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公開番号2025118021
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013071
出願日2024-01-31
発明の名称薬剤揮散シート
出願人株式会社大阪製薬
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類A01M 1/20 20060101AFI20250805BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】 使用者の皮膚や衣服に貼付したり、首から掛けたり、所定の場所に載置したりするなどするための薬剤揮散シートであって、薬剤が十分に揮散されるとともに、使用者が薬剤を含有する薬剤保持層に触れないようにすることができる薬剤揮散シートを提供することを目的とする。
【解決手段】 薬剤を含む薬剤保持層と、前記薬剤保持層の一方又は両側に設けられ前記薬剤を透過する透過層を備え、前記透過層が、前記薬剤保持層を被覆する領域及び被覆しない領域を有し、該被覆する領域に光又は熱硬化性樹脂を含む、薬剤揮散シートを調製する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
薬剤を含む薬剤保持層と、前記薬剤保持層の一方又は両側に設けられ前記薬剤を透過する透過層を備え、前記透過層が、前記薬剤保持層を被覆する領域及び被覆しない領域を有し、該被覆する領域に光又は熱硬化性樹脂を含む、薬剤揮散シートであって、
(100mm

当たりの前記非被覆領域の面積(mm

))/(前記透過層の厚み(mm))=80~350である薬剤揮散シート。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記透過層の厚みが、0.2~2mmである、請求項1に記載の薬剤揮散シート。
【請求項3】
前記透過層の前記被覆する領域が、非被覆領域と共に任意の模様を形成し、該被覆領域に対する該非被覆領域の割合が、1:0.3~50である、請求項1又は2に記載の薬剤揮散シート。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の薬剤揮散シートの製造方法であって、
前記薬剤保持層に光又は熱硬化樹脂を含むインクを印刷することによって、前記透過層を形成する工程を含む、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤揮散シートに関する。より詳細には、使用者の皮膚や衣服に直接又は間接的に接触させたり、首からかけたり、又は所定の場所に載置したりするための薬剤揮散シートに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、虫刺され防止など、害虫からの被害を未然に防ぐために、揮発性で害虫忌避又は駆除能を有する化合物を含有する害虫防除層を備える害虫防除の為の薬剤揮散シートが知られている。このような薬剤揮散シートは、使用者の皮膚や衣服に貼付又は特定の収納容器に載置等して使用する。シート中の害虫防除層から有効成分である化合物が徐々に揮散されることにより、害虫を近付かせないようにするなどして害虫からの被害を未然に防ぐことができる。
【0003】
このような薬剤揮散シートとして、例えば、特許文献1において、忌避剤又は殺虫剤の少なくとも一方が含浸される薬剤保持層と、薬剤保持層の一方の側に設けられ忌避剤又は殺虫剤を透過しないバリア層と、バリア層において薬剤保持層の反対側に設けられ被着物に対して接着可能な粘着剤層を有する薬剤揮散シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-137668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の発明では、使用者が薬剤保持層に触れることができるために、薬剤の種類によっては接触による、不快感、嘔吐、下痢、頭痛、耳鳴りなどの中毒症状が生じるおそれがある。一方、そのような中毒症状などが生じないように薬剤保持層に使用者が触れないようにすると薬剤が十分に揮散されないという二律背反の課題があった。
【0006】
そこで、本発明では、薬剤揮散シートであって、薬剤が十分に揮散されるとともに、使用者が薬剤を含有する薬剤保持層に触れないようにすることができる薬剤揮散シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明は以下の薬剤揮散シートに関する。
〔1〕 薬剤保持層と、前記薬剤保持層の一方又は両側に設けられ薬剤を透過する透過層を備え、前記透過層が、前記薬剤保持層を被覆する領域(被覆領域)と被覆しない領域(非被覆領域)を有し、該被覆する領域に光又は熱硬化性樹脂を含む、薬剤揮散シートであって、
(100mm

当たりの前記非被覆領域の面積(mm

))/(前記透過層の厚み(mm))=80~350である、薬剤揮散シート。
【0008】
〔2〕前記透過層の厚みが、0.2~2mmである、前記〔1〕に記載の薬剤揮散シート。
【0009】
〔3〕前記透過層の前記薬剤保持層を被覆する領域が、被覆しない領域とともに任意の模様を形成し、該被覆領域に対する該非被覆領域の割合が、1:0.3~50である、前記〔1〕又は〔2〕に記載の薬剤揮散シート。
【0010】
〔4〕 〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の薬剤揮散シートの製造方法であって、
前記薬剤保持層に光又は熱硬化樹脂を含むインクを印刷することによって、前記透過層を形成する工程を含む、製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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