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公開番号
2025084569
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-03
出願番号
2023198565
出願日
2023-11-22
発明の名称
植物栽培用土壌の調製方法、土壌調製剤、植物生長促進剤、および植物の生産方法
出願人
日本製紙株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A01G
24/22 20180101AFI20250527BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】本発明によれば、アルミニウム等の金属塩を土壌に添加することなく、水分・養分の保持能が低く、かつ乾燥した環境においても水分や栄養分の流出を防ぐことで、植物の生育を可能にする土壌の調製方法および土壌調製剤を提供することを課題とする。
【解決手段】肥料とミクロフィブリルセルロースとを土壌に添加することを特徴とする植物栽培用土壌の調製方法、及びその植物栽培用土壌調製剤、植物生長促進剤、さらにそれを用いる植物の生長方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
肥料とミクロフィブリルセルロースとを土壌に添加することを特徴とする植物栽培用土壌の調製方法。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記土壌100重量部(乾燥重量)に対して、前記ミクロフィブリルセルロースの添加重量が0.01~5重量部である、請求項1に記載の植物栽培用土壌の調製方法。
【請求項3】
前記ミクロフィブリルセルロースがカルボキシメチル基を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の植物栽培用土壌の調製方法。
【請求項4】
前記ミクロフィブリルセルロースにおけるカルボキシメチル基の置換度が0.01~0.50であることを特徴とする、請求項3に記載の植物栽培用土壌の調製方法。
【請求項5】
前記ミクロフィブリルセルロースがカルボキシル基を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の植物栽培用土壌の調製方法。
【請求項6】
前記ミクロフィブリルセルロース中のカルボキシル基量が1.0~2.0mol/gであることを特徴とする、請求項5に記載の植物栽培用土壌の調製方法。
【請求項7】
肥料とミクロフィブリルセルロースとを含むことを特徴とする植物栽培用土壌調製剤。
【請求項8】
肥料とミクロフィブリルセルロースとを含むことを特徴とする植物栽培用土壌調製剤を使用する植物の生産方法。
【請求項9】
肥料とミクロフィブリルセルロースとを含むことを特徴とする植物生長促進剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物栽培用土壌の調製方法に関する。より詳細には、肥料とミクロフィブリルセルロースとを土壌に添加することを特徴とする植物栽培用土壌の調製方法及び土壌の調製剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
植物が育つ良い土壌の条件には、通気性と排水性が良好であることと同時に、水分や肥料を保持するための適度な保水力と保肥力があることがあげられる。近年、食糧危機の観点等から、これまで農作物を生産するのに適していないと考えられていた保水性や保肥性が低い土地等においても、農作物の生産効率を向上する為に土壌を改良する試みが行われている。
【0003】
一方、植物繊維を細かく解すことで得られる微細繊維状セルロースは、ミクロフィブリルセルロース及びセルロースナノファイバーを包含するものであり、約2nm~数10μm程度の繊維径の微細繊維であることが知られている。近年、微細繊維状セルロースは、天然由来の素材であることから、生分解性のある資源としての活用が期待されている。
【0004】
セルロース性物質によって土壌の保水性を向上させる方法としては、カルボキシメチルセルロースのアルミニウム金属塩からなるゲル状物質を土壌中に配置し、土壌中のバクテリアによるゲル状物質の生分解の結果、ゲルの架橋構造が崩壊されることで、ゲル内に包含されていた水を長期間に亘って除々に放出する方法が報告されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-44728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らが検討した結果、特許文献1のように、アルミニウム金属塩を土壌に添加した場合、アルミニウムイオンと水が反応して土壌が酸性に傾きやすいことが見出された。特に、一般的な農作物は酸性土壌では生育を害されやすいことが課題であった。
【0007】
本発明は、アルミニウム等の金属塩を土壌に添加することなく、水分・養分の保持能が低く、かつ乾燥した環境においても水分や栄養分の流出を防ぐことで、植物の生育を可能にする土壌の調製方法および土壌調製剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは鋭意検討を行った結果、肥料とミクロフィブリルセルロースを土壌に添加することにより、アルミニウム等の金属塩を土壌に添加することなく、水分・養分の保持能が低い環境でも、ミクロフィブリルセルロースにより土壌表面の浸透抑制効果を発揮し肥料成分の保持能を向上させることができ、植物の生育を可能にする土壌の調製方法を見出した。本発明は、これらに限定されないが、以下を含む。
(1)肥料とミクロフィブリルセルロースとを土壌に添加することを特徴とする植物栽培用土壌の調製方法。
(2)前記土壌100重量部(乾燥重量)に対して、前記ミクロフィブリルセルロースの添加重量が0.01~5重量部である、(1)に記載の植物栽培用土壌の調製方法。
(3)前記ミクロフィブリルセルロースがカルボキシメチル基を含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の植物栽培用土壌の調製方法。
(4)前記ミクロフィブリルセルロースにおけるカルボキシメチル基の置換度が0.01~0.50であることを特徴とする、(3)に記載の植物栽培用土壌の調製方法。
(5)前記ミクロフィブリルセルロースがカルボキシル基を含有することを特徴とする、(1)~(2)のいずれか1項に記載の植物栽培用土壌の調製方法。
(6)前記ミクロフィブリルセルロース中のカルボキシル基量が1.0~2.0mol/gであることを特徴とする、(5)に記載の植物栽培用土壌の調製方法。
(7)肥料とミクロフィブリルセルロースとを含むことを特徴とする植物栽培用土壌調製剤。
(8)肥料とミクロフィブリルセルロースとを含むことを特徴とする植物栽培用土壌調製剤を使用する植物の生産方法。
(9)肥料とミクロフィブリルセルロースとを含むことを特徴とする植物生長促進剤。
【発明の効果】
【0009】
以上のように構成された本発明の土壌の調製方法および土壌調製剤においては、アルミニウム等の金属塩を土壌に添加することなくそれ自体が高い保水能を有するミクロフィブリルセルロースは保持する水を土壌に供給し、水分・養分の保持能が低い土壌においても、水分・養分を保持することができる。また、肥料とミクロフィブリルセルロースとを混入した土壌調整剤を土壌に混入後、ミクロフィブリルセルロース自体は徐々に分解されて土壌に還元されるので、土壌中への残留を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ミニトマトの発育状況を示し、左欄が実施例4(上段:施肥液の散布直後、下段:1週間生育後)であり、右欄が比較例2(上段:施肥液の散布直後、下段:1週間生育後)を表す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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