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公開番号2025063866
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2024174095
出願日2024-10-03
発明の名称バイオアスファルト組成物用相溶化剤
出願人日本製紙株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C08L 95/00 20060101AFI20250409BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、バイオアスファルト組成物におけるリグニン成分とアスファルトの相溶性を向上させることのできる、バイオアスファルト組成物用相溶化剤の提供を目的とする。
【解決手段】本発明は、構成単位(I):リグニン系化合物に由来する構成単位および(II):アルキレンオキサイド鎖を有する芳香族系水溶性化合物を少なくとも含む芳香族系水溶性化合物に由来する構成単位を含むリグニン誘導体化合物を含むバイオアスファルト組成物用相溶化剤、及び、アスファルト、クラフトリグニン等のリグニン成分、及び前記剤を含むバイオアスファルト組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記構成単位(I)および(II)を含むリグニン誘導体化合物を含むバイオアスファルト組成物用相溶化剤。
(I):リグニン系化合物に由来する構成単位
(II):アルキレンオキサイド鎖を有する芳香族系水溶性化合物を少なくとも含む芳香族系水溶性化合物に由来する構成単位
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
アルキレンオキサイド鎖を有する芳香族系水溶性化合物は、アルキレンオキサイド平均付加モル数25以上のアルキレンオキサイド鎖を有する芳香族系水溶性化合物を含む、請求項1に記載の剤。
【請求項3】
構成単位(I)の構成単位(II)に対する重量比率(I)/(II)が、1/99~99/1である、請求項1又は2に記載の剤。
【請求項4】
アスファルト、クラフトリグニン、及び請求項1又は2に記載の剤を含むバイオアスファルト組成物。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の剤の含有量は、バイオアスファルト組成物100重量%に対し、0.05~10重量%である、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の剤とクラフトリグニンをプレミックスし、これを加熱溶融状態のアスファルトを含む原料に混合する工程を含む、請求項4に記載のバイオアスファルト組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオアスファルト組成物用添加剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
アスファルトは、道路等地面の舗装表面に広く用いられており、これにリグニンを添加してバイオアスファルトを製造する試みが進められている。特許文献1には、リグニン含有物とアスファルト含有物にさらに界面活性剤を添加混合し、120℃以上250℃以下に加熱した状態で撹拌することにより、冷却後もリグニン含有物を分散させることができることが記載されている。特許文献2には、リグニンとアスファルトを、リグニンのガラス転移温度以下で混合することにより、得られる混合物の安定性が向上することが記載されている。
【0003】
一方、特許文献3には、リグニンスルホン酸系化合物と芳香族系水溶性化合物との反応物であるリグニン誘導体化合物が、セメント、石膏等に対し高い分散性を示すことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-195433号公報
国際公開第2022/85641号
特許第7154217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び2のとおり、バイオアスファルトにおいては分散性、安定性の向上が課題となっており、リグニンの添加によりアスファルトの物性向上効果を得ることが難しいという問題があった。また、特許文献3には、リグニン誘導体化合物をアスファルト組成物に組み合わせることは記載されていない。
【0006】
本発明は、バイオアスファルト組成物におけるリグニン成分とアスファルトの相溶性を向上させることのできる、バイオアスファルト組成物用相溶化剤の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の〔1〕~〔6〕を提供する。
〔1〕下記構成単位(I)および(II)を含むリグニン誘導体化合物を含むバイオアスファルト組成物用相溶化剤。
(I):リグニン系化合物に由来する構成単位
(II):アルキレンオキサイド鎖を有する芳香族系水溶性化合物を少なくとも含む芳香族系水溶性化合物に由来する構成単位
〔2〕アルキレンオキサイド鎖を有する芳香族系水溶性化合物は、アルキレンオキサイド平均付加モル数25以上のアルキレンオキサイド鎖を有する芳香族系水溶性化合物を含む、〔1〕に記載の剤。
〔3〕構成単位(I)の構成単位(II)に対する重量比率(I)/(II)が、1/99~99/1である、〔1〕又は〔2〕に記載の剤。
〔4〕アスファルト、クラフトリグニン、及び〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の剤を含むバイオアスファルト組成物。
〔5〕〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の剤の含有量は、バイオアスファルト組成物100重量%に対し、0.05~10重量%である、〔4〕に記載の組成物。
〔6〕〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の剤とクラフトリグニンをプレミックスし、これを加熱溶融状態のアスファルトを含む原料に混合する工程を含む、〔4〕又は〔5〕に記載のバイオアスファルト組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明のバイオアスファルト組成物用相溶化剤は、バイオアスファルト組成物におけるリグニン成分とアスファルトの相溶性を向上させることができ、バイオアスファルト組成物の粘度低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、高分子量成分のピーク面積比の説明のための、リグニン誘導体化合物のGPCチャート(UV検出波長280nm)のイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[1.バイオアスファルト用相溶化剤]
バイオアスファルト用相溶化剤は、下記のリグニン誘導体化合物を有効成分として含有する。
(【0011】以降は省略されています)

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