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公開番号
2025064029
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-17
出願番号
2023173405
出願日
2023-10-05
発明の名称
山林苗の早期着花方法
出願人
日本製紙株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
A01G
7/06 20060101AFI20250410BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】本発明は、効率的な花芽分化を実現できる山林苗の早期着花方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、山林苗を、屋内で生育し、生育期間中、環境ストレスの付与、及び/又は、花芽分化促進剤の投与を行うことを含む、山林苗の早期着花方法、山林苗の生産方法及び種子の生産方法を提供する。山林苗は1年生以降の苗であればよく、環境ストレスとしては、根圏制御、乾燥ストレスが好ましい。緩効性肥料は、窒素、リン酸及びカリウムを少なくとも含み、リン酸含有量が窒素含有量よりも多いものが好ましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
山林苗を、屋内で生育し、
生育期間中、環境ストレスの付与、及び/又は、花芽分化促進剤の投与を行うこと
を含む、山林苗の早期着花方法。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
花芽分化促進剤は、リン酸含有の緩効性肥料及び/又はジベレリンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ジベレリンの投与は、ジベレリンを葉、又は枝に投与することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
リン酸含有緩効性肥料は、窒素、リン酸及びカリウムを少なくとも含み、リン酸含有量が窒素含有量よりも多い、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
環境ストレスは、根圏制御及び/又は乾燥ストレスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
山林苗は、1年生以降の山林苗である請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法により山林苗の早期着花処理をすることを含む、山林苗の生産方法。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法により早期着花処理をした後、採種することを含む、山林苗の種子の生産方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、山林苗の早期着花方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
山林苗を野外で自然な状態で育てると、採種できるまで約10年を要し、かつ採種回数は3回程度に過ぎないところ、非特許文献1にはヒノキのジベレリン処理により着花量及び種子生産量が増加したことが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
伊藤ほか「ヒノキの育種に関する研究-ジベレリン処理による着花促進―」福島県林業試験場研究報告(18),33-39,1986-01https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/13504.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1の対象植物は8年生であり、早期着花、採種回数の増加への効果については確認できていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、効率的な花芽分化を実現できる山林苗の早期着花方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の〔1〕~〔8〕を提供する。
〔1〕山林苗を、屋内で生育し、
生育期間中、環境ストレスの付与、及び/又は、花芽分化促進剤の投与を行うこと
を含む、山林苗の早期着花方法。
〔2〕花芽分化促進剤は、リン酸含有の緩効性肥料及び/又はジベレリンを含む、〔1〕に記載の方法。
〔3〕ジベレリンの投与は、ジベレリンを葉又は枝に投与することを含む、〔2〕に記載の方法。
〔4〕リン酸含有緩効性肥料は、窒素、リン酸及びカリウムを少なくとも含み、リン酸含有量が窒素含有量よりも多い、〔2〕に記載の方法。
〔5〕環境ストレスは、根圏制御及び/又は乾燥ストレスを含む、〔1〕に記載の方法。
〔6〕山林苗は、1年生以降の山林苗である〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の方法。
〔7〕〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の方法により山林苗の早期着花処理をすることを含む、山林苗の生産方法。
〔8〕〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の方法により早期着花処理をした後、採種することを含む、山林苗の種子の生産方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、山林苗の花芽を早期に、かつ多くの部位で効率よく分化させることができ、その結果、開花、結実を促進できるため、山林苗の効率的な生育、ひいては、目的のクローンの種子の効率的な生産を実現することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
〔1.山林苗の生育方法〕
〔1.1 山林苗〕
生育対象である山林苗は、木本植物の苗であればよい。木本植物としては、例えば、スギ属(Cryptomeria)植物(スギ(Cryptomeria japonica)など)、ヒノキ属(Chamaecyparis)植物(ヒノキ(Chamaecyparis obtusa)など)、マツ科(Pinaceae)植物(マツ属(Pinus)植物(クロマツ(Pinus thunbergii)など)、カラマツ属(Larix)植物(カラマツ(Larix kaempferi)、グイマツ(Larix gmelinii)など)、モミ属(Abies)植物(トドマツ(Abies sachalinensis)など)など)、ユーカリ属(Eucalyptus)植物、サクラ属(Prunus)植物(サクラ(Prunus spp.)、ウメ(Prunus mume)、ユスラウメ(Prunus tomentosa)など)、マンゴー属(Mangifera)植物(マンゴー(Mangifera indica)など)、アカシア属(Acacia)植物、ヤマモモ属(Myrica)植物、クヌギ属(Quercus)植物(クヌギなど(Quercus acutissima))、ブドウ(Vitis)属植物、リンゴ(Malus)属植物、バラ属(Rosa)植物、ツバキ属(Camellia)植物(チャ(Camellia sinensis)など)、ジャカランダ属(Jacaranda)植物(ジャカランダ(Jacaranda mimosifolia)など)、ワニナシ属(Persea)植物(アボカド(Persea americana)など)、ナシ属(Pyrus)植物(ナシ(Pyrus serotina Rehder、Pyrus pyrifolia)など)、ビャクダン属(Santalum)植物(ビャクダン(サンダルウッド;Santalum album)など)が挙げられ、スギ属植物、ヒノキ属植物、マツ属植物、カラマツ属植物、ユーカリ属植物が好ましい。
【0009】
山林苗は、環境ストレスの付与、及び/又は、花芽分化促進剤の投与時における樹齢は、通常、1年生以上、好ましくは2年生以上である。上限は特にないが、通常は10年以下であればよく、若齢の母樹における着花促進目的達成の観点からは、8年以下が好ましく、6年以下がより好ましい。
【0010】
環境ストレスの付与時、及び/又は、花芽分化促進剤の投与時の山林苗の樹高は、通常、50cm以上、好ましくは100cm以上又は120cm以上、より好ましくは150cm以上である。これにより、環境ストレス付与や花芽分化促進剤投与効果が十分発揮され、効率的な着花促進が可能である。上限は、通常、300cm以下であり、好ましくは250cm以下又は220cm以下であり、より好ましくは200cm以下である。したがって、山林苗の樹高は、通常、50~300cm、好ましくは100~250cm又は120~220cm、より好ましくは150~200cmである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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