ANSI規格のシンボルグレードで表したときの平均値がB以上である(但し、シンボルグレード:バーコードをバーと垂直方向に10分割して、各箇所1回ずつ読み取り試験を実施したときの平均値で、優れた方からA、B、C、D、Fの5段階評価で表す)、請求項2に記載の感熱記録体。
【請求項4】
前記感熱記録層中のウレア化合物の含有量(固形分)の総量が1.0~70.0重量%である、請求項1~3のいずれか一項に記載の感熱記録体。
【請求項5】
前記保護層中のアクリル樹脂の含有量(固形分)が15.0~50.0重量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の感熱記録体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料(以下、「ロイコ染料」ともいう。)と電子受容性顕色剤(以下、「顕色剤」ともいう。)との発色反応を利用した感熱記録体であって、高速印字性に優れ、更に印字走行性、耐油性、溶剤バリア性等に優れる感熱記録体に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、感熱記録体は通常無色ないし淡色のロイコ染料と顕色剤とを含有する塗工液を、紙、合成紙、フィルム、プラスチック等の支持体に塗工したものであり、サーマルヘッド、ホットスタンプ、熱ペン、レーザー光等の加熱による瞬時の化学反応により発色し、記録画像が得られる。感熱記録体は、ファクシミリ、コンピューターの端末プリンタ、自動券売機、計測用レコーダー、スーパーマーケットやコンビニなどのレシート等の記録媒体として広範囲に使用されている。
近年、感熱記録体は、各種チケット用、レシート用、ラベル用、銀行のATM用、ガスや電気の検針用、車馬券等の金券用など多様な用途にも拡大してきており、そのため、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性、耐油性、過酷な条件下における画像部及び白紙部の保存性など様々な性能が必要とされてきている。
このような要求に対して、特定の2種類の顕色剤を組み合わせて用いることにより、耐水性、画像部の耐可塑剤性、白紙部の耐熱性などを向上させた感熱記録体(特許文献1)や、感熱記録体の発色濃度、白色度、及び印字部の保存性などの要求性能を向上させるための顕色剤としてのウレア化合物(特許文献2、3)が開示されている。
また、感熱記録体の保存安定性を向上させる方法として、感熱記録層の上に保護層を設ける方法が知られている。
この感熱記録層や保護層にシラン変性アクリル樹脂を含有させることにより、印刷時のヘッド摩耗を改善したり、感熱記録体の画像保存性や耐水性を改善させることが知られている(特許文献4、5等)。
更に、保護層に、ガラス転移点(Tg)が50℃より高く95℃以下であるアクリル系樹脂を含有させることにより、感熱記録体が十分な耐水性等を有することが知られている(特許文献6等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-80852
国際公開WO2019/044462
特開2020-066148
特開平5-574
特開2000-238432
国際公開WO2010/110209
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、感熱記録体に求められる様々な性能のうち高速印字性に優れ、更に印字走行性、耐油性、溶剤バリア性等に優れる感熱記録体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは鋭意検討の結果、感熱記録層に、顕色剤として、特定のウレア化合物を含有させ、感熱記録層上に設けた保護層にアクリル系樹脂を含有させることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、支持体上に、無色ないし淡色の電子供与性ロイコ染料及び電子受容性顕色剤を含有する感熱記録層及び該感熱記録層上に保護層を有する感熱記録体において、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、下記(3)で表されるウレア化合物を含有し、該保護層が、下記(4)又は(5)で表されるアクリル系樹脂を含有し、該保護層中の該アクリル系樹脂の含有量が15.0~50.0重量%であり、該アクリル系樹脂の最低造膜温度(MFT)が0℃~25℃である、感熱記録体である。
(3)下記一般式(化4)で表される第3のウレア化合物、
TIFF
2025085818000001.tif
38
168
(式中、R

は水素原子又はアルキル基を表し、R

~R

はそれぞれ同じであっても異なってもよく、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルカルボニルオキシ基、アリールカルボニルオキシ基、アルキルカルボニルアミノ基、アリールカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、又はアリールアミノ基を表す。)
(4)ガラス転移点(Tg)が50℃より高く95℃以下である非コアシェル型アクリル系樹脂
(5)下記(a1)、(a2)及び(a3)を(b)の存在下で重合させて成る共重合体Aから成るコアと、下記(a1)及び(a2)を(b)の存在下で重合させて成る共重合体Bから成るシェルとから成るコアシェル型粒子の水性エマルジョンである、シラン変性アクリル系樹脂。
(a1)少なくとも1種の(メタ)アクリル酸エステル
(a2)アルコキシシリル基及びエチレン性二重結合を有する単量体
(a3)カルボキシル基及びエチレン性二重結合を有する単量体
(b)アリル基及びポリオキシエチレン鎖を有する硫酸塩を含有する重合性界面活性剤
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、発色性能を有しつつ、高速印字性が良好な感熱記録体を提供することができ、さらに、印字走行性、耐油性、溶剤バリア性等が良好な感熱記録体を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の感熱記録体は、支持体上に感熱記録層及び該感熱記録層上に保護層を有し、該感熱記録層が、電子受容性顕色剤として、特定のウレア化合物を含有し、該保護層が、アクリル系樹脂を含有する。
以下、本発明の感熱記録体の感熱記録層で使用される各種材料を例示するが、バインダー、架橋剤、顔料などは上記課題に対する所望の効果を阻害しない範囲で、必要に応じて設けられた各塗工層にも使用することが可能である。
【0008】
本発明のウレア化合物は、下記(1)~(2)から選択される。
(1)下記一般式(化5)で表される第1のウレア化合物、
TIFF
2025085818000002.tif
34
166
(式中、R

及びR

は、上記と同様に定義される。)
(2)下記一般式(化3)で表される第2のウレア化合物、
TIFF
2025085818000003.tif
39
158
(式中、R

及びmは上記と同様に定義され、R

~R

は後述する。)
(3)下式(化4)で表される第3のウレア化合物
TIFF
2025085818000004.tif
38
168
(式中、R

は上記と同様に定義され、R

~R

は後述する。)
【0009】
更に、本発明で用いるウレア化合物は、上記(1)~(2)で表されるウレア化合物から選択される。
【0010】
本発明で用いる第1のウレア化合物は下式(化5)で表される。
TIFF
2025085818000005.tif
34
166
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本製紙株式会社
包装用基材
8日前
日本製紙株式会社
免疫調整剤
11日前
日本製紙株式会社
蒸着用原紙
23日前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
1か月前
日本製紙株式会社
粉末状セルロース
24日前
日本製紙株式会社
粉末状セルロース
24日前
日本製紙株式会社
非塗工紙及び非塗工紙の製造方法
11日前
日本製紙株式会社
液体紙容器用原紙及び液体紙容器
17日前
日本製紙株式会社
除草剤組成物および除草剤の散布方法
12日前
日本製紙株式会社
紙容器基材、紙容器、及び紙容器基材製造システム
24日前
日本製紙株式会社
感熱記録体
2日前
日本製紙株式会社
植物栽培用土壌の調製方法、土壌調製剤、植物生長促進剤、および植物の生産方法
4日前
日本製紙株式会社
土壌固化剤、およびそれを用いた土壌固化方法
2日前
日本製紙株式会社
蒸着用原紙と包装材料および蒸着紙の製造方法
18日前
大洋塩ビ株式会社
押出形材用塩化ビニル系重合体組成物及びその製造方法
1か月前
シヤチハタ株式会社
印判
10日前
シヤチハタ株式会社
反転式印判
4か月前
三光株式会社
感熱記録材料
2か月前
独立行政法人 国立印刷局
印刷物
2か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
3か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
3か月前
日本製紙株式会社
感熱記録体
3か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
1か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
4か月前
独立行政法人 国立印刷局
記録媒体
4か月前
株式会社リコー
液体吐出装置
29日前
株式会社リコー
液体吐出装置
12日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
5日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
4か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
1か月前
理想科学工業株式会社
印刷装置
2か月前
キヤノン株式会社
印刷システム
3か月前
ブラザー工業株式会社
プリンタ
4か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
3か月前
続きを見る